注意
- このレビューは、筆者個人の独断と偏見によって書かれています。筆者の好みが多分に影響していますことをご了承ください。
- 出来る限り気を付けていますが、一部ネタバレを含む可能性もあります。問題がある場合は、プルリクやTwitter等にて指摘していただけると助かります。
- レビュー内容は主にプレイ当時のバージョンに基づいています。最新バージョンと異なる場合がありますがご了承ください。
前書き
WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)は、ウディタ製のゲームを競う、年一回開催のコンテストです。 今回で第12回を迎え、昨今の情勢の影響かなんと83作品ものゲームがエントリーされる運びとなりました。その多量の作品数の中、過去のコンテスト例に漏れず、RPGはもちろん弾幕シューティングからカードゲーム、ピクロスまで多種多様な作品を遊ぶことができました。 今年は1作品だけプレイいたしませんでしたが、ほとんどのゲームをプレイし、おおよそクリアすることができましたので、楽しませていただいた返礼としてプレイ作品のレビューをしていこうと思います。
なお、筆者は漫画でいえばARIAが好きで、小説でいえば米澤穂信さんが好きで、好きなゲームはFF10で、最近やったゲームではRecursed, CyberRebeatあたりが好みです。前回のウディコンで一番好きだったのはhereです。 また、筆者自身はプログラマーを生業としています。その辺りを評価から差っ引いて考えると、より公平に感じるかもしれません。
ネガティブな感想を見るのが不快という方は、こちらのボタンを切り替えてください。ネガティブな感想を含む項目が隠れます。
補記。投げ銭もあるので開催者の方に遠慮なく還元していきましょう。
凡例
良かった点
- 筆者が良かったと思う点を書き連ねています
気になった点
- プレイ中に気になった点を書き連ねています
- 必要ない方は上記のボタンを押して消してください
レビュー
- レビューの文章を書いています
感想
- ネガティブ/ポジティブにかかわらず感情側に寄った感想を書きます
- より直截的な表現およびネタバレが多いので、基本は非表示にしてあります。読みたい方だけ都度以下のボタンを押して読んでください
- なお、ここでは丁寧語を意識しません。書きやすくするためなので、ご了承ください
お品書き
お品書き(クリックして展開)
- 1. 空想兄弟
- 2. 266229
- 3. SeekerMemoria
- 4. シルバの冒険~時の女神の導き~
- 5. タナトスに沈む
- 6. 左眼ジャック事件
- 7. Sebastian and Little lady Butler of Love
- 8. ■■■■■
- 9. 怪異探偵委員会
- 10. 夢遊猫ネクロフィリア
- 11. NewPreysAndPredators
- 12. SUMMONS TOWER
- 13. ラピッドスティール2
- 14. マユとイト
- 15. DAY:0
- 16. 色のない詩―ウタ―
- 17. 守って!勇者さま
- 18. ボクとハカセと白いハコ
- 19. 扉は君の鍵で開く
- 20. 妖精さんとダンジョン攻略
- 21. 帝国の対外戦争
- 22. ピクロジカル
- 23. 時の掛け橋
- 24. Do you think I am a witch possessed?
- 25. 天使のさいご
- 26. いろもどき
- 27. DevilTower
- 28. DREAMT
- 29. 夜の流刑地
- 30. 三種の神器
- 31. ワールドサッカークロニクル ウディコンエディション
- 32. 青は藍より出でて藍より青し
- 33. ard3d
- 34. うおうさおう
- 35. 流星の射手 ~亜人大戦争~
- 36. 廃館少女
- 37. ウルファール忍法帖
- 38. A GOBLIN’S TALE FOR ME
- 39. 案内人と迷い人
- 40. フォギー・ザ・サスピシャス
- 41. オバケ・ファミリー Stay Away, Stay Home
- 42. ウルファールの冒険~ウルファールと時の時間~
- 43. けもみみアイランド
- 44. DolL
- 45. L0ST M@IL
- 46. ゲー製ゲーム
- 47. 冬呼びの旅路
- 48. チップドロボーン
- 49. 神話解体論
- 50. よるよるすぴりっつ
- 51. 雪子の脱出
- 52. やどにげ
- 53. げきをつくろう!
- 54. Cigar In The Room
- 55. エメラルドパラディン
- 56. 異の時の城塞と封印の魔竜
- 57. おしまいのーと。
- 58. フランケンシュタインの花嫁
- 59. QUEST OF FIRE
- 60. わたしがあなたを悩ませる
- 61. 6選ミニゲーム
- 62. フェイタルスピア
- 63. THE CANDLE LIGHT
- 64. 君はヒの魔法使い
- 65. 女神様の育てかた
- 66. 塔と魔女
- 67. コロットブレイバーズ
- 68. 暇人の冒険 Mini Adventure
- 69. フォールリーフ
- 70. 十二の願いが叶うなら
- 71. 封獄のモノクローム
- 72. クオリア
- 73. ベビーシッター2XXX
- 74. 冒険譚~18の場合~
- 75. カグツチ探訪記
- 76. Treasure Hunter 玖主
- 77. ミルクティーのやさしい魔法
- 78. ひよこが育つまで
- 79. メカウルファールの「H」なシューティング
- 80. 星影のお散歩
- 81. わちゃわちゃダンジョンズ -ルセルッカの冒険譚-
- 82. ウルファールと鬼ごっこⅡ
- 83. R.P.G. of Classical Music -Piano Hikitaro’s Memory-
- 結果発表を受けて
- 後記
レビュー
1. 空想兄弟
ジャンル | 作者 |
---|---|
ノベル+ちょっとRPG | すたーあいす* |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間30分 | 1.01 | 全ENDクリア/おまけプレイ |
良かった点
- 終盤の演出は目を瞠るものがあります
- 多くの点で遊びやすいノベルゲームでした
- バックログの取り回しがききやすく、選択肢もわかりやすかったです
- 説明も見やすく目立たず常に在って助かります
- キー操作で完結する点も良いです
- RPG要素のバランスが良かったです
気になった点
- 起承転結の転までが長く感じました
- 起承承承承承転結くらいのイメージです
レビュー
夢現の兄弟
空想兄弟 はホラー要素ありのノベルゲームです。合間に少しだけRPG要素もあります。
端的に説明するならば、流れ星に兄弟を祈った少年が、夢の中で不思議な兄弟と30日間過ごすという物語となっています。 しかしもちろんのこと、この端的な説明ではこのゲームを十全に語ってはいません。何せ、この粗筋にはどこをどう取ってもホラーの入り込む余地はありません。
不思議な兄弟が一気に5人もでき、夢の中で兄弟とコミュニケーションをとって楽しく暮らしていく様を眺めるうちは、粗筋通り平穏な時間が流れていくことでしょう。たまにはぶつかっても地は固まり、いろんなところへ出かけて、兄弟だけの夢の世界を過ごしています。 しかし、その裏でひたひたと、少しづつホラーが頭をもたげてきます。 終盤以降の演出はホラー要素を含めても圧巻なので、ぜひともその目でご覧ください。
また、こちらのゲームはノベルゲームとして安定して遊びやすい作品です。 キー操作ですべてが完結し、機能は揃えられ、マルチエンディングに向けての選択肢もわかりやすくなっています。選択式ノベルゲームを初めて触る方でも、特に混乱せず進めることができるかと思います。
最後に、ホラー要素があっても大丈夫という方は、ぜひともホラーをカットせずに最後までプレイすることをお勧めします。きっと満足ゆく体験となることでしょう。
感想
2. 266229
ジャンル | 作者 |
---|---|
計算脳トレ | Kiki |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.03 | 5031 |
良かった点
- ルールがシンプルでわかりやすかったです
- 操作も直感的でやりやすいです
- ベースはただの四則演算なので誰でも遊べます
気になった点
- 問題がランダム生成されているのか、難易度の振れ幅が相当大きいです
- 乗除で1になる組み合わせを使うパターンは簡単になってしまいます
レビュー
脳を鍛える四則演算トレーニング
266229(From Two to Nine) は、四則演算をベースにした高速暗算脳トレゲームです。 作者のKikiさんは前回のウディコンでは疾走感あるミニゲーム、さらに前のウディコンではRPGと幅広い作品を制作している方です。
この作品はさらに趣を変えて、ひたすら計算をこなしていくゲームとなります。 ただし、計算といっても単純に数式を解くのではなく、与えられた数字と四則演算を組み合わせて、目的の数字になるように調整するといったルールになります。4と6が与えられ、目的の数字が2ならば、「6 - 4」を構成するという形です。
最初の内こそ与えられる数字は2つで済みますが、進むにつれて3つ4つと、組み合わせは n!のオーダーで増えていきます。これに四則演算も合わさって、頭がどんどんヒートアップしていくことでしょう。
そのようにして、ただひたすらに頭をフル回転させていくのも良いですが、このゲームにはパスがあります。 面倒そうな計算に出会った時にいかに早くパスを選択できるかも大事な要素になってきますので、適度に頭を冷ましておきましょう。 パスは数字の数が増えるにつれてリセットされるので、たとえ中盤でも積極的に使っていくことができます。
脳みそを適度に働かせてはみませんか。
感想
3. SeekerMemoria
ジャンル | 作者 |
---|---|
弾幕シューティング | えばぐり |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間 | 1.03 | Durableでクリア |
良かった点
- 弾幕が美しく展開されていました
- 見た目にも綺麗でよかったです
- 各面でバラエティ豊かな弾幕や、それを内包するボスを楽しめました
- 残機無制限のおかげで下手でも最後まで楽しめます
- かすりによるHP回復と、特殊ショットのHP消費というシステムが上手く噛み合っていました
気になった点
- 光線で一発で持っていかれるのが辛かったです
- 光線という役割上仕方ないかもしれません
- 光線をよけるために小さな弾にあたりに行くといったプレイングができるというメリットもあります
レビュー
極彩色が彩る弾幕の世界
SeekerMemoria は疾風怒濤のHP制弾幕シューティングです。
このゲームをプレイしていてまず驚くのは、その圧倒的な弾幕シューティングとしての完成度の高さです。豊富な弾幕、安定した動作、特徴的なボス、そのすべてがそろっています。 加えて、全7面のステージすべてが特徴的かつ豊富な弾幕で出迎えてくれるので、緩むということは一切ありません。常に展開される幾何学模様を縫っていく忙しなさと爽快感が味わえることでしょう。
さらに、このゲームはプレイヤーのスタイルに合わせて自機を大きくカスタマイズできます。全体性能を司るキャラクター、展開するショットの形、強力なショットの種別、追加で性能を決定づけるモード、この4種の組み合わせが存在しています。超攻撃的にも、徹底防衛にも、バランス型にも、お好みのスタイルで遊べます。
そうしてスタイルを決めて挑むシューティングでは、一部の弾幕シューティングでおなじみのかすりシステムが重要な意味を持ちます。 敵弾ギリギリを抜けると様々な恩恵が得られるので、うまいことかすっていきましょう。 また、HP制というシステム上、多少被弾しても問題ありません。むしろ、被弾してでもかすり続けた方がいいケースや、囲まれたら小さい球に被弾して無敵時間で切り抜けるという手もあります。 全てを避けきる自信のない方は、被弾してよいタイミングを冷静に見極めていきましょう。
是非、バラエティ豊かな弾幕を切り抜けていく楽しさを味わってみてください。
感想
4. シルバの冒険~時の女神の導き~
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | フィールMX |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間30分 | 1.00 | 全実績クリア |
良かった点
- とにかくストレスフリーなシステムとなっています
- ダッシュとワープが移動を補助しています
- 一つ一つのダンジョンも複雑すぎません
- グラフィックとノリの良さがマッチしていました
- 詰まるような要素がことごとく排されています
気になった点
- 物語もストレスフリーなため山場を感じませんでした
- 物語的な起伏はありますが、演出的な起伏がない印象です
レビュー
サクサク進むRPG
シルバの冒険~時の女神の導き~ は、とにかくストレスフリーに重きを置いたRPGです。 作者のフィールMXさんは前回のウディコンでも同様に、徹底的にストレスフリーな作品を作っていた方です。
RPGとしてストレスフリーであることが徹底されており、ダッシュとワープシステムが移動を補助し、難易度選択が戦闘を補助し、各地のハニワが説明を補助し、ダンジョンの程よい複雑さが体験を補助します。 クリアまでの時間は1~3時間ほどですが、実体験としてはその半分程度にすら感じることでしょう。
また、それに合わせてストーリーも軽快に進んでいき、どんどんと仲間を増やしていくことができます。それぞれの仲間は個性的で、軽快なノリにマッチしたグラフィックも相まって愛着が湧くこと必定です。
仲間は総勢23名。うち3名をパーティーに入れて、多種多様な戦い方を演じることができます。状態異常で攻めるも、バフで堅実にいくも、物理で攻撃的にいくも、好きなスタイルで戦いましょう。 そうして進めていくと次々と解放される実績も、ゲームを進めるモチベーションとなることでしょう。
手軽にRPGを楽しみたい方は手に取ってみてください。
感想
5. タナトスに沈む
良かった点
- 短い中に不穏さがと不安定さが絶妙にない交ぜになっていました
- 淡々と侵食されるような感覚を味わえました
- 要所の演出が雰囲気を高めていました
- 大事な場面を強く印象に残しています
気になった点
- 移動箇所選択画面にギミックがない割にやや面倒でした
レビュー
落ち行き沈み戻れはしない
タナトスに沈む は、ほのぼの不穏なノベルゲームです。 作者のぴーたさんは、前回のウディコンでも不穏なノベルゲーム、虚構の君と夢遊病者のしゅうまつを出展されている方です。
この作品は、ほのぼのと不穏という相異なる表現が並立する紹介に相応しく、始終平衡感覚を喪失したような不安定感に浴することができます。 ほのぼのとした会話を主としながら、そこに確かに存在している揺らぎを常に覚えることとなる作品です。
物語としては非常に短く、1週10分から30分程度で終わるものです。しかし、内包した不穏さの濃度は極めて高く、密度の高い体験ができること請け合いです。また、密度それ自体の高さもさることながら、要所でピークに持ってくる演出にも舌を巻きます。 少しづつ表情を変えていく体験に引き込まれ、全てのエンディングを見るまで繰る手は止まらないでしょう。
全体を一貫した雰囲気も完成されています。不安定なキャラクターを描くグラフィックも、重要な場面の演出も、それらを下支えする環境音も、全てが雰囲気に寄与し、練り込まれ、混ざっていきます。存分に不穏な趣を感じ取ることができるでしょう。
不穏の渦へと身を投じ、沈んではみませんか。
感想
6. 左眼ジャック事件
ジャンル | 作者 |
---|---|
ADV | 鳥籠 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間/2時間 | 1.00/1.12 | クリア/全Tips回収 |
良かった点
- あちこちに豊富なイベントが仕込まれています
- それぞれ一つ一つが作り込まれてもいます
- 物語の組み立てが素晴らしいです
- Tipsで描かれる情報を集めたくてついつい話しかけにいってしまいます
- ダッシュはもちろん、イベント終了時のキャラクターの移動速度など細かい点で配慮がされています
気になった点
- ゆとりなしではノーヒント全探索ゲームとなってしまいます
レビュー
弟タカオの不審な行動を追う
左眼ジャック事件 は、連続殺人事件を追うサスペンスADVです。推理要素はほぼ無く、おおよそが探索で占められた作品となります。
このゲームの特筆すべき点は、物語構成の巧みさでしょう。あらゆるところに伏線とミスリードを散りばめながら、最後に一気に回収していく様は素晴らしいの一言に尽きます。 多くを語るとネタバレになってしまうため、その結末はぜひご自身の目でご覧ください。
また、その物語を彩る点として、御殿場市を舞台にしたマップの作り込みと、その作り込みに引けを取らないサブイベントの豊富さにも触れないわけにはいきません。 本筋だけでも妙ある物語構成が、サブイベントも絡んでさらに奥深くなっていきます。霧の都 御殿場市を歩き回り、様々な人々と交流しつつ、その背景にある物語を堪能していきましょう。
加えて、豊富なサブイベントにかかわることで、ゲーム内のTipsという要素も同時に集めることができます。Tipsではどうでもいい情報からキャラの背景まで幅広く知ることができます。 Tipsを集めたくてついつい寄り道し、それによってサブイベントに関わっていくといった相補う関係となっています。収集が好きな方も、色々なイベントにかかわるのが好きな方も、どちらも楽しめるでしょう。
御殿場市を駆け回り様々なイベントを体験するもよし、本筋に絞って物語に唸るもよし、お好みのやり方でプレイしてみてください。
感想
7. Sebastian and Little lady Butler of Love
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索ADV | LAKO |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間 | 1.01 | クリア |
良かった点
- グラフィックが美しいです
- 細かい所まで繊細に描かれたマップは綺麗でした
- 絵本のようなグラフィックの雰囲気とあった物語でした
- 主人公二人の掛け合いが愉快でした
気になった点
- ややマップのつながりが不明瞭でした
- 絵作りを破綻させずにガイドするやり方は思いつきませんし、些細な問題ではあります
レビュー
美しい絵の中を遊歩する
Sebastian and Little lady Butler of Love は、グラフィックにこだわった探索ADVです。
このゲームの特色は、なんといっても素晴らしいマップのグラフィックです。一つ一つのマップが一点物のグラフィックとして用意され、美しく装飾されています。綺麗に描かれたマップの中を歩き回るという体験は良いものです。
その絵本のようなマップの雰囲気に合わせて、ストーリーも絵本のような安心するつくりとなっています。お話それ自体は短いですが、理知的な子供と素直な大人というコンビの掛け合いもあって楽しく進めることができるでしょう。一番最後まで読み進めることができれば、大団円に癒されること請け合いです。
是非、美しく彩られた世界を歩き回ってみましょう。
感想
8. ■■■■■
ジャンル | 作者 |
---|---|
クロスワード | ghvsdlu |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
4時間 | 9.3 | 5文字までクリア |
良かった点
- ほとんど思い通りの単語を入れることができました
- クロスワードパズルとして助かる部分です
- オンラインランキングのおかげでスコアが競えます
- スコアの付け方が面白かったです
- つなぎ文字使いまくって横着するとしっかりスコアが下がります
気になった点
- UIが分かりにくかったです
- ボタンやタブとして機能するものが一見してそうは見えないデザインでした
レビュー
ことばのパズル
■■■■■ は、制限された文字の中でクロスワードパズルを完成させるゲームです。
いわゆるクロスワードパズルというと、カギがあってそれをもとに埋めていくスタイルを想像する方もいるかとは思いますが、このゲームは違います。 このゲームでは、与えられたひらがな7文字と自分で選ぶ3文字を使って、基本ノーヒントで埋めていくことになります。すなわち、完成したクロスワードパズルで使う文字は、各プレイヤーによって十人十色のものとなります。
最大で3文字の枠しか存在しないステージまでは、総当たりやつなぎ文字を駆使することで何とかなりますが、4文字、5文字と最大文字数が増えるにつれて、否が応にも自身の語彙力と発想力に向き合う必要が出てきます。 クリアに向けて重要なのは、多くの語彙とローラー作戦です。迷ったら全て試してみましょう。
また、このゲームはオンラインランキングにも対応しており、全国のプレイヤーとスコアを競うこともできます。つなぎ文字を極力使わない、できるだけ使用文字数を少なくする、お題に沿った単語を作る、様々な方法でスコアを伸ばしていきましょう。クロスワードパズルの答えは一つではないのです。
己の語彙力の限界に挑戦してみてください。
感想
9. 怪異探偵委員会
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索ADV | 茸沢しめじ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間30分 | 1.00 | クリア |
良かった点
- 物語と醸す雰囲気、仕組みのすべてが綺麗にまとまっていました
- 短編としての完成度が非常に高い作品でした
- キャラクターがそれぞれ立っていて、生き生きとしていました
- 物語の展開の作り方が素晴らしかったです
気になった点
- 時間制の存在意義が不明瞭でした
- 時間が変わることによる情緒はありました
- Insertがキャンセル扱いかつ推奨なのが不思議でした
- プレイに一切の支障はありません(Xキーで代用可能でした)
レビュー
怪異を論理でぶった切れ!
怪異探偵委員会 は、会話メインの探索ADVです。探索要素は少なめなので、基本的には物語を楽しむゲームになります。
暴走する牽引車のような友人カンちゃんに巻き込まれる形で、怪異を信じない優等生サバッチョが学校で噂となっている怪異を調査していくというお話となっています。
このゲームの特筆すべき点は、短編としての極めて高い完成度です。 展開の構成の巧みさもさることながら、各キャラクターの個性が存分に発揮される会話劇、はっきりした線で描かれる学校と街並み、事件解決後のワンシーンと、とにかく全てが完成されています。 1時間30分というプレイ時間を余すことなく楽しませてくれることでしょう。
その中の一部である物語の展開だけをとっても、解決に向かう一連の流れを綺麗に描きつつ、終盤にその流れを効果的に生かす巧妙さには脱帽です。
また、物語を彩るキャラクター達も魅力的です。 とにかく物語を強引に引っ張っていく筋肉型のカンちゃん、なんやかんやお人好しでなし崩しに関わってしまう理性型のサバッチョの凸凹コンビが織りなす会話は楽しめること間違いありません。さらに、ここにアルビノの少女セツナも加わってますます物語は盛り上がっていきます。
是非、オーソドックスに良質な物語を心行くまで堪能してみましょう。
感想
10. 夢遊猫ネクロフィリア
ジャンル | 作者 |
---|---|
カード | 明野 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
6時間30分/7時間 | 1.01/1.07 | クリア/ソウルリンクコンプ |
良かった点
- カードゲームとして多種多様な戦略を提供していました
- 加えて、豊富な戦術を敵側が提示してくれました
- 全体的なバランスもよかったです
- バラエティ豊かな敵の戦略のおかげで常に新鮮な気持ちで戦えました
- ストーリーは二人に焦点を当てることでテンポよく進行していました
- イラストの数も質もすさまじいです
気になった点
すごく大きい特にありません
レビュー
無限の戦略
夢遊猫ネクロフィリア は、多種多様なカードが織りなす豊富な戦略を特徴としたカードゲームです。 作者の明野さんが第9回ウディコンで出展した夢遊猫イミテイションのルールをベースに、新しいシステムとともにさらに豊富な戦略の加わった作品となっています。
カードゲームとしては、エナジーをためて技カードを使って攻撃して相手のモンスター3体のHPをゼロにすれば勝ち、こちらの3体のHPがゼロになれば負けというシンプルなものです。 しかし、総勢190を誇る各モンスターにはそれぞれ特徴のある技カードが設定されており、コストは高いが高火力、当たればエナジー加速、ランデス、次回のハンデス等々、様々な戦略を楽しめます。 また、それぞれのモンスターはリーダーに設定すると、特殊なスキルが付与されます。このリーダースキルをどう活用していくかも戦略の醍醐味です。
加えて、このゲームをより面白くしているのがソウルの存在です。敵を倒すごとにその敵のソウルを得ることができ、そのキャラ固有のスキル、ナイトメアスキルが扱えるようになります。 ナイトメアスキルはターンごとに1ずつ増えるSPを消費して、様々な効果を発揮できるスキルとなっています。エナジー加速のような基本的なものはもちろん、特殊カードの生成や、相手への直接攻撃など戦略の要ともいえるスキルです。 また、このナイトメアスキルは自分がピンチになると使えるファイナルナイトメアというものも含んでいます。あえてピンチになるように持って行って発動することで逆に優位に立つといった戦い方もできてしまいます。
こうして、ナイトメアスキルで戦略の方向性を決め、モンスターの中から3体を選んでリーダーを選びます。そして、技カードを選び、さらにはアイテムカード、2エナジーとなるネイチャーカードも選択肢として、60枚のデッキを構築しましょう。 技のバランス、ナイトメアスキルとの兼ね合い、リーダースキルとのシナジー、様々なことを考えながら改良を加えていき、自分だけのデッキを構築してみてください。
また、前作イミテイションとの違いの一つは、リバースゾーンの存在です。 回避や防御技をターン終了時にリバースゾーンにおいておくことで、防御時に使うことができます。手札に抱えるよりは、積極的に流していきましょう。 また、物語を進めていくと、このリバースゾーンを活用した高度な戦略も出てくるようになります。
このように、文字で説明すると大変難しく思えますが、プレイしてみると導線が丁寧なのですんなり理解できます。チュートリアル的な戦いで大体の要素は説明してくれますので、前作イミテイションをプレイしていなくても問題なく遊べるでしょう。
また、この作品は、豊富かつ迫力のあるイラストや、主人公二人に焦点を当てたテンポの良い物語も魅力の一つです。 進行はスムーズにカードゲームの楽しさを損なわず、しかし山も落ちもある良い物語が紡がれていきます。
ぜひともプレイして、このカードゲームの奥深い世界に沈みましょう。
感想
11. NewPreysAndPredators
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | ケモプレデーションゲームス |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
15分 | 1.00? | クリア |
良かった点
- フロントビューとトップビューを切り替えられるシステムは斬新でした
- 各ビューもそれっぽい見た目になっています
気になった点
- CTBというシステムと、タイマンと魔獣化というシステムがかみ合っていませんでした
- 戦闘に戦略性がありませんでした
- マップ移動でキー入力をいちいち押すのが面倒です
レビュー
トップビューとフロントビュー
NewPreysAndPredators はごく短いRPGです。
3Dマップのフロントビューとトップビューを着かえられる仕組みや、1対1のCTB制バトルなど、挑戦的な仕組みが実装されています。
サンプルゲームといった趣ですので、気になる方はどうぞ。
感想
12. SUMMONS TOWER
ジャンル | 作者 |
---|---|
戦闘メインRPG | ユメソバ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間30分 | 1.02 | クリア |
良かった点
- 戦闘システムはシンプルで分かりやすかったです
- じゃんけんの戦略性がありつつも、じゃんけんにならない技も配されていて良かったです
- バトルに全力に振った構成が良かったです
気になった点
- ステータスや技構成が倒すまでわからないので、用意された戦略性が十全に活かされてないように思いました
- 同じ理由で、運要素も強く覚えます
レビュー
強力なフォロワーを手に入れろ
SUMMONS TOWER はひたすら戦闘を繰り返していく、バトルメインのRPGです。 作者のユメソバさんは、第10回のウディコンでポケットタッキュウという、カードーゲーム形式の卓球ゲームを出展されていた方です。
このゲームの特徴は、じゃんけんのような戦闘システムです。 自分が戦わせるフォロワー3体のそれぞれが攻撃手段として、強力なX技、小回りの利くY技、防御的なZ技を持っています。 戦闘ではこの中から一つを選んでいくことになります。X技は通せば強いですが、Z技などにより防がれやすく、そうなるとダメージが入らなくなります。かといって、Y技やZ技だけ通していても火力で負けてしまいます。 相手にどの技を撃たれると厳しいかを考えつつ、その場で最適な技を選んでいきましょう。
さらに、最大3つまで使えるサポートを使うことで、戦いを有利に進めることができます。 サポートには、HPを増やす基本技から、相手の技タイプを拘束する技まで、様々な種類があります。この中からどれを選び、運用していくかも重要なポイントです。
加えて、そうして戦闘に勝利すると、相手のフォロワーから一体引き抜いて、自分の手持ちと交換することができます。苦戦させられた相手のフォロワーを手に入れることで、その後の戦闘を有利に進めていくことができます。
次々とフォロワーを入れ替えていき、自分なりの強力なメンバーを作っていきましょう。
感想
13. ラピッドスティール2
ジャンル | 作者 |
---|---|
シューティング | またび |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 2.1.1 | 3モードクリア |
良かった点
- 背景演出が良かったです
- 水しぶきや背景の移動、風切りの表現のおかげで疾走感がありました
- 3つの武装を使い分けつつ戦うシステムは楽しかったです
- 大ボスは迫力がありました
- 各部位がそれぞれ動くので大型兵器という納得感があります
- アティルへの凝り方が凄いです
気になった点
- ストーリーモードの会話でゲームが不自然に途切れます
- アイテムと三角弾がたまに視認上ごっちゃになりました
レビュー
進化して帰ってきたシューティング
ラピッドスティール2 は、3種の武装を使い分けて戦うシューティングです。 作者のまたびさんは、第9回ウディコンでもシューティングゲームであるラピッドスティールを開発された方です。今作は、その作品がよりパワーアップして出展されたものとなります。
ゲームとしては、オーソドックスな横スクロールのシューティングです。 特徴的なのは、それぞれ3種類ずつからカスタム可能なメインウェポン、サブウェポン、特殊装備を使い分けて攻略していくことです。 それぞれZ, X, Cキーで運用できるため、敵機の位置や状態を勘案して適切な装備で攻撃していきましょう。
凝った背景演出も見どころの一つです。水面すれすれを飛べば水しぶきが上がり、風を切った疾走感があり、空中、水上、水中、宇宙と次々に背景は変わっていきます。 そうしてステージ最後までたどり着けば、迫力あるボスがお目見えします。画面の多くを占め、各部位がそれぞれ動く大型のボスは、シューティングの醍醐味として楽しませてくれることでしょう。
加えて、汎用猫型ロボットであるところのアティルも魅力の一つです。表情はよく変わり、動き、音声付きでしゃべりさえします。この手のキャラはサポート役であることが多いですが、この作品では自機となっています。ゲームオーバーで通信途絶とさせないように頑張りましょう。 もっとも、ゲームオーバーになってもスコア以外のペナルティなしでその場でリトライできるので、初心者でも安心してクリアまでプレイできます。
手軽にシューティングで遊びたい方にお勧めです。
感想
14. マユとイト
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索ADV | アトリエ萌黄 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.10 | 全ENDクリア |
良かった点
- 色々とわかりやすく、進めやすい作品でした
- 事前知識の必要のない謎解きでした
- 洋館の雰囲気が良かったです
- 画面効果と周囲の光、懐中電灯の明かりが重なって醸成されています
気になった点
- ストーリーが不完全燃焼でした
レビュー
懇切丁寧なADV
マユとイト は、導線が親切な探索アドベンチャーです。驚かし要素もありますが、強いものではありません。
物語は、主人公たちが洋館に閉じ込められる所から始まります。主人公たちが洋館のあちこちを調べながら脱出の道を探るというシンプルなものです。
ゲームとしてもまた、探索物としてオーソドックスな作品です。洋館を探索してアイテムを集めたり謎を解きながら、少しづつ物語を進めていきます。洋館を歩き回っていると、画面効果と微かな明かりも相まって、ホラーめいた雰囲気を感じさせます。
アイテムは光っていたり、事前知識の必要な謎解きはなかったりと、探索においての導線はかなり親切で、ほとんど詰まることなくプレイできるでしょう。 手に入れた情報や目的などもメニューで簡単に見ることができます。
オーソドックスな探索ものを手軽に遊べんでみましょう。
感想
15. DAY:0
ジャンル | 作者 |
---|---|
タワーディフェンス+RTS | PANO |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間30分 | 1.008 | NORMALでクリア |
良かった点
- 常に戦況を判断して動かしまわる忙しさがありました
- ゲームスピードもちょうどよい速さでした
- ラストのメタへの干渉のおかげで、最後は必死でプレイできました
- 各キャラに強みがあって良かったです
気になった点
- コアにダメージが入る特殊条件がややわかりにくかったです
- 意図したデザインだとは思います
レビュー
東奔西走多事多端
DAY:0 はタワーディフェンスとリアルタイムシミュレーション(RTS)が混ざったようなゲームです。双方とも目まぐるしく変わる戦況に柔軟に対処するゲームであり、この作品ではそれぞれの特性をうまく融合させています。 コアとなるタワーディフェンス的な要素としては、ユニットをコストを使って配置強化すること、コアを守れれば負けないことと、敵が一定時間ごとにまとまって襲来するという部分が挙げられます。 そして、RTSの要素としては、敵の攻撃範囲やパターンに応じて柔軟にユニットを動かすことが挙げられます。
まず、ユニットを配置して敵を倒しつつ、得られた資源を使って新規ユニットを配置したり、既存のユニットを強化することでゲームは進行していきます。 ユニット数は、ゲーム開始時に全12体の中から5体を選んで運用することになります。それぞれ特徴的なキャラクターが多く、どれも優秀な面を持っているため好きなメンバーで挑みましょう。
そうしてユニットを配置し敵を攻撃しつつ、コアにさえ寄せ付けなければ負けはありません。ユニットが倒れたとしても、少し経てば復活します。コアに攻撃がいかないようにしつつ、敵をせん滅していく必要があります。
また、一定時間ごとにまとまって敵が襲来するため、それらをどう処理していくかというパターン的な戦い方もできます。このあたりはタワーディフェンスのフェーズに近い概念でしょう。さらに、ある程度進行させるとボスが出現します。ボス戦では、強力な火力や特殊な攻撃を乗り越えていく必要があります。
そして、このゲームにおいて肝要なのは、戦況を把握してユニットを柔軟に動かすことです。 敵の攻撃範囲と攻撃の性質を捉まえて、盾となるユニットでタゲをとりつつ遠くから攻撃をし続けたり、近距離ユニットを近くにおいて一気に削ったり、回復ユニットが分離しないように固まって運用したりと、局面に応じてユニットを適宜動かす必要があります。 ユニットを動かすのはドラッグのみで行え、移動コストもかからないので次から次へと戦場に攻撃ユニットを送り出すことも可能です。どんどん動かして敵数を減らしていきましょう。
なお、ユニットを動かすうえで必要となる足場もまた、こちらで構築する必要があります。構築するにも敵を倒したコストが必要なので、序盤のうちは考えて足場を広げていきましょう。 加えて、足場にはそれぞれ効果があり、かつ配置する足場もまたゲーム前に8個の中から3つ選べます。
こうした5つのユニット、3つの足場に加えて、このゲームではさらに一定時間ごとに発動できるスペルと、各ユニットに持たせるカードも選択できます。自分なりのカスタマイズを施して、戦いを有利に運んでいきましょう。
何度も挑みながら、ユニットの組み合わせや敵の対処を模索しつつ、是非ラスボスを打ち倒してみてください。ラスボスまでセーブといった甘えた要素がないFF3のラスダン仕様となっていますので、最後まで一気にプレイできる時間があるときをお勧めします。
感想
16. 色のない詩―ウタ―
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索ホラー | 睦涼 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間30分 | 1.13 | 全END |
良かった点
- 暗闇に恐ろしさを感じられるホラーでした
- 一歩進むことに緊張感のあるシステムでした
- 不穏な状況を続けつつも、唐突に変化を与える緩急もついていました
気になった点
- 一番最初の追いかけっこが一番面倒かつ難しいです
- 最初はシステム的導入の意味も含めてあっさり終わってほしいです
- 導線がそこそこ不親切でした
レビュー
一歩の歩みの緊張感
色のない詩―ウタ― は暗闇と光を効果的に使った探索ホラーです。
このゲームの特徴は、たかいばしょに向かうと疲れるというシステムです。スタミナゲージのようなものがあり、たかいばしょへ歩くたびにそれが減っていき、減りすぎるとどんどん足が遅くなって、つかれはててしまいます。 たとえ恐ろしいものに出会ったとしても、このシステムのもと逃げる必要があるため、一歩一歩緊張感をもって、にじりよる恐怖を踏みしめながら逃げることになります。
また、このシステムは枷としての役割だけではなく、ヒントとしての役割も担っています。みちにまよったら、このシステムを思い出してみましょう。 なお、もちろんたかいばしょが関係しないエリアではこのシステムは発動しないため、家屋などでは基本的に気にせず探索することができます。
探索ホラーとしての物語と、それを包む不穏な空気もまた外すことのできない特徴の一つです。たかいばしょをさがして歩み続ける主人公を通じて、少しづつ真相が明かされていきます。 要所要所でのホラー的な演出も相まって、常に恐ろしさの中に浸ることができるでしょう。
たかいばしょへと向かってみませんか?
感想
17. 守って!勇者さま
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | アレン |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間 | 1.07 | クリア |
良かった点
- 戦闘の画面構成が大胆でした
- 短編のような物語を積み上げて本筋とする構成はよかったです
- 各掌編もシーケンスとしてしっかり組み立てられています
気になった点
- 戦闘システムがやや運の要素が強く感じました
- 技構成が見えない、結局二択じゃんけんになりがち、といったところから感じます
レビュー
なぜかツクールを想起させる
守って!勇者さま は、シンプルかつ物語性もあるRPGです。
このゲームは独特な戦闘システムで戦い、骨太のストーリーが展開していくというものになっています。
戦闘では、ターンごとに攻撃、カウンター、特殊スキルの三つから一つを選んで戦うことになります。ただし、前のターンで選んだ行動は取れないため、ずっと攻撃し続けたり、ずっとカウンターを狙うといったことはできません。 敵の攻撃タイミングに合わせてカウンターをとり、敵のカウンタータイミングを外して攻撃を通すといったことを狙う必要があります。
また、ストーリーは掌編が連なって本編を構成するタイプのものとなっています。 村に立ち寄ってなんやかんやで事件に巻き込まれたり、先に進むアイテムのために奮闘したりと、本編のストーリーはきちんと展開しつつ、各パートでも短いシーケンスが挟まります。 どのパートも短編として完成度高く組み立てられており、飽きることなく進めていけるでしょう。
物語を堪能しつつ、RPGとしても楽しみたい方はぜひ手に取ってみてください。
感想
18. ボクとハカセと白いハコ
ジャンル | 作者 |
---|---|
ワイヤーアクション | ピジョン |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
3時間 | 1.05 | 301までクリア |
良かった点
- アクションにレスポンスがきっちりつきます
- 揺れ動く髪やエフェクトなど、上手く動かせば気持ちよくなれます
- 慣れてくればワイヤーとゴムを活かした軽快な動きを楽しめます
気になった点
- カメラがマウスについてくるのに違和感を覚えました
- エイム可能なエリアが主人公の周囲だけにもかかわらず、その範囲外を大きく映すカメラになることがあります
- マウスの動き+主人公の動きで二重の動きを持つため、それを計算してマウスを正確にエイムさせるのが難しかったです
レビュー
※筆者はこのゲームをクリアできていません。レビューは不十分内容になるかもしれませんが、ご了承ください。
高難度アクション
ボクとハカセと白いハコ は、高難易度のステージクリア型アクションです。 作者のピジョンさんは、以前のウディコンでバトロワなゲームを出展された方です。
バトロワと打って変わり、この作品は、ワイヤーでぶら下がり、その慣性や引っ張りを利用して進む骨太のアクションゲームとなっています。
ワイヤーアクションの多くはマウスなどで方向を決めて、そちらにワイヤーを射出する形式の物が多いですが、このゲームは違います。マウスで正確に地形をエイムして、そこに引っ掛ける必要があります。 適当に打てば引っかかることのある前者と比して、このシステムでは狙わないとひっかけることすらままなりません。このため、ただワイヤーをかけるだけでもなかなかの難易度となっています。
これに加えて、ひっかけられる地形の細さや、ゴールを開くために必要な通過ポイントの配置、感知された後に範囲内に入ったら即死のセンサーなど、ありとあらゆる要素が難易度を底上げしてきます。ステージを進めば進むほど、その高い難易度が牙をむいてくるでしょう。 さらにとどめとして、チェックポイント等は存在しないため、一つのミスも許されません。
このように、アクションとしての難易度はかなり高いです。しかし、その分クリアしたときの喜びもまたひとしおです。 折れない心で飽くなき挑戦を行い、ステージの突破方法を模索していきましょう。
また、このゲームのもう一つの特徴は動かしていて気持ちの良いレスポンスです。 ワイヤーでぶらぶらすればキャラクターの紙が揺れ、飛び出せば四肢が動き、ポイントクリックすればエフェクトとSEが気持ちよく出ます。 これらの要素も相まって、頭で思い描いた上手い動作を成功させると気持ちよくなること疑いありません。
我こそはと高難度ゲームに挑戦したい方にはお勧めの作品です。
感想
19. 扉は君の鍵で開く
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索推理 | 暗闇行灯 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
8時間 | 1.06 | 全END+4 |
良かった点
- 最大限に頭を使うゲームでした
- 特に後半は自分で解いたという達成感があります
- 後半以降の総当たりお断りの設計はよかったです
- 物語で描かれる閉塞感や閉鎖した社会という感覚が良かったです
- 主人公が外のものなのも、プレイヤーの気持ちにマッチします
気になった点
- 最初から答えが見えていても、やや迂遠な手段をとらないと辿り着けないことがありました
レビュー
推理で組み合わせ爆発の壁を破る
扉は君の鍵で開く は、後半になるにつれ頭を使わないとクリアが難しくなる謎解きアドベンチャーです。
このゲームの特徴は、なんといっても質問システムでしょう。 通常の探索アドベンチャーがひたすらNPCに話しかけながら聞き込みをして情報を得るといった受動的な仕組みであるならば、この作品は自分で質問を設定して聞き込みをしないと情報が得られない能動的な仕組みといえます。 質問内容は、ゲーム中に登録される単語帳から選んだり、手入力したりすることで選ぶことができます。落とし物を探すなら、その落とし物を単語にセットして質問したり、人を探すならその人の特徴を考えて質問したりと、その都度ほしい情報から逆算して考える必要があります。
そうして質問をして情報を得て、その情報をもとに質問内容を考えてまた質問をしていく、といった流れを繰り返すことで真相にたどり着くことができます。 特に後半になってくれば、単純に情報を集めるだけではうまくいきません。やりたいことと情報を突き合わせ、精査し、次のステップを思考するというプロセスを経ることで初めてクリアへの道が開けます。 常に謎解きに能動的にかかわることができるため、謎を解き明かした暁には自分の力で解いてやったと感じること必定です。
また、物語も外すことのできない重要な要素です。 変な部活に入ったせいで謎解きをするはめになった主人公が、徐々に大きな渦に巻き込まれていきます。物語の舞台にはいくつもの謎が散りばめられていますが、それをどれだけ紐解けるかはプレイヤー次第です。 歩き回って謎を解き、不審な情報を見つけたら考えてみてください。
自分の頭で考えて、行動決定していくプロセスを楽しんでいきましょう。
感想
20. 妖精さんとダンジョン攻略
ジャンル | 作者 |
---|---|
ノンフィールドRPG | R’s |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間/1時間 | 1.20 | 真END+おまけ開放 / 実績2/3 |
良かった点
- リソースの割り振りを考える楽しさを味わえました
- 加えて、リソース割り振りに慣れてクリアしたころに構築型の楽しみもあります
- プレイヤーの習熟に合わせてうまく段階的に構成されていました
- 完全にランダム性を排しているため、純粋にパズル的な組み立てを楽しめます
気になった点
- ルールがそこそこ複雑ですが、説明は弱いです
- プレイし続ければ慣れてはきます
- 武器持ち替えは左右キーでやりたいです
レビュー
一粒で二度味わえる
妖精さんとダンジョン攻略 は、リソース管理的な要素をメインとするノンフィールドRPGです。
このゲームの面白い点は、リソース管理がすべてというところにあります。ランダム性のある要素は一切なく、己の管理能力が全てとなります。
基本的なルールは、二つの武器がそれぞれ四つの技をもつため、これを敵に対して振っていくというものになります。敵の攻撃力を上回る技を撃てればダメージを受けず、敵の攻撃力を下回った場合はその分ダメージを受けます。 そうして全ての敵をしのぐとフェーズが進行し、さらに強力な敵が増えて新たなフェーズが始まります。このループを繰り返し、最後まで体力を保てればクリアです。
しかし、ただ技を考えなしに振ればいいというわけではありません。技にはクールタイム、消費リソース、対象への相性の3つの要素が存在します。 技を振ればクールタイムが発生し、そのターンが経過するまで技の効力が落ちます。このため、技は満遍なく使い、強い技はここぞという場面に取っておく必要があります。 また、強い技ほど消費リソースも大きいです。加えて、リソースには毎ターン200回復するMPと、回復しない武器固有の耐久度の二つがあります。MPを多量に消費する技、耐久度を大きく減らす技、どちらも減らさないけど弱い技、どれをどのタイミングで選択するかが重要です。 また、技には相性があるため、特定の敵を倒すのに便利なものがあります。そういった技は温存しつつ、その敵に使えるようにとっておきたいところです。
これらのリソース管理に加え、さらにもう一つ重要な要素があります。技を使うと武器に覚醒値がたまっていき、これが100になるとその武器が覚醒します。覚醒すると威力が上がる上、耐久度が減らなくなります。このタイミングで大技を振ることで、強力な敵に対抗できるというわけです。 この覚醒のタイミングもまた、どこで持ってきて誰に振るかが重要となってきます。
このようにリソースとタイミングを管理しつつ、ランダム性が排された各フェーズを乗り越えることができればクリアすることができます。効果的な戦い方を模索していきましょう。
また、クリア後には武器や技を自分で構成して挑むことのできるオマケルームが存在しています。 ここではリソース管理の楽しみに加え、どういう構成で行くかを考える楽しみも生まれます。自分なりの強い組み合わせを発掘していきましょう。
ダンジョンに挑んでは敵の特性を見極めつつ、効率の良い立ち回りを見つけていってください。
感想
21. 帝国の対外戦争
ジャンル | 作者 |
---|---|
戦術RTS | スパロー |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間30分 | 2.0.1 | 全章クリア |
良かった点
- 展開と兵科を見て兵を割り振っていくのが楽しいです
- 運用する兵科の組み合わせで効率的な戦いができます
- 地形効果や塔により、突っ込ませるだけでない戦略が生まれています
- 物語は仰々しくテンポよく進んでよかったです
- 一画面に戦闘が収まるつくりのおかげで運用にのみ集中できました
気になった点
- 最初のオープニングを毎回スキップするのが面倒です
- クリア済み情報はシステムセーブデータに入れておいてほしいです
- ルビがちょくちょくかぶっています
- 移動速度の変化などがないので、平面的な戦いになりがちでした
レビュー
100vs100
帝国の対外戦争 は、兵を指揮して敵をせん滅するリアルタイムシミュレーションゲームです。 作者のスパローさんは、第10回ウディコンでも革命の外敵要因という戦術RTSを出展された方です。
このゲームの肝は、敵の展開と兵科を見て自軍をどう展開していくかを決定していくことです。 敵が攻め込んでこないなら層の薄いところから各個撃破を狙いに行き、攻めてくるのであれば有利な地形まで退いて対応し、といったように敵の行動にあわせて的確に自軍に指示を出していく必要があります。
兵科は基本的には、歩兵、遠距離を得意とする銃兵、機動力が高い騎兵の3種があり、ストーリーが進むにつれてこれらがパワーアップした兵科も登場していきます。 これらの兵科の中からコストと相談して自軍の編成を決め、戦闘に挑みます。
戦闘では、戦況を見ながら自軍にリアルタイムで指示を出していき、敵をせん滅していきます。 歩兵を盾に銃兵で撃ち崩すもよし、騎兵で横から突撃して隊列を乱して撃ち取るもよし、展開に応じて様々な運用をしていきましょう。 終盤になってくれば圧倒的な戦力差の中戦う羽目になるので、最小の犠牲で最大のリターンをとる必要があります。
また、この戦いを彩る物語も忘れてはなりません。戦記物でみるような表現を使うことで、仰々しくテンポよく進んでいきます。
兵を操り敵陣を打ち崩し、勝利の凱歌を上げましょう。
感想
22. ピクロジカル
ジャンル | 作者 |
---|---|
イラストロジック | ひげ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
3時間 | 1.05 | 全パズルクリア(Lv7) |
良かった点
- UIがスタイリッシュで綺麗に整えられていました
- ドラッグ時の操作が直感的でした
- ストーリーはフレーバーながら完成されています
- 初心者でもスキルである程度カバーできます
気になった点
- 残り時間が5分を切った時のアラームが心臓に悪かったです
レビュー
マス塗りお絵描きパズル
ピクロジカル は、ピクロスもといイラストロジックに、ストーリーをかけ合わせたゲームです。
このゲームはイラストロジックを遊びやすく整えて、そこにストーリーを付与したというものになります。UIはスタイリッシュに操作しやすくなっており、安定してプレイすることができます。
メニューからステージを選択すると、イラストロジックが始まります。 各ステージには制限時間が設けられており、これを超えるとミスとなります。ただし、クリアできなかったとしても経験値が入り、これによってレベルアップすることができます。 このゲームにおけるレベルアップとは、制限時間が伸びたり、使うことで一定のラインが自動的に塗られるスキルを習得したりといった恩恵が得られるというものです。 このシステムにより、プレイし続ければ必ずクリアできるようになっています。
また、ステージを開放するたびに進行するストーリーは短いながらもきっちり山も落ちもあり、ステージを進める動機になってくれます。
イラストロジックをサクッと遊びたい方はプレイしてみましょう。
感想
23. 時の掛け橋
ジャンル | 作者 |
---|---|
協力謎解き | 白玉餅 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
10分 | 1.01 | 1人用モードでクリア |
良かった点
- 二人で協力しなくてはクリアできない仕掛けがきっちり用意されていました
- やるべきことを探す情報交換と、やるべきことをやるための情報交換が上手く織り交ぜられています
- プレイのミスで詰まりそうなところを仕組みでカバーしています
気になった点
- ミライ編をやったプレイヤーがカコ編の物語も知りたいとなった時に、もう一度同じ体験を繰り返すのかは気になります
- これは単純に興味です
レビュー
※筆者はこのゲームを一人でプレイしています。そのため魅力の半分も体験していませんが、ご了承ください
二人で協力して謎を解け!
時の掛け橋 はプレイヤー二人が協力して謎を解く脱出ゲームとなります。 作者の白玉餅さんは、以前のウディコンでも斬新なアイデアを作品にしてきましたが、この作品もまたウディタの可能性を拡張させるものとなっています。
このゲームをプレイするには、まず一緒にプレイする人が必要です。友達は付属していません。 一緒にプレイする人ができたら、カコ編とミライ編のいずれかをそれぞれ選択します。そして、相手方に乱数を伝えることで、全く同じマップが生成され準備が整います。
こうして、同じマップが生成されたことで、いずれかの方の状態をヒントに、もう片方にそれを伝えつつ部屋を脱出していくことになります。 やるべきことが明確なら情報を伝達し、やるべきことがわからないならひとまず情報を共有してみるなど、お互いに情報交換を重ねてクリアを目指していきます。
なお、万一ミスしても元の部屋に戻るための仕組みは整えてあるため、詰む心配はありません。安心してプレイできます。
心行くまで協力し、共に謎を解いていきましょう。
感想
24. Do you think I am a witch possessed?
ジャンル | 作者 |
---|---|
謎解き探索 | 霎R |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間20分+70分 | 1.06 | 全ENDクリア |
良かった点
- キャラクターが良かったです
- 綺麗なグラフィックも相まって、それぞれ魅力的でした
- 本などで世界観がきっちり作り込まれているのを感じました
- 謎解きの難易度が程よく難しかったです
気になった点
- エンドのための周回が数が多く、かつ同じことを延々とし続けるので厳しかったです
レビュー
エンド回収RTA
Do you think I am a witch possessed? は謎解きと物語要素強めの探索ゲームです。脱出ゲームと言い換えてもそこまで外してはいないかもしれません。
このゲームは程よく難しい謎解きを越えて、豊富なエンディングを迎えるゲームとなっています。
謎解きの難易度はそこそこ高く、しっかり探索しないと答えを導き出すことはできません。怪しいポイントはかなり明確なので、ちゃんと調べて考えれば答えはおのずと明らかになるでしょう。
そうして謎解きを進めていくことで物語が進行していきます。短いながらもキャラクター達の背景が分かる会話によって、どんどんと魅力的になっていきます。 綺麗なグラフィックも相まって、各キャラクターのことが好ましく思えるようになること請け合いです。
こうして全ての謎解きを終えることで、晴れてエンディングを迎えることができます。エンディング数は8個あり、それぞれのキャラクターや選んだ主人公によって決まってきます。 各エンディングでは、各々のキャラクターが掘り下げられます。好きなキャラのエンディングだけを見るもよし、全て回収するもよし、好きにプレイしていきましょう。
キャラクターが好きになれたら楽しいタイプのゲームとなっていますので、そういった方にはぜひすべてのエンディングを見ていただきたいです。
感想
25. 天使のさいご
ジャンル | 作者 |
---|---|
アドベンチャー | Nanasi Project |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間 | 1.01 | クリア |
良かった点
- 細かい演出が描き込まれた作品でした
- 影つきや、雨の演出などが雰囲気を作っています
- お絵描きのミニゲームは面白かったです
- ストーリーはどうしようもなくどうにもならないもので良かったです
気になった点
- 迷いの森のミニゲームはノーヒントかつテキストのみという辛さがありました
- せっかく町の雰囲気は形作られているのに、テキストだけ延々と見せられるのは厳しいです
レビュー
雨降る街を彷徨う
天使のさいご は、町の中をさまよい歩くアドベンチャーゲームです。
雨降る町の中、石畳を足音なくさまようおばけ君を操って物語を進めていくというのが基本的な流れになります。 3Dで描かれた町の中を探索し、色々な人に話しかけてみましょう。
お願いを聞いたり、アイテムを集めたりと色々なことを進めていくと、物語はある転換点を迎えます。そこでどういった決断をするかはプレイヤー自身に委ねられています。どのような結末を迎えたいのか、自分の心に問いかけて選んでください。
物語を彩る雨の演出や影、マップの質感など、細部までこだわられたマップもまた見どころの一つです。ただ歩き回るだけでも、空気の重みを感じることができます。
虚ろな存在となって、町を歩いてはみませんか。
感想
26. いろもどき
ジャンル | 作者 |
---|---|
当たり屋 | ヴ瓶 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
20分 | 1.2 | 94424/3575011(実績全開放) |
良かった点
- 回避と、当たりに行くことという相反する思考を共存させる必要があり面白かったです
- 変態によるゲーム中のゲーム性の変化も面白いです
- マウスを使うと別ゲームと化します
気になった点
- 当たりに行くゲームですが、すり抜けるバグがあるため辛かったです
- ルールの説明側にドラッグによるスクロールの説明がありません
- メニュー表記上、下にあるスコアの稼ぎ方のほうには記載があります
レビュー
相反する思考の共存
いろもどき は、基本回避をしながら適宜当たりに行く当たり屋ゲームです。一見すると矛盾する表現ですが、このゲームにおいては一切矛盾のないものとなっています。
まず、このゲームは四方八方から飛んでくる弾幕を避けるゲームです。 弾に当たるとダメージを受け、初期値で5の体力が尽きたらゲームオーバーです。すなわち、弾は回避する必要がります。
しかし、弾に当たることで上から回復アイテムが降ってきます。1回被弾すると1つ、2回被弾すると3つ、3回被弾すると6つと、a_n = a_{n-1} + n … (a_0 = 0) の勢いで増えていくことになります。 つまり、できる限り多く被弾したうえで全ての回復アイテムをとれば、むしろ体力は増えるということです。すなわち、弾には当たるとメリットがあります。
この避けなくてはならないけれど、当たることによるメリットも享受したいという相反する思考の元、ひたすらゲームを進めていく必要があります。 進めれば進めるほど弾幕は苛烈になり、体力はゴリゴリ減りつつ回復アイテムが乱れ落ちる混沌とした様相を呈していきます。その中で少しでも長く生き残れるように動かしていきましょう。
避けるか当たるか、都度判断していく楽しみを味わってみてください。
感想
27. DevilTower
ジャンル | 作者 |
---|---|
ハクスラRPG | ディィモン |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
6時間 | 8/5 | ほんとうにおわり |
良かった点
- いつでもパーティーを組み替えて挑める楽しさがあります
- 属性のシステムも相まって、パズル的な戦闘を楽しめます
- 後半の装備が整ってきたあたりからハクスラとしても楽しめます
気になった点
- 装備の一覧性が悪いです
- 付与効果もない装備なのに同じ種類がまとめられていません
- データをいちいちロードしたうえで、「ダンジョンへ」を再度押す必要があります
- この仕組みならオートロードでも良い気はします
レビュー
やられる前にやれ
DevilTower は、ひたすらダンジョンに挑んで戦い続けるハクスラ風RPGです。
プレイヤーはゲーム開始もそこそこにパーティーを編成し、ダンジョンに挑むことになります。 そして、ダンジョンを攻略したら次のダンジョンへ行ったり、装備が不足しているなら前のダンジョンを周回したりするなどして、ゲームを進めていきます。
ダンジョンは3~4階層から構成されており、各階層で1度戦闘を行って進みつつ、最終階層にはボスがいます。それぞれのボスは強力なので、打ち勝つためにはパーティー編成や属性など、様々なことを考える必要があります。
まず、パーティーは10のジョブから重複を許して6人を選ぶことができます。前線を防御性能の高い重戦士で埋めるもよし、全員格闘家にして短期決戦を挑むもよし、プレイスタイルとボスの性質と相談して決めていきましょう。 レベルという概念は存在しないため、いつでもパーティーを解散して再編成できます。
次に、戦闘システムを理解する必要があります。戦闘はオーソドックスなものですが、技を使うと場の属性値が変化するという特性があります。 場の属性値が偏ると、その属性に応じてフィールド効果が発動します。敵も味方も物理が強くなったり、回復力が上がったりと属性に応じて効果は異なりますので、ボスの性質などと相談して最適な属性になるように技も選んでいきましょう。
そうして準備万端で挑みボスを撃破することでダンジョンをクリアでき、装備を得ることができます。 前述のとおりレベルの概念はないため、強くするには強い装備を得るしかありません。ダンジョンを周回して、良い装備を集めていきましょう。
ボスを倒し、装備を集め、より強いボスに挑んでいくハクスラ的サイクルを楽しんでみてはいかがでしょう。
感想
28. DREAMT
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | りーち |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.0 | クリア |
良かった点
- 不思議な世界の感覚に浸れます
- 独特な言い回しのキャラクターも良かったです
気になった点
- レトロ風がゆえに単色マップで把握しにくいなど多少厳しいところはありました
レビュー
レトロで不思議な空気感
DREAMT は、1980年代風の空気漂うRPGです。
このゲームの特徴は、なんといってもレトロな空気感の再現です。どぎついまでの原色マップや、ファミコンを感じるBGMがそれを支えています。
そのレトロな世界の中で描かれるのは、これまた不思議な感覚のする物語です。 独特な言い回しのキャラクターが織りなす、物語とも雰囲気とも言える何かを感じ取りつつ進めることができます。
戦闘でもその独自の雰囲気は通貫されており、例えば攻撃手段であるアタックの説明文一つとっても「さあ こくはくの じゅんびは いいかい」となっています。HPを削り切っても、あいてはすなおになるだけで、倒すことはしません。
レトロな空気感に触れつつ、不思議な物語を体験したい方にお勧めです。
感想
29. 夜の流刑地
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | ムクロジ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
20分 | 1.00 | クリア |
良かった点
- トイレくんが良いキャラでした
- 触れるオブジェクトの数が多く、小話も多彩でした
- エンディングの演出が素晴らしかったです
気になった点
- RPG要素があまり必要には感じ取れませんでした
- ボスは理由が分かりますが、道中の雑魚がよくわかりません
レビュー
流された先のトイレ
夜の流刑地 は、トイレを相棒に旅する短編RPGです。トイレといっても無機的なものでなく、よくしゃべるようなトイレです。
夜の流刑地と呼ばれる場所を舞台に、主人公の謎を解き明かそうと進むゲームとなっています。
このゲームの特徴は、多くの罪人の家それぞれに様々なものがあり、そのおおよそで小さな会話が聞けるというところです。 主人公の少女むじなとトイレくんの軽妙かつ意味深な会話を聞くことができます。ついつい色々な場所を探してみたくなることでしょう。
そうした会話と合わせて世界観を構築するグラフィックも見逃せないポイントです。 独特な色遣いで構成されるマップは、主人公たちが存在する場所の異質さをありありと感じさせつつも、ビビッドな光源により夜の闇を引き立たせています。 また、その中に住む罪人たちの目を基調としたデザインは何かをこちらに訴えかけてくるかのような感覚を覚えます。
また、このゲームについてレビューするうえで、エンディングに触れないわけにはいきません。エンディングではBGMとも合った素晴らしい演出が堪能できます。見たい方はぜひプレイしてみてください。 筆者がプレイしたバージョンは古いので、現在はもっと良いものになっているかもしれません。
不思議なトイレを相棒に歩き回ってみませんか。
感想
30. 三種の神器
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | koh |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間30分 | 2.3 | クリア |
良かった点
- 強敵がきちんと強敵をしています
- ラスボス戦周りの演出はよかったです
気になった点
- 雑魚の火力が大雑把に大味でした
- 0か100かみたいな技構成の印象です
- 加入する仲間のレベルが低めなのがあまりうれしくなかったです
レビュー
スタンダードRPG
三種の神器 は、スタンダードなRPGです。
三種の神器に選ばれた主人公が仲間を増やしつつ各地を回るという、非常にオーソドックスな流れのRPGとなっています。
このRPGでは、ボスや強敵がきちんと強敵としてデザインされているので、道中の敵をしっかり倒して進めていく必要があります。少しでもさぼっていると、ボスの強力な攻撃により粉砕されてしまうことでしょう。 各メンバーをちゃんと成長させ、それぞれの役割を果たさせることで、ボスを打ち倒すことができます。
とにかくスタンダードにRPGを楽しんでいきましょう。
感想
31. ワールドサッカークロニクル ウディコンエディション
ジャンル | 作者 |
---|---|
サッカー運営シミュレーション | papik |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間30分 | 3.0 | リーグ/WC優勝 |
良かった点
- データを見ているだけなのに、熱くなれるゲームでした
- ゴールを決めるとわがことのように喜べます
- 選手の成長を考える必要がないので、完全に運営と指示に終始できました
気になった点
- 説明量がものすごく多いです
- 重要な情報だけ抽出したものと、そうでないもので別途に分類してほしかったです
- ゲームの流れが分かるチュートリアル的要素が欲しいです
- 最初に大会などで戦う前にオファーが入るので、戦いをうまくイメージできないままオファーする必要があります
レビュー
データの集合に熱くなれる
ワールドサッカークロニクル ウディコンエディション は、サッカーの監督となってチームを運営するシミュレーションゲームです。
プレイヤーは選手ではなく監督なので、サッカーの試合自体には関与しません。 シーズン前はチームメンバーのオファーに始まり、シーズン中は調子やケガを考慮してスタメンを決めていくことでリーグ優勝などを狙っていくことになります。
最初に行うメンバーのオファーでは、各ポジションをバランスよくとっていきつつ、資金力のある限り優秀な選手を集めていきましょう。ポジションが偏ると、後でつらい目に遭います。
オファーが終わるとメンバーが確定するので、いよいよ試合へと移っていきます。 紅白戦を行いメンバーの調子を見極めつつ、能力やポジション適正なども勘案してスタメンを選んでいきましょう。監督が試合に介入できるのはここまでです。
ここまで来たら後は試合をするのみです。試合が終わったら、また次の試合を行っていき、1シーズン戦い続けることになります。
こうして、オファーし、試合を繰り返し、またオファーするといったサイクルを繰り返していき、チームを強くしていきましょう。試合で好成績を残せれば資金力も上がり、オファーできる選手の幅も広がるので好循環が形成できます。
こうした一連の流れや選手の情報は、ほとんどグラフィカルには表されません。全ての選手は、年齢、能力、ポジション適正、調子などを持ったデータに過ぎない存在です。 にもかかわらず、そのデータが活躍すると熱くなれる何かがこのゲームにはあります。それは、リーグ優勝のかかった試合という緊張感だったり、オファーした選手の活躍だったり、能力よりも調子ベースで決めた選手の失態だったり、そういった要素が感情を動かしてくれます。
ひたすらデータを弄繰り回して熱くなってはみませんか。
感想
32. 青は藍より出でて藍より青し
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索RPG | Ota.maker |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間30分 | . | 3ルートクリア |
良かった点
- エンディングはよかったです
- 伏線も散りばめられていました
気になった点
- 拠点と次のマップへの接続点が迷路なため、戻るのにいちいち迷路を経由する必要がありました
- せめて迷路でないほうに接続点を配してほしかったです
- イベント発生後にアイテムが湧くので、最初に隅々まで探すと無力感を覚えます
レビュー
物語主体のRPG
青は藍より出でて藍より青し は、ストーリーに重きを置いたRPGです。
記憶を失った主人公が屋敷の中を歩き回ることで、少しづつ物語が明らかになっていくという展開となっています。物語を進めるにつれて伏線やミスリードがうまく回収されていきます。 クライマックスでは様々な事実が明るみに出つつ、熱い展開となっていくことでしょう。
また、RPGなので戦闘もありますが、こちらは1対1のシンプルなものです。HPを減らしていくと浄化ができるため、それを意識して戦っていきましょう。
屋敷を探索して、ストーリーを読み解いていきましょう。
感想
33. ard3d
ジャンル | 作者 |
---|---|
3Dダンジョン探索型RPG | ar202626 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間30分 | 05 | クリア |
良かった点
- 3Dのマップギミックは面白かったです
- シンボルエンカウントの採用のおかげでストレスなく3Dダンジョンを歩き回れました
気になった点
- 向きを強制的に変えられるギミックについては単純に面倒でした
- 回復ポイントで回復できたかどうかを判断する方法がメニューを開いてみるくらいしかありません
- エフェクトなどのレスポンスが欲しいです
レビュー
3Dダンジョンをさまよう
ard3d は、3Dダンジョンを探索してひたすら戦うRPGです。
特に物語もなく3Dダンジョンに放り出され、パーティーとなるジョブを選んだら、すぐに戦闘であふれるダンジョンに挑むことになります。 そして、そのあとはひたすら最下層を目指して下っていくことになります。
シンボルエンカウントで発生する戦闘もまたシンプルなもので、各階層ごとに変わる敵を倒していけば問題ありません。極めて特殊な行動をする者もいないので、いくつかの行動を覚えておけば良いです。 しかし、階層が深くなるごとに回復をしてくるようになったり、魔法を撃ってくるようになったりと、敵も強くなっていきます。これらをうまく対処していかなくては、安定してダンジョンを攻略できません。
また、3Dダンジョンは各階層ごとに様々なギミックがあります。敵を排しつつ、ギミックの謎も解かないと先には進めません。ヒントは基本的に分かりやすいので、落ち着いて考えていきましょう。
ひたすら戦闘をしながらダンジョンに潜ってはみませんか。
感想
34. うおうさおう
ジャンル | 作者 |
---|---|
ミニゲーム | ゾイ!Fly high |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間 | 1.01 | クリア |
良かった点
- ゲーム性は面白かったです
- 目的がどこにあるかわからずうおうさおうするコンセプトは通貫されていました
- リトライも早く、要素も少なめなのでルールの把握はしやすいです
気になった点
- ゲームの進行条件のノーヒントっぷりはさすがにつらかったです
- 文字の可読性が低かったです
レビュー
目的分からずうおうさおう
うおうさおう は、名状しがたいうおうさおうするミニゲームです。ただし、ミニマムな時間で終わる作品ではありません。
プレイヤーはいきなり謎の世界に放り込まれます。そこには、パン、袋、チーター、亀など様々なものが置いてあります。そして、プレイヤーは向いている方向に向かって歩き続けています。 何度かプレイすることで、それらの意味が解ってくるでしょう。例えば、チーターをとれば速くなりますし、亀をとれば遅くなります。
次第に、このゲームにおいて重要なアイテムもわかってきます。どくろ、メモ、パン、矢印です。 どくろを取得するとゲームオーバーになりますし、メモを一定時間とらないでいたり、パンで空腹ゲージを回復しなかったりしていてもゲームオーバーになります。これらは適宜取得していきましょう。 加えて、矢印を取得することで、プレイヤーは進む向きを変えることができます。これだけはクリックしても効果が得られるので、取りたいアイテムがあった場合は周りの矢印も考えてルートを選んでいきましょう。
そうしてゲームを進めていても、このゲームは時間を計測することも、スコアを計上することもありません。それもそのはず、このゲームにはクリアが存在します。 クリアのためには、メモを参考にしつつ、とにかくうおうさおうするしかありません。
目標も分からずにうおうさおうする体験を味わってみてはいかがでしょう。
感想
35. 流星の射手 ~亜人大戦争~
ジャンル | 作者 |
---|---|
アクション | 戯塚よどみ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間30分 | 1.12 | クリア(端末コンプ) |
良かった点
- アクションとして、動かしていて楽しかったです
- レスポンスが良いことや、敵や箱に当たった時や倒した時にきっちりエフェクトが出るあたりのリアクションの良さが効いています
- 水に入ると制御できなくなる代わりに速くなるというシステムが良かったです
- 制御できないストレスをカバーしています
- ボス戦がバラエティに富んでいて、戦っていて楽しかったです
- 各キャラクターがきちんと良いキャラとして立っています
気になった点
- ラスボスのギミックは理解までに時間がかかりました
レビュー
楽しいアクション
流星の射手 ~亜人大戦争~ は、シューティング的なシステムのアクションです。
このゲームの特徴は、プレイしていて気持ちの良いアクションになります。 操作のレスポンスが良いのはもちろんのこと、箱や敵に対するエフェクトが出るなどの手ごたえ感、単なるシューティングに留まらず敵の弾を打ち返せるシステム、これら全てがアクションの気持ちよさを下支えしています。 このような撃てば響くようなアクションで、ステージを巡っていく楽しさを味わうことができます。
さらに、アクションの楽しさのもう一つの醍醐味として、バラエティ豊かなボス戦が挙げられます。 各ボスは特徴的な攻撃手段をそれぞれ持っているため、それらをいかに対処しつつ攻撃を当てていくかを考えて実行する楽しさを味わえます。突進する敵なら軌道を読み、ジャンプしてくる敵なら移動してかわし、といったように攻撃に合わせてこちらの行動を決めていきましょう。
また、物語を進めつつ収集品を集めると見えてくる世界観や、良いキャラをしている亜人達も外すことはできません。人間のほぼいない世界観で強くたくましく生きる亜人達の、一癖も二癖もある言動は見ていて飽きません。
是非、気持ちの良いアクションを体験してみてください。
感想
36. 廃館少女
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索ホラー | 腐乱ぼわーず |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
50分 | 1.05 | クリア |
良かった点
- グラフィックが不安定さや恐怖を表せています
- 曲線を帯びた館のマップチップや、良いタイミングでくる脅かしの絵などです
- アイテムと資料が完全分離されているため検索性が高いです
- 導線が親切でした
気になった点
- 最後の追いかけっこはどちらに逃げるべきか判断がつきませんでした
レビュー
不穏な館、不穏な雰囲気
廃館少女 は、廃館を彷徨い歩く探索ホラーです。
このゲームは、なんといっても廃館に漂う怪しい気配と、それを支えるグラフィックが魅力的です。曲線で歪んだ館の輪郭が、そのままこの廃館の不安定さを表しているようで、常に不安な気持ちにさせてくれます。 良いタイミングで襲ってくる一枚絵とその不気味な雰囲気もまた、それを増幅してきます。
そのような廃館の雰囲気も相まって、探索ホラーとしての雰囲気もしっかりと、しかし不定形に形作られています。ホラーとしての驚かしが来るタイミングも絶妙で、その恐怖を煽ってくれます。
その一方で、ゲームとしての導線はかなり親切なので、どこに行けばいいのか迷うことはないでしょう。サクサクと進めるがゆえに、ホラーもまたテンポよく迫ってきます。
不安定な雰囲気の探索ホラーを楽しみたい方にはお勧めの作品です。
感想
37. ウルファール忍法帖
ジャンル | 作者 |
---|---|
アクション | kai |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
3時間 | 1.02 | クリア |
良かった点
- 様々な術を使える楽しさがあります
- ウルファールの衣装にこだわりを感じます
- ボスはきっちり強いです
気になった点
- プレイヤーの操作性を奪って難易度を上げてくるきらいがあります
- 移動速度制限、足場制限などです
- 攻撃の判定とエフェクトが一致していないような気がします
- チャージショットのクールタイムが分かりにくいです
レビュー
術とワイヤーを駆使する忍者アクション
ウルファール忍法帖 は、忍術やワイヤーを使ってステージを攻略していくアクションゲームです。
このゲームの特徴は、忍者的なアクションです。 忍者となったウルファールを操り、ワイヤーを使ったアクションと、様々な忍術を使いつつ、敵をばったばったと切り倒していきましょう。
攻略するステージの各所にはフックが仕掛けられており、ここにワイヤーをひっかけることで縦横無尽に動き回ることができます。 このフックによって、敵のど真ん中にダイブしたり、一時避難したり、離れ小島に移動したりと様々な用途で使うことができます。
また、ステージをクリアしていくと使える忍術はどんどん増えていきます。 単純に強い技から追尾弾、カウンターまで多種多様な技をどのタイミングで使っていくかもステージ攻略の鍵となっていきます。
忍者となったウルファールの姿をあなたの目でご覧ください。
感想
38. A GOBLIN’S TALE FOR ME
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | 幽閉 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
20分 | 1.0? | クリア |
良かった点
- ゲームとして完成されていて、コンセプトも一貫していました
気になった点
- マップがやや雑です
- 話しかけられると変わるキャラチップなどもあります
- カジノの存在意義が分かりませんでした
レビュー
※この作品は、ウディコンのエントリーからは外れています
地下に眠るカルマ
A GOBLIN’S TALE FOR ME は、地下によろしくないものを抱えるゴブリンを操るRPGです。
地下にアレなものを隠し持つゴブリンとなって、人を助けたり、助けなかったりして物語を進行させるRPGとなっています。 人助けをしていけばやがて英雄にすらなれるかもしれませんが、己の欲望に忠実に生きることもできます。
いつものウディコン作品では物足りないあなたに。
感想
39. 案内人と迷い人
ジャンル | 作者 |
---|---|
ノベル | ハッピーエンド過激派 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間30分 | 8/9 | 全エンド回収 |
良かった点
- 案内人が魅力的なキャラクターとして描かれていました
- Good Endが良かったです
- 会話で色々と哲学チックな考え方の披歴をしていくのが良かったです
- 周回時のスキップ機能が便利でした
気になった点
- 選択肢の操作性が悪く感じました
- タイトル画面のようなホバー時のレスポンスがないからな気がしています
レビュー
Good End へ至る細い道
案内人と迷い人 は、出口を探しつつ案内人と会話するノベルゲームです。
暗い世界に迷い込んだ主人公となって、案内人を名乗るキャラと一緒に出口を探していくという構成となっています。 暗い世界の様々な場所を案内人とめぐりながら、様々な会話を楽しむことができます。
会話には時折選択肢が現れます。この選択肢次第でエンディングは分岐していき、案内人について見えてくる姿も変わっていきます。時には疑い、時には信じて、時には鎌をかけて、案内人の本心と本当の姿を探っていきましょう。 Good Endを目指すのであればその道はか細いものです。リアクションを見て情報を集め、適切なルートを模索していく必要があります。
また、この作品は案内人に始まり、案内人に終わるゲームです。そのため案内人以外のキャラクターはほぼ出てきませんが、それが気にならないほどに魅力的なキャラクターとして描かれています。 魅力的な案内人という存在を追いかけることにより、最後までプレイすることとなってしまうでしょう。
ぜひとも案内人との会話を楽しんでみてください。
感想
40. フォギー・ザ・サスピシャス
ジャンル | 作者 |
---|---|
スニーキング | Araz |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間 | 1.08 | 7までクリア |
良かった点
- 常にせわしなく動く楽しさがあります
- 逃げを要求されつつ、そのためには動き回る必要があるシステムが面白いです
- 単なるかくれんぼにとどまっていません
気になった点
- 最終的にはかなり運の要素が強くなりそうに感じています
レビュー
隠れるために動き回れ!
フォギー・ザ・サスピシャスは、良からぬ者から逃げ回るスニーキング的なそうでもないようなアクションゲームです。
えげつない額の借金を返すために、浦間ちゃんを操って良からぬ者につかまらないようにするスニーキング的なアクションが主となっています。 9部屋くらいある部屋を行き来しつつ、良からぬ者と同じ部屋にならないように逃げ回る必要があります。良からぬものは一定ターンごとに隣接する部屋に移動するので、それも考慮して逃げるルートを決めましょう。 つかまることなく一定時間逃げ切った後に所定の部屋に行けばクリアとなります。
しかし、このゲームは単なるスニーキングアクションではありません。部屋にランダムで配置される特殊なアイテム、オーブとお札を使うことが攻略の鍵となるためです。
オーブはクリアまでの時間を短縮させてくれます。取得すればするほど、クリアまで速く辿り着くことができます。見つけたら積極的に砕きましょう。
お札は透視、潜伏、束縛の三つがあり、それぞれのいずれかがランダムで1枚取得できます。 透視があると、良からぬ者の場所が分からなくなるためクリアしやすくなります。 潜伏があると、良からぬ者と同じ部屋にいてもゲームオーバーにならなくなります。 束縛があると、良からぬ者はその場から動かなくなります。 これらの札は1ターンごとに1枚消費されていくため、その恩恵を受けたいのであれば、プレイヤーはとにかく部屋を歩き回ってお札を回収し続ける必要があります。
このように、ひたすら逃げ回りたいけれど、逃げ回るためにはアイテムが不可欠なのでリスクを承知で動くしかないというバランスが成立し、スニーキングなのに隠れないゲーム構成となっています。
忙しく歩き回るかくれんぼという体験をしてみてはいかがでしょうか。
感想
41. オバケ・ファミリー Stay Away, Stay Home
ジャンル | 作者 |
---|---|
スニーキング | semicolon |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.0.0 | HARDクリア |
良かった点
- 3D表現をうまく使ったコミカルな演出が良かったです
- 短い中でのゲーム要素数のバランスがちょうどよかったです
- 難易度を上げる際に、ケアする要素数を増やすという対応がなされているのが丁寧でした
- HARDは別のゲームバランスで楽しめました
気になった点
- 画面外のシャンデリアを発火させるのは難しかったです
レビュー
逆ゴーストバスターズ
オバケ・ファミリー Stay Away, Stay Home は、ベイビーオバケを抱えながら人間から逃げ回るスニーキングゲームです。 作者のsemicolonさんは、前回のウディコンで合作という形で世界荒廃少女を出展された方です。
このゲームは、たがいに隣接した9つの部屋を行き来しながら、3人の人間に見つからないようにギミックを活用して一定時間逃げ回ることを目指しています。 ギミックには、隠れられるクローゼット、注意を引くピアノ、足止め攻撃可能なシャンデリアなどがあるため、これらを有効に活用して刻限まで捕まらないようにしましょう。
しかし、ただ逃げているだけでは上手くいきません。移動するたびに少しづつベイビーオバケのゲージが溜まっていき、溜まり切ると泣き出してしまいます。そうなるとすぐに人間に見つかってしまうので、定期的にベッドで寝かしつけてやる必要があります。 当然、ベッドに寝かしている間に人間に見つかったらアウトなので、見つからないタイミングでどこまで寝かしつけられるかというチキンレースを行う必要があります。
このように、ギミックを駆使して人間から逃げつつベイビーもケアしていくという慌ただしい時間を過ごすことができるでしょう。 HARDではこれに加えてケアするべき要素も増え、さらに忙しくなっていきます。
また、オープニングやエンディング等の演出も見逃せません。 3D表現とそれを活かしたカメラワークによりコミカルに演出されたイベントは、見ているだけでも楽しくなること必定です。
ベイビーオバケを守るためにも東奔西走していきましょう。
感想
42. ウルファールの冒険~ウルファールと時の時間~
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | HRGAME |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間 | 1.10 | クリア |
良かった点
- 最初のほうのマップは、マップの大きさに応じたエンカウント率でした
- 色々な要素が配されています
気になった点
- 中盤の迷路が厳しいです
- 意味を感じない迷路と、高エンカウント率の合わせ技でした
- 強さと経験値などが比例しないモンスターは多かったです
レビュー
ダンジョンも迷路を簡単にして遊びやすくしました
ウルファールの冒険~ウルファールと時の時間~ はRPGです。
武器屋をはじめとした色々な要素がマップ上に配されており、それらを周っていくことができます。そうして強くなったのち、ダンジョンに挑みましょう。ダンジョンでは諦めない心が大事になります。
クリアを目指してみてはいかがでしょうか。
感想
43. けもみみアイランド
ジャンル | 作者 |
---|---|
オムニバス | 賀茂川家鴨 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間 | 1.0.2 | 全部プレイ+スタンプラリー |
良かった点
- 色々なミニゲームが遊べました
気になった点
- 背景と前面の絵の輪郭が馴染みすぎている印象を受けます
- アクションが頭身を上げている割に動き少なめです
- また、マップは2頭身に向けたデザインに感じました
- 人狼とTRPGは一人向けデジタルゲーム用にはデザインされていませんでした
レビュー
け〇〇〇〇〇ズ
けもみみアイランド はミニゲームが色々と入った、基調はアクションのゲームです。 作者の賀茂川家鴨さんは、前回のウディコンでも様々なゲームの入ったルナークの瞳――かなえのこころ + αを出展されています。
テーマパークをアクションで回りながら、スタンプラリーを集めたり、その場でミニゲームで遊んだりして進めていくことになります。 ミニゲームにはランゲームから人狼まで様々な種類があります。好きなミニゲームを選んで遊んでみましょう。
テーマパークを周りながら、様々なミニゲームを楽しんではみませんか。
感想
44. DolL
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | たねかみ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
3時間 | 1.21 | 1週クリア |
良かった点
- ちょっと干渉できる自動戦闘という仕組みが面白かったです
- 死へのペナルティが重い設計は良かったです
気になった点
- 武器強化は作業感強めでした
- 一括強化ができない、各所にばらばらに配置されているあたりが面倒です
- レベル上げも作業感強めでした
- ホーリーへの回答が分かりませんでした
レビュー
プレイヤーは傍観者
DolL は、ほぼ自動戦闘で戦うRPGです。
プレイヤーはよりしろというキャラクターを操り、ダンジョンをひたすら攻略して最下層にあるアイテムを目指すという構成となっています。
このよりしろというキャラクターが特徴的で、一切ダメージを受けない無敵の存在で、最初のうちは「みる」という行動しかできません。見ているうちに、パーティーメンバーが自動で攻撃を始めて自動で敵をせん滅します。 少し行動できるようになっても大きくは変わらず、基本的にはメンバーの自動戦闘に任せることになります。
このため、安定して勝つためにはメンバーを強くするほかありません。レベルを上げ、装備を強化してはダンジョンに挑んでいきます。 そうして一定階層以上進むとレベル上げしやすくなったり、武器のグレードが上がったりします。定期的にメンバーを強化して、より深くまで潜っていきましょう。
ただし、キャラクターのロストには注意してください。一度死亡すると、階層ボスを倒すことなどで手に入る復活の薬なしでは復活できません。安定して立ち回れるように気を付けることが肝要です。
メンバーの死亡に気を付けつつ、ダンジョンの深くまで潜っていきましょう。
感想
45. L0ST M@IL
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索 | tyap |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
20分 | 1.01 | クリア |
良かった点
- 探索物として必要な要素がすべて揃えられていました
- 会話ベースで描かれるSF的世界観が良かったです
- いろんなオブジェクトにちゃんと反応がついています
気になった点
- もう一部屋くらい絡みが欲しかったです
レビュー
失われた手紙を届けに
L0ST M@IL は、短くまとまった探索ゲームです。
手紙を届けた先にいたアンドロイド、ロゼットの記録を探すために、部屋のあちこちを調べていくというゲームになります。 部屋のいたるところで物を調べると会話が聞けて、それにより物語が進行したり、ただの世間話が聞けたりします。どんどん調べていきましょう。
調べていくにつれ、博士の人となりや、この世界のことをちょっとずつ知ることができます。気になる人は二回以上調べてみるのもお勧めです。
こうして物語を進めていくと、ロゼットの失われた記録が明らかになっていきます。全体を通して短いですが、心に残るような物語となっています。
ちょっとSFな世界観に浸って物語を体験していきましょう。
感想
46. ゲー製ゲーム
ジャンル | 作者 |
---|---|
すごろく | 南天 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
40分 | 1.02/1.21 | 優勝(185/404点) |
良かった点
- UIの反応と動きが気持ちよいです
- ランダム性に翻弄されつつも、リソース管理でそれを制圧するバランスが良かったです
- ゲーム制作あるあるネタが豊富で良かったです
- 各フェーズのマスの配置と配分もそれっぽいです
- 行動とレスポンスの繰り返しのテンポ感が早めでした
気になった点
- アイテム上をマウスホバーしても、アイテムそれ自体の説明が見れませんでした
- アイテムをクリックしないと説明を見ることができません
レビュー
進捗どうですか?
ゲー製ゲーム は、サイコロによる運をリソースで制圧していくすごろくゲームです。
プレイヤーはゲーム制作者となって、ウディコンを目指します。ゲーム制作は苦難の道のりなので、サイコロを振った先のマス目には、シナリオが泥沼に陥ったり、突然仕様変更したり、はてはヤギに轢かれたりといったイベントが待ち構えています。 そういった苦難を乗り越え、ウディコンにゲームを出していきましょう。
基本的なルールはすごろくなので、サイコロを振って出た目の数値だけ進めていき、そのマスのイベントを消化するという流れになります。 しかし、このゲームの場合はサイコロが二つある上、アイテムという概念があります。
まず、サイコロは二つあるので、どちらかの出目を選ぶことができます。先々を見据えつつ、今どちらを選ぶべきかを考えましょう。 さらに、アイテムの効果によっては、これらの出目を操作することもできます。この二つの要素を上手く使うことで、ランダム性を制御することができます。
また、アイテムにはHPやMPを回復するという重要な役目もあります。ゲーム制作は前途多難なので、妄想がはかどってMPが回復することもあれば、残業でHPが減ったり、バグが増えてMPが減ったりもします。特に、ゲーム完成直前はHPもMPも減りがちです。 そこで、GABAやら魔剤を摂取していくことで、減った体力を回復してくことが大事になってきます。これはゲームなので、後のことを気にする必要はありません。ガンガンカフェインとお菓子をとっていきましょう。
そうしてゲーム制作の波乱万丈なイベントをこなしつつ、一定ターン数が経過すればウディコンが開催されます。泣いても笑っても期日は伸びません。たとえそれがβ版であっても完成品として提出するしかありません。できるだけ練度も完成度も高めて出展することを目指してください。
ゲーム制作者の身に降りかかる数多の試練を、簡単に追体験してみましょう。
感想
47. 冬呼びの旅路
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索RPG | さかあがり |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間 | 1.03 | 全エンド/トロコン |
良かった点
- 全体を通した完成度が高いです
- グラフィックのクオリティも、配する箇所に応じた解像度も素晴らしいです
- マップの細かい要素が雰囲気を醸成しています
- 実績システムとありとあらゆるところにネタを仕込む作品性がマッチしていました
気になった点
- マウス操作由来らしきバグが散見されました
- そもマウス操作できることのメリットがあまり見受けられませんでした
- 別ゲーからのセルフ共演のためか、キャラの掘り下げが弱く感じたこともありました
レビュー
タンス漁りがちな人へ
冬呼びの旅路 は、完成度の高い探索RPGです。 作者のさかあがりさんは、前回のウディコンでも探索型RPG 一朶の仇花を出展されています。
このゲームの特徴は、細やかな要素にまで手が入れられたマップによる雰囲気の醸成と、それにとどめを刺す一枚絵の美しさです。 大理石や水面の反射から、焚火のほのかな明るさ、影あるべき所に影が差すところにまで、マップが一つの演出のように組み上げられています。 そこに印象的な一枚絵が差し込まれることで、作品の印象を一気に高めてくれることでしょう。
作者さんの前作からの客演も含めて、様々なキャラクターが登場するのも魅力の一つです。 大きく掘り下げられるのは主人公二人だけとなっていますが、他のキャラクターについても、もっと知りたくなることでしょう。
また、RPGでタンスを漁りがちな人向けには、実績システムが存在しています。とりあえず片っ端から色々と調べることでイベントが発生し、実績が解放されていきます。とにかくタンスというタンスを漁り、ツボというツボを割る方にはぴったりの設計となっています。 もちろん、ただの実績なので興味のない方は完全にスルーすることもできます。
美しい世界でタンスを漁ってはみませんか。
感想
48. チップドロボーン
ジャンル | 作者 |
---|---|
ミニゲーム | Monzyu |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
5分 | 1.00 | 14枚 |
良かった点
- 性格診断のような趣がありました
気になった点
- 借金許容、回数4回固定のため、あまりギャンブル性はありませんでした
レビュー
0 or 9
チップドロボーン は、4回のギャンブルに挑むゲームです。
0-9枚のチップを提出したのち、胴元が1-9の数字を公開し、それ以上のチップを出していたのであれば、胴元の数字の2倍のチップが得られるという流れとなります。
期待値としては0か9の二択ですが、時にはギャンブルに出てもいいかもしれません。 簡単なギャンブルをやってみましょう。
感想
49. 神話解体論
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索+トウソウ | 路地の浦 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
3時間 | 1.07 | 全エンド |
良かった点
- ドット絵で描かれる人物が美しいです
- 目パチして口が動くので、生きている感覚を覚えます
- トウソウパートがゲームに緩急をつけています
- 主人公が主人公らしくない存在であることが良かったです
気になった点
- CメニューXダッシュの割り当てが混乱しました
- Cキースキップなので、同じ高速化処理としてダッシュもCキーだと混乱しなさそうです
レビュー
トウソウせよ
神話解体論 は探索を経てトウソウするアドベンチャーです。
まず基本的には探索をし、アイテムや要素を集めていくことになります。 その中で人に話を聞く際は、あらかじめ質問をセットしておくことで、色々な話を聞くことができます。必要な情報を聞き出すために適切な質問を選んでおきましょう。
探索を進めていくことで、トウソウパートに入ることができます。ここでは、闘争か逃走を選ぶことになります。能力が足りていれば闘うこともできますが、足りないのであれば逃げるしかないでしょう。闘う意志があるのであれば、あらかじめ能力を上げていくことをお勧めします。
こうして探索とトウソウを繰り返して、落園からの逃亡を図るというシナリオとなっています。 このシナリオの中でトウソウを成功させて良いエンドへと向かうには、様々な情報を集めておく必要があります。しっかり質問をしつつ、トウソウに立ち向かっていきましょう。
また、このゲームの特徴であるデカダンスな美しさを彩っているのは、精緻に描かれたドット絵です。美しく描かれたマップはもちろんのこと、目も口も動くキャラクターのグラフィックは生きているかのような生々しさをもって迫ってきます。
退廃的な雰囲気を存分に浴びながら、トウソウに身を投じていきましょう。
感想
50. よるよるすぴりっつ
ジャンル | 作者 |
---|---|
ミニゲーム | すぷりー |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
40分 | 2.0 | 全アイテム |
良かった点
- 精霊さんも効果音もかわいらしいです
- クリア時のわちゃわちゃした演出が良いです
気になった点
- やや運ゲーです
- 要領を把握すればある程度はカバーできます
レビュー
おなやみ中の精霊さん
よるよるすぴりっつ は、色を配置してつなげるパズルのようなミニゲームです。 作者のすぷりーさんは、前回のウディコンも含めて、精霊さんシリーズともいえるすぴりっつ作品を出展されている方です。
四色が四方にランダムで配された正方形を、色がつながるように次々と貼り付けていき、ある程度溜まったら還元ボタンを押して得点とするという流れが基本となります。 つなげればつなげるほどポイントが高くなっていくため、どこまでつなげてから還元するかも考えていきましょう。
そうして進めていくと、最後に精霊さんを起こすゲームが始まります。そこでは、これまでとやや趣向が異なり、最後に到達するまでに取得したアイテムが重要となってきます。
アイテムは、きっちり得点を稼ぐことで入手できます。また、得点を稼いで隠しステージに入ることで、さらに取得することもできます。 最後に向けて、しっかり道中のステージをクリアしていきましょう。
精霊さんのお手伝いをしてみませんか。
感想
51. 雪子の脱出
ジャンル | 作者 |
---|---|
脱出 | パワー系姉者 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.02相当 | 全ENDクリア |
良かった点
- 誘導は親切でした
- 絵柄が可愛らしい雰囲気のものでした
気になった点
- 触れるオブジェクトが一見して分からないので、総当たり気味になることがあります
レビュー
謎の家からの脱出
雪子の脱出 は誘導が優しめの探索型脱出ゲームです。
閉じ込められてしまった女の子の雪子を操って、部屋からの脱出を試みていくというお話になります。 全体的な雰囲気は穏やかで、絵柄も可愛らしいものながら、終盤の展開はほんのりダークなものとなっています。
ゲームとしては短く、導線も親切なのでサクッとプレイしてクリアできることでしょう。 迷ったとしてもマップは狭いため、色々なものを調べていけば活路が見いだせるはずです。
コンパクトにまとまった脱出ゲームはいかがでしょうか。
感想
52. やどにげ
ジャンル | 作者 |
---|---|
避け | YADO |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間30分 | 1.00 | 9 / 9 (6超クリア) |
良かった点
- 安定ルートを見つけ出して構築する楽しさがありました
- 敵の性能が優秀です
- リトライを即時にできるのが助かりました
気になった点
- 画面が4:3なので、奥行き側の敵が予兆が見えないうちから発射してくるケースがあります
レビュー
殺意高めの動物から逃げきれ!
やどにげ はジャンプを駆使して迫りくる動物と弾丸から逃げきる回避ゲームです。 作者のYADOさんは、前回のウディコンではパズルのようなクイズのようなアクション、言葉週間を出展されていた方です。
はじめのうちこそ接触しない限り攻撃しないうさぎを相手にしますが、徐々に弾丸を撃ち始める犬やら、長射程のカメレオンやら、はては誘導弾を持つ狐を相手取るようになっていきます。 これらの殺意が高い攻撃に対抗するには、ジャンプが不可欠になってきます。 ジャンプを利用することで、一定時間無敵になることができるため、この機能をうまく使ってやり過ごしていきましょう。
そうしてステージを攻略していけば、さらなる高難度ステージが開放されていきます。全部で9ステージある上、それぞれクリア条件を大幅に満たすことで超クリアという状態にもできます。
超クリアを目指すには、どれだけ安定したルートを構築し、どれだけそれを正確に実行できるかが鍵となります。何度もリトライし、相手の行動を固定化できるルートを探りましょう。 上手くルートがはまってクリアできた時には、大きな達成感を得られること必定です。
見た目とのギャップがある高難度の避けゲームをやってみませんか。
感想
53. げきをつくろう!
ジャンル | 作者 |
---|---|
ノベル | カツサンド |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
4時間 | Ver3 | 全エンド/おまけ全部 |
良かった点
- とにかく勢いのあるストーリー展開でした
- ただし、構成は勢いに任せずにしっかりと組み立てられいます
- げきをつくるSLGパートで活気づいていく感じが良かったです
- キャラクターは勢いに負けない力強さがありました
気になった点
- あまり重要でない三点リーダ近辺でもウェイトが挟まるのがテンポを落としていました
- 終わり方がもやもやします
レビュー
ハチャメチャ活劇
げきをつくろう! は、途中にSLG風ミニゲームもありつつ、基本的にはノベル風味のアドベンチャーです。シナリオが主体となってゲームが進行していきます。
親友かつトラブルメーカーであるアイに流されるまま劇団を作り、その準備に追われていくがという物語となっています。
とにかく勢いのあるストーリーラインが特徴的で、アイを始めとしたアクの強いキャラクター達が次から次へと現れては活躍していきます。どんどんと賑やかになりつつ、そのキャラクターたちの勢いのまま物語の展開も二転三転していきます。 目まぐるしく変わっていく流れの中で、ストーリーは当初想像もしなかったところに着地していくことになります。
しかし、そんな勢いに飲まれることなく、キャラクターたちはそれぞれが生き生きと動き、物語の構成も空中分解することなくまとまっています。 ジェットコースターに乗ったような物語展開ながらも、振り落とされる心配はありません。
また、途中のげきをつくるSLGパートも忘れてはいけません。 各パートに人を割り振りながら宣伝も欠かさずにいれば、様々な人が合流して劇団は活気づいていきます。劇団をしっかり活気づけておかないと、ちょっとした問題が起きることもあります。しっかりと宣伝にも力を入れてやっていきましょう。
鮮烈な勢いに身を任せてドタバタな物語を楽しんでいきましょう。
感想
54. Cigar In The Room
ジャンル | 作者 |
---|---|
パズル | Yamada |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.04 | クリア |
良かった点
- Cigarが良いキャラでした
- 画面全体のシックなデザインが良かったです
- バグすらネタに昇華するメタ具合は好きでした
気になった点
- 会話までのパスがちょっと長く感じました
- せめてAbilityは経由せずに行きたいです
レビュー
首なし男とのひと時
Cigar In The Room は、白い空間Roomから脱出するため、首なし男Cigarと協力して謎を解くという脱出ゲームになります。
脱出ゲームではありますが、アイテムを拾って行くというタイプではなく、パズルを解くということがメインになります。そのパズルは、ソリティアやハノイの塔のようなパズル的なものから、メタ的なものまで様々あります。 それらのパズルに対して、Cigarと話しながらクリアを目指しましょう。
このゲームの魅力は、なんといってもCigarというキャラクターにあります。 小粋な言い回しから平気でメタネタを言い放ちながらも、それを自然に感じさせる魅力があります。 ゲームが終わるころには、Cigarを友人だったかのように思い、別れることを悲しく覚えることでしょう。
Cigarと謎を解くひと時を過ごしてはみませんか。
感想
55. エメラルドパラディン
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | ルウキ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間 | 1.1 | クリア |
良かった点
- 色々なシステムが盛り込まれていました
- ストーリーは王道として完成されています
- なんとなく清い印象を受けました
気になった点
- スキルストーンの戦闘開始時文章が決定キー押しっぱなしでも進行しないのが面倒でした
- イベント中に主人公だけ歩行モーションをしていないのが目立っています
- どちらかには統一したほうがよさそうです
- 会話でキャラが切り替わるたびにウェイトが入るのがテンポ感を落としています
- ウィンドウもない状態の待ちは辛めです
レビュー
聖属性のRPG
エメラルドパラディン は色々なシステムが盛り込まれた、軽度の百合表現を含むRPGです。 友達に支えられながら成長していく少女の物語を軸に、RPGを楽しむことができます。
このゲームの特徴は、とにかく全体的に清くある雰囲気です。物語の展開、台詞の選び方に至るまで、あらゆるところが大体清い作品となっています。 清く正しく美しく成長していく少女の物語が、純粋に描かれています。
また、RPGとしても敵を倒すと買える武器が増えたり、スキルストーンというアイテムを得ることでスキルを使えるようになったりと、様々なシステムが盛り込まれています。 どうしても勝てなくなったときは、スキルを見直すか、レベルを上げることで乗り切っていきましょう。
清いRPGをプレイしていきませんか。
感想
56. 異の時の城塞と封印の魔竜
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索RPG | ろぜちは080 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
6時間 | 0.08 | クリア |
良かった点
- グラフィックが素晴らしいです
- モンスターの線の迸りも、終盤の背景も美しいです
- エンディングが良かったです
- 演出の面でも物語の終わりという面でも良いエンディングでした
気になった点
- 物語が行き当たりばったりな感じでした
- マップで結構な頻度でイベントが入るのがテンポを落としていました
- 会話の内容も似たり寄ったりです
- 戦闘バランスは意図した壊れ方をしていますが、攻撃力とHPの関係性が釣り合わないことがありました
- レベルが足りないと敵わない強敵ではなく、HPが多くて倒すのに時間のかかる敵という印象です
レビュー
ダメージは100万を超えるもの
異の時の城塞と封印の魔竜 はダメージがインフレしたRPGです。最終的には、レベルや武器によって100万を超えるダメージを与えていくようになります。 作者のろぜちは080さんは、ウディフェスでこの作品の外伝的立ち位置の、とある二人の脱出話を出展されています。
インフレしていく戦闘を乗り切るには、レベルを上げることはもちろんのこと、装備も重要になってきます。城をしっかりと探索し、装備を拾い集めることを忘れないのが肝要です。 もし勝てなかったり時間がかかるようであれば、いったん戻って装備を探すのも必要かもしれません。
また、このゲームはグラフィックも凄まじいものとなっています。 線の迸りを感じる敵グラフィックはもちろんのこと、外に出た瞬間に広がる赤く染まる背景から、エンディングなどのカットシーンの一枚絵に至るまで、並々ならぬクオリティとなっています。 特に、画面全体を覆うようなボスのグラフィックには圧倒されることでしょう。
美しいグラフィックの敵に100万超のダメージを与えていきましょう。
感想
57. おしまいのーと。
ジャンル | 作者 |
---|---|
ホラー | カッパ永久寺 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
3時間 | 1.04 | 11/15 (END BCDE) |
良かった点
- 家という身近な空間をホラーへと昇華させています
- ごく限られた空間内でのホラーの密度が高めでした
- 宿木陽花のキャラクター造形は良かったです
- 謎解きがひねられていて良かったです
- 物語構成が見事でした
気になった点
- 特にエンドに対するヒントがほぼありませんでした
レビュー
オシマイ
おしまいのーと。は、自分の家という空間を舞台にした和風ホラーです。 作者のカッパ永久寺さんは、第9回ウディコンでロンリテキに敵を倒すロンリークエストを出展された方です。
このゲームをプレイすることで、TV、ゲーム、風呂場など、見知ったはずの自分の家というテリトリーが、恐怖に塗り替えられていく様を体験することができるでしょう。あくまで家そのものは大きく変えず、様々なそこにあるものを使った恐怖を演出しています。
それに加えて、ストーリー構成の巧みさも見どころの一つとなっています。 この作品はエンドが全部で15個あり、幸せなエンドにたどり着くには、全ての真実を明らかにする必要があります。 真実にたどり着くためには、ただ漫然と調べているだけではいけません。しっかりと調べ、違和感の正体にたどり着く必要があります。そうしてその正体に気づいた時には脱帽すること請け合いです。
さらに、ストーリーを盛り立ててくれるのが、主人公の宿木陽花です。 およそホラー作品の主人公とは思えないのほほんとした顔の彼女ですが、いざという時には誰よりも思い切りよく、妹を守るという覚悟を持っています。 彼女の覚悟を垣間見れるエンディングでは、そののほほんとした顔に凛とした雰囲気を感じ取ることができるでしょう。
また、ホラーを彩る様々な謎解きとギミックも忘れてはいけません。 それぞれの謎解きはひねられているため、一筋縄では突破できません。よく考えて、冷静に対処していきましょう。どんなに道がないように見えても、必ず突破口はあります。
数々の苦難を乗り越えて、ぜひとも幸せなエンドをその手に獲得してみてください。
感想
58. フランケンシュタインの花嫁
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索 | 湖上望/やまと |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間20分 | 1.00相当 | クリア |
良かった点
- ストーリーが醸し出す雰囲気が良かったです
- テーマも一貫していました
- 必要なアイテムは光るので探索の助けになりました
気になった点
- 謎解きの難易度は序盤のほうが難しく感じました
- マップが広いうえに、部屋名が分かりにくいです
レビュー
つぎはぎの怪物
フランケンシュタインの花嫁 は、ストーリー主体の探索ゲームです。多少追いかけられる要素も含んでいます。
愛犬ヴェルデを探しに屋敷内に迷い込んだ少女が、その屋敷に囚われたアクアと出会い、屋敷の主人の秘密に迫っていくという物語となっています。
基本的には探索をメインとして進行していき、アイテムを集めたり人を探したりすることでストーリーが進んでいきます。 時には謎解きに直面しながらも、指定のアイテムを探して館を歩き回っていきましょう。
ストーリーそれ自体は短いですが、きっちりと転を挟みつつ、結に向かって落ちていくような展開を楽しむことができるでしょう。
雰囲気の良いストーリーを味わってはみませんか。
感想
59. QUEST OF FIRE
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | Masaqq |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
4時間 | 1.31 | クリア |
良かった点
- 戦闘バランスが良かったです
- 雑魚でもうまく戦わないと負けるバランスでした
- 戦闘省略システムのおかげで、上手く戦うモチベーションがありました
- 強い雑魚を何度も同じルーチンで倒す必要もなくなっています
- 豊富なサブイベントがあります
- 砦や城壁がそれらしいマップとなっています
気になった点
- 重要な要素の時間を見るためのアクセスが面倒でした
- 常時表示でもよいかもしれません
- 王国の復興をもう少しグラフィカルに見たかったです
レビュー
王国を復興し、魔王を討て!
QUEST OF FIRE は、戦闘をしつつ王国を復興させ、魔王を討つこと目標としたゲームです。
基本的にはRPGのため、戦闘をしてレベルを上げ、ダンジョンを攻略していき、最後には魔王に立ち向かうというものになります。 雑魚でも上手く戦わないと負けるバランスとなっているため、気を抜かずに攻略していきましょう。
しかし、魔王に立ち向かうには足元がしっかりとしていなくてはなりません。国が衰退したままでは装備もろくにそろえられず、兵力も低いため魔王軍に攻め込まれたら一貫の終わりです。 そのため、プレイヤーは戦闘で得たアイテムを国に納めたり、各地に散らばった人員に話しかけて戦力としたりすることで、国力を上げていく必要があります。 そうした地道な活動を経ることで、装備は充実し、地方の食糧事情も改善し、魔王軍が攻めてきても撃退できるようになり、いよいよ魔王に拮抗できるようになっていきます。
また、そういった地道な活動をしていく中で面倒な雑魚戦を、便利に省略できるシステムがあります。このシステムを使うことで、以前戦ったときの消費を払うことで勝利したことにできます。 このシステムを上手く使うには、雑魚をできるだけ消費少なく倒す必要があります。上手く考えて最小消費で撃破し、以降は楽していきましょう。
加えて、様々なサブイベントがあることも魅力の一つです。パーティーの性能を上げるイベントから、ちょっとしたイベント、釣りやバードウォッチングといったものまであります。 ご褒美もあるので、息抜きにやってみるのも良いでしょう。
パーティーのレベルを上げ、国力も上げていくことで、魔王軍を討ち倒せる力を身に着けていきましょう。
感想
60. わたしがあなたを悩ませる
ジャンル | 作者 |
---|---|
シルエットクイズ | HMKEY14代目 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
20分 | 1.3 | 51/51/57(達人) |
良かった点
- シルエットクイズとしてイラストが豊富でした
- それぞれの難易度の幅広さもよかったです
- イラストの図鑑にはフレーバー的な楽しさがあります
- ゲーム1回が絶妙な短さをしているのでついついリトライしてしまいます
気になった点
- 特にありません
レビュー
あなたがわたしを悩ませる
わたしがあなたを悩ませる は、降ってくるシルエットを当てるシルエットクイズです。 作者のHMKEY14代目さんは、ウディフェスにてサクセスなランゲーム、グレートサクセスを出展されている方です。
まず、生物、食品、美術品のジャンルと難易度を選んでからゲームは始まります。一つのシルエットが降ってくるので、そのシルエットに合うイラストを二択の中から選んでいきましょう。 成功すれば次に行き、失敗すれば少し時間を置いてから次に行くことになります。連続で正解していくことでタイムラグなく進められますが、あんまり悩むくらいなら適当に選ぶというのも大事になってきます。
また、全部で3x50種ある画像の中には、明らかに分かりやすいペアから、ぱっと見では判断が難しいペアまで多彩に存在しています。目を皿のようにして瞬時に判断していく必要があります。
ゲームに集中して疲れてきたら、それぞれの画像の図鑑を閲覧してみましょう。図鑑を開いて、どういったものがあったかをゆっくり眺めるのも乙なものです。 フレーバーテキストやその画像の名前も用意されているので、妙な画像の由来もわかるようになっています。
悩ましいシルエットクイズにチャレンジしてはみませんか。
感想
61. 6選ミニゲーム
ジャンル | 作者 |
---|---|
ミニゲームオムニバス | HRGAME |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
10分 | 1.00 | 一通りプレイ |
良かった点
- 色々なゲームが入っています
気になった点
- コモン集から移植しただけという感じがします
- テトリスや鬼ごっこ、シューティングは遊びにくいです
レビュー
HorLorRはコモン集で配布中
6選ミニゲーム は6種のミニゲームが入った作品です。
落ち物、鬼ごっこ、じゃんけん、おみくじ、HorLorR、シューティングゲームというラインナップとなっています。
ミニゲームをプレイしたいあなたに。
感想
62. フェイタルスピア
ジャンル | 作者 |
---|---|
アドベンチャー | みずゆ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
20分 | 1.00相当 | クリア |
良かった点
- 最後の展開は熱かったです
気になった点
- おそらく何らかのバックボーンを共有していないとストーリーを追うことが難しいです
レビュー
不可思議なる世界
フェイタルスピア は、不思議な異世界で展開される物語を楽しむアドベンチャーです。 作者のみずゆさんは、前回のウディコンでも不思議な世界を描いたfor getを出展されています。
ゲームを始めると、近年の異世界ものへのアンチテーゼかのような物語が展開されていきます。次々と目まぐるしく変わる展開と物語は、最後に一気に収束されます。
異世界ものへの理解がある方はプレイしてみてください。
感想
63. THE CANDLE LIGHT
ジャンル | 作者 |
---|---|
横スクロール探索 | 鉄人37号 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
40分 | 1.0 | 全ENDクリア |
良かった点
- グラフィックという面において頭二つくらい抜けた作品でした
- 絵で物語れるレベルです
- 芸術品が芸術品然として作られ、それらの魅力を演出で際立たせています
- 一本道になりそうなところを様々な装飾で飽きさせないものとしていました
気になった点
- クリアのためには、全体ではなくてメイド近辺を見る必要があるので、画面全体の美しさを感じるのが難しかったです
レビュー
洋式陰翳礼讃
THE CANDLE LIGHT は、メイドを操って洋館の絵画を調べたり蝋燭をつけたりする、一方通行横スクロールゲームです。 作者の鉄人37号さんは、ウディフェスにてこの作品の元となる作品を出展されています。
一方通行とあるように、プレイヤーが操作するメイドは前進しか知らず、後退の二文字は辞書にも説明書にもありません。そのため、絵画や蝋燭の取りこぼしがあっても戻って取得することはできなくなっています。 一歩一歩、慎重に進んでいきましょう。
このゲーム最大の特徴は、芸術然として描かれている美術品の数々です。 美術品に限らず、館の廊下や書架からメイドに至るまで繊細に美しいグラフィックで描かれていますが、殊に美術品はそれ単独で物語るレベルのクオリティとなっています。 進むにつれて変容していく絵画と、それから暗示されるヘンリーの末路に、残酷なまでに美しい美術品が導いてくれることでしょう。
加えて、それらの美術品を覆う蝋燭の頼りない明りと、あらゆるものを飲み込む陰影が美術品の美しさをより際立たせています。
美しき美術品の数々に呑まれながら蝋燭に火を灯していきましょう。
感想
64. 君はヒの魔法使い
ジャンル | 作者 |
---|---|
電子ゲームブック | うどんのたまご |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間30分 | 2.07 | 全エンド制覇 |
良かった点
- クリックしたらパラグラフに飛べるなど、電子ゲームブックとしての利点を活かしていました
- 魔法の画数を足す、謎解きを挟むなどにより、ただの読み物でなく能動的なものとしていました
- 一文字の魔法で色々とできる世界観が面白いです
気になった点
- アイテムでもクリックしたらパラグラフ遷移してほしいケースがありました
レビュー
干、日、火、氷、飛、悲
君はヒの魔法使い は漢字魔法使いが存在する世界観の中で描かれる電子ゲームブックです。 作者のうどんのたまごさんは、前回のウディコンではとにかくドラゴンに挑むことにドラマ性を描いた、ひたすらドラゴンを倒すだけを出展されています。
漢字を描いて魔法とすることのできる世界において、ヒの漢字を扱える主人公が同級生を連れ戻すために遺跡に向かうという物語となっています。
遺跡にたどり着くためには様々な困難を乗り越える必要があり、そのためには漢字が必要です。 乾かしたければ干、燃やしたければ火、飛びたければ飛と、状況に応じて魔法を使っていきましょう。魔法を使うことで、ゲームブックのページをその画数分だけめくることができ、状況が変化することになります。
また、遺跡にたどり着くには謎を解く必要もあります。魔法が絡むものもあればそうでないものもあるため、しっかりと考えて取り組みましょう。いざとなればパラグラフをめくれば進められますが、それはズルという最終手段です。
そうしていくつものパラグラフをめぐり、時にはあきらめたり、時には失敗しながらも、同級生のもとへと辿り着くために進めていきましょう。
デジタルで遊びやすくなったゲームブックを遊んではみませんか。
感想
65. 女神様の育てかた
ジャンル | 作者 |
---|---|
RTS風RPG | 赤マンタ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
4時間30分 | 1.08 | クリア |
良かった点
- 基本的に放置で行けるくらいにプレイヤーの移動が賢かったです
- ショートカットのおかげでインベントリの整理は捗ります
- ストーリーは緩くコミカルでした
気になった点
- お金がだいぶ余ります
- 余ったお金を投資できる何かが欲しかったです
- 装備の際に、現在装備のデータが下に、選んでいるデータが上に来るのが違和感がありました
レビュー
賢いAIに探索は任せよう
女神様の育てかた は、放置でも動かせるリアルタイムストラテジー風のゲームです。
プレイヤーはダンジョンを探索するウルファールさん達に指示を出すことで、敵と戦わせたり、アイテムを拾わせたりすることができます。
基本的にウルファールさん達は賢いので、こちらが特に指示を出さなくても近場の敵を倒し、アイテムも拾って、ゴールを目指してくれます。 しかし、たまに詰まっている時や、次の階層に向かう時、ボス戦で効率よく戦う時などはプレイヤーの力が必要です。放置しておきながら、ちょくちょく状態を確認してあげましょう。
そうしてダンジョンを潜っていきつつ、装備を拾ったり強化したりしてさらに深く潜っていきましょう。 ダンジョンを潜るにつれて、ゲームも進行していき、始終コミカルな物語も進んでいきます。
AIに探索は任せつつ、ちょっと操作してウルファールさん達のお手伝いをしましょう。
感想
66. 塔と魔女
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | rute. |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間 | 1.11 | クリア |
良かった点
- 戦闘バランスが程よく難しかったです
- 状態異常がきちんと強いゲームでした
- ボスが各々戦い方のバリエーションを持っています
気になった点
- ワープに乗らないと地点登録されないのが罠に感じます
レビュー
技能を盗み、戦術を構築しよう
塔と魔女 は、敵の力を抽出して戦うRPGです。 敵と戦いながら塔を上り、道中のボスや強敵に挑むというオーソドックスなRPGとなっています。
このゲームの特徴は、敵から技能を抽出することができることにあります。 戦闘中に抽出コマンドを実行することで、勝利後にその敵固有の技能を得ることができます。主人公はこうして得た技能のうち最大で4つまでを装備することで使えるようになっていくという寸法です。
序盤のうちこそ攻撃スキルや回復スキルなどの基本形ですが、徐々に補助やら状態異常など癖の強い技も得られるようになっていきます。 それらの技能を上手く使うことで、強力なボスとの戦いを有利に進めることができます。様々なスキルを試してみましょう。
スキルを組んで強敵に挑んではみませんか。
感想
67. コロットブレイバーズ
ジャンル | 作者 |
---|---|
戦闘 | かみぶくろ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
5分 | 1.00相当 | クリア |
良かった点
- サイコロの演出や、ごたごたして戦う演出は良かったです
気になった点
- ルールは把握できませんでした
- 逃げるの意味が掴めませんでした
レビュー
良くできた未完成
コロットブレイバーズ はサイコロを振って敵と戦う戦闘ゲームです。 作者のかみぶくろさんは、前回のウディコンでは愛憎劇をノンフィールドRPGに落とし込んだヒルドラクエストを出展されています。
サイコロを振るとごたごたと戦います。 アイテムを使うことで、戦況を有利に進めることもできます。
サイコロを振りたい方に。
感想
68. 暇人の冒険 Mini Adventure
ジャンル | 作者 |
---|---|
シュール | n |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.00相当 | おそらくクリア |
良かった点
- クリアできます
気になった点
- ゲーム全体が不安定でした
- ほとんど因果が存在しません
レビュー
※この作品は、ウディコンのエントリーからは外れています
因果の外
暇人の冒険 Mini Adventure はシュールなアドベンチャーです。
因果の成立しない世界を巡り、クリアを目指して歩き回りましょう。
カオスに呑まれたい方へ。
感想
69. フォールリーフ
ジャンル | 作者 |
---|---|
アドベンチャー | ダラダラアリ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.00 | クリア |
良かった点
- コンパクトにまとまりよく作られた作品でした
- 導線も親切です
- イベント一つ一つの動きに至るまで丁寧に作られています
気になった点
- 一部のイベントキャラがちょっと長めに尺をとりすぎているように感じました
レビュー
オーソドックスなアドベンチャー
フォールリーフは、お使いメインのアドベンチャーです。 作者のダラダラアリさんは、第9回ウディコンでおにぎりが海に焼きに来たRice Ball Summerを出展されています。
モミジの木さまを救うため、主人公ダラリスがあちこちに向かってアイテムを調達するという流れとなっています。 ゲームの内容はオーソドックスな探索系お使いものであり、動物やそれ以外に話しかけたり調べたりすることでストーリーは進行していきます。
物語はコメディチックでとにかく緩やかな雰囲気が漂っており、プレイしていて癒されること請け合いです。 ストーリー中に現れる様々な良く動くドット絵のアニメーションも、見ているだけで楽しめます。
シンプルなお使いを楽しんではいかがでしょう。
感想
70. 十二の願いが叶うなら
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | チーム クロノス |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
6時間 | 1.22 | The End |
良かった点
- 様々なシステムが喧嘩せずに盛り盛りに入っています
- 経験値の自動振り分けは面倒になるタイミングからお世話になりました
- ストーリーの脇道の会話が良かったです
- キャラクターが掘り下げられています
- 戦闘システムはほぼ見ているだけですが、スキルの組み合わせや燃費を考える必要もあって面白いです
気になった点
- 雑魚を狩ってオーラをためるシステムが雑魚狩りを半強制しているようで面倒に感じました
- 雑魚を狩るモチベーションとしての意義はあると思うので難しいところです
レビュー
2つの画風で楽しめる
十二の願いが叶うなら は、様々な仕組みが導入されているオートバトルRPGです。 作者のチーム クロノスさんは、画風モード名からも伝わるように4人のチームとして構成されています。
各々が様々な目的を胸に秘め、全国各地を回りながら事件を解決していくという物語となっています。そうしていくつかのトラブルを解決していくうちに、壮大な事件に巻き込まれていきます。
そんな事件に巻き込まれつつも、スキットのような仕組みにより緩く楽しい会話が聞けるのが魅力の一つです。各キャラクターの性格が分かり、愛着がわくことでしょう。
このようなスキットをはじめとして、このゲームには様々なシステムが盛り込まれています。経験値を割り振るカスタム式の成長システムから、それを自動化してくれるシステム、材料を持っていくと装備を安く作ってくれるシステムまで、多くの仕組みが入っており、プレイをサポートしてくれます。
さらに、戦闘の仕組みもまた独特です。 基本的にはオートで進行していきますが、そこで使うスキルは自分で付けることができます。 ダメージを受けている相手を集中して狙うスキルや、高火力な代わりに次に行動する敵しか狙わないスキルなどから、戦略的にスキルを選んでいくことになります。 これに加えて、一定の条件を満たすと発動するTスキルの選択が戦いを左右します。回復を中心で組むか、攻撃メインで押し切るか、お好きなやり方をお試しください。
また、このゲーム最大の特徴として、ゲームの画像を二つの画風からいつでも切り替えることができます。簡略化された味のあるサカトマモードと、可愛らしい絵柄のおさかなGunモードの二つから選んでいきましょう。
色々なシステムが組み込まれた完成度の高い長編RPGをやってはみませんか。
感想
71. 封獄のモノクローム
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | 秋月ねこ柳 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
4時間 | 1.23 | クリア(実績1) |
良かった点
- 戦闘の戦略性が高くて楽しいです
- ターン制と前方を攻撃するというシステムの親和性が高かったです
- ある程度宝箱を回収できればそこそこ苦戦する程度の良いバランスでした
- 宝箱回収時のミニストーリーのノリがいいです
気になった点
- 別ギミックが絡む草むらでは、先が見にくいのもあり初見だと理不尽な印象を受ける時もありました
レビュー
パターンを掴んで敵を屠る
封獄のモノクローム は、戦闘メインのRPGです。 作者の秋月ねこ柳さんは、前回のウディコンでは高難易度アクション、ヴァーミリオンの青空を出展された方です。ただしこの作品に近いのは、前々回のウディコンに出展されたエライザの食卓騎士でしょう。
この作品の特徴は、高い戦略性を備えた戦闘システムです。 ターンベースで進行するシステムとなっており、各攻撃にはそれぞれ攻撃後のウェイトが設定されており、その分待たないと次の攻撃タイミングが回ってきません。 強い攻撃はその分ウェイトが大きかったりとデメリットもあるため、上手くウェイトを調整していく必要があります。
加えて、このゲームでは攻撃対象を基本的には選べません。単体攻撃の場合は、お互いに最後に行動したキャラクターに対してしか攻撃ができないという仕組みです。 このシステムにターンベースの仕組みが合わさることで、ウェイトを調整して誰に攻撃を受けさせるかという戦略が生まれています。
また、大技を打つにはTPという時間とともに増えていくパラメータが必要になります。 この溜まる速度は自身のHPの低さに依存しているため、HPが低い状態を保つことで逆に有利な状況を作り出すこともできます。ウェイトを調節してダメージを受ける先を固定化することができれば、大きな恩恵を得ることができるでしょう。
このようなシステムを駆使して、スキルを付け替えながら様々なパターンを持つ強敵に挑んでいくというのがこのゲームの醍醐味でしょう。 パターンをうまく構築でき、相手を封殺できた時には大きな達成感を得ることができます。
また、どうしても勝てない場合は、道中の宝箱を開けることによりキャラクターを強化することができます。加えて会話イベントも楽しめるので、見つけたら積極的に開けていきましょう。
ぜひ戦略性の高い戦闘を楽しんでいきましょう。
感想
72. クオリア
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索 | お魚UFO |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.00 | クリア |
良かった点
- 緩く乾いた会話の応酬が良かったです
- 最後のシーンは印象的でした
気になった点
- いくつかフラグをおかしくできる時があります
- ただ、それも世界観的には間違っていないように思います
レビュー
意識の表層、感覚の際
クオリア はおおよそストーリーメインの探索ゲームです。 作者のお魚UFOさんは、前回のウディコンでおもちゃ箱のようなRPG、フラグメントワールドを出展された方です。また、今回のウディコンでもチームの一人として、十二の願いが叶うならに関わっていらっしゃいます。
このゲームは、どことも知れぬ部屋に閉じ込められた少女を操作して、どことも知らぬ場所へと向かう作品となっています。 始終圧迫されるような空間で、乾いた会話を楽しむことができます。
一つのループは短いながらも、周回していくことでおぼろげに世界のことが見えてくることでしょう。
雰囲気の良い鬱屈した空間での会話劇を楽しんでみてはいかがでしょうか。
感想
73. ベビーシッター2XXX
ジャンル | 作者 |
---|---|
ノンフィールドRPG | 二六千里 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
2時間30分 | 1.05 | クリア(称号5) |
良かった点
- 仮名のリソース管理という斬新なシステムをゲームに落とし込んでいます
- 先の先を見据えた神経を使う戦いをする分、クリアできた時の達成感が大きいです
- 各単語に対する性能やリアクションがそれっぽく揃えられています
- ストーリーがテンポよくコミカルに進んでいきます
- コトコとククルのコンビが楽しいです
気になった点
- 単語ロック機能が簡単な操作で暴発してしまいます
- せめて中クリックなど暴発しにくい設計にしてほしかったです
レビュー
単語を以て相手を制す
ベビーシッター2XXX は、仮名をリソース管理するという斬新なノンフィールドRPGです。 リソース管理が重要なノンフィールドRPGは数あれど、この作品は仮名をリソースとして管理するという先進的な仕組みを取り入れています。
物語は、少女ククルが幼女コトと出会うガールミーツリトルガールにより始まります。 そうしてノンフィールドなマップを進んでいく間に、二人の愉快な掛け合いを見ることができます。 始終仲良く落ち込むことのない、明るいストーリー展開となっています。
戦闘では、手元にある始めは18個の仮名を使い、3文字の単語を作ることで攻撃、防御、回復などを行っていきます。衣服や体の部位などの単語なら防御に、食べ物や音楽などなら回復に、それ以外の多くは攻撃に分類され、それぞれの能力が発動していきます。
ただし、ただ考えなしに単語を作るだけではクリアはおぼつきません。単語を作るたびに、攻撃なら2文字、ほかなら1文字をロストすることになるためです。 よく使う仮名を残しつつ、ロストする仮名を慎重に選んでいき、どこかのタイミングは仮名をきちんと補充する必要があります。 防御なら足し引き一つ増えるため、それを活用する手もあります。また、それ以外でもイベントやお店、「増殖」という特殊な単語も使って、仮名というリソースをうまく管理していきましょう。
そうしてフィールドを進むと、ボスとの戦闘となります。しかし、ここでも漫然と戦っていただけでは苦戦することでしょう。 ボスを攻略しやすくするためには、感情や気分の単語を作ることで得られる能力「上昇」の効果を、道中でどれだけ差し込めるかも重要となるためです。 たかが1回の雑魚との戦いでも、どこで仮名を消費し、どこに上昇を差し込み、どこで防御や回復を取るかといったことを考える必要があります。
また、仮名により作られるそれぞれの単語は、その言葉に応じて種別だけでなく威力も変わります。「ころす」のような物騒な単語は攻撃力が高く、「てんし」のような単語ならば回復力が高くなっています。できるだけ強そうな言霊を試してみてください。 加えて、それぞれの単語に対するキャラクター二人のリアクションも見どころの一つです。「うんこ」を入れればコトコは喜び、「むいみ」と入れれば二人とも不機嫌になってしまいます。
仮名リソースをうまく管理して、相手を制していきましょう。
感想
74. 冒険譚~18の場合~
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | 睡魔に襲われた人 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
40分 | 修正版 | クリア |
良かった点
- 戦闘中に武器を変えられるシステムが良かったです
気になった点
- ユーナの表記統一など、全体的に文章が不安定です
- 30ターンダミーを殴るのはつらかったです
- せっかく世界観の設定があるのに、マップやキャラにはほぼ活かされていませんでした
レビュー
Shiftで会話は早くなる
冒険譚~18の場合~ は、RPGです。
モノローグやセリフが長めで、探索要素などはありません。 基本的には、ストーリーを追っていくことになります。
戦闘中に武器を切り替えられるシステムも使いつつ、敵やボスをなぎ倒していきましょう。
感想
75. カグツチ探訪記
ジャンル | 作者 |
---|---|
戦闘メインRPG | ケイ素 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
1時間40分 | 1.09 | コンプリート |
良かった点
- 戦闘もダンジョンも余計な装飾が省かれていて、テンポよく進められます
- 物語もまたテンポは良いです
- ダンジョンは必要最小限のもので構成されていました
気になった点
- マップのカメラがやや違和感がありました
- 画面端が見にくい印象を受けています
レビュー
スキルとステータスを操り戦い抜く
カグツチ探訪記 は、ステータスや技能をカスタマイズして挑むRPGです。
魔物の駆除を依頼されたニニギとイコナの二人が、カグツチの遺産を巡る陰謀に巻き込まれていくという物語となっています。 物語のテンポは軽快で、サクサクと戦闘も物語も楽しむことができます。
特徴的なのはその育成システムで、戦闘などで得られた素材値をいつでも自由にパラメータやスキルに振り直すことができます。 パラメータは耐久、速攻、物理、特殊の4つにしか分かれていないため振り直しは煩雑ではありません。敵に応じて上手くパラメータを変えていきましょう。
素材値をスキルに振り分けることで、様々なスキルも習得できます。スキルはこれまたいつでも変えられる属性によって性質が異なり、攻撃属性から付与する状態異常、耐性のある状態異常まで変化します。 相手に対して効率の良い属性を選び、スキルを構成していくのも戦略の一つとなってきます。
そうしてパラメータとスキルをカスタマイズすれば、いよいよ戦闘となります。 シンプルなマップをうろつくシンボルエンカウントの雑魚敵はあっさり倒せるかもしれませんが、ボス敵や特殊条件下で現れる強敵はそうはいきません。 相手の行動パターンを見て、しっかりと対処していきましょう。
スキルとステータスを上手くカスタマイズして、強敵を打ち倒していきましょう。
感想
76. Treasure Hunter 玖主
ジャンル | 作者 |
---|---|
アドベンチャー | 楼閣 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
20分 | 1.02 | クリア |
良かった点
- 説明的会話ができるだけ省かれているため展開がスムーズでした
- 熱い展開への持っていき方は良かったです
- 立ち絵が綺麗です
気になった点
- 展開が早い分あっさり目で、熱い展開に入るまでに感情移入できないケースがあります
- 戦闘がおまけ要素でした
レビュー
玖主は「たまかず」と読みます
Treasure Hunter 玖主 は、物語メインのアドベンチャーです。やや戦闘要素も含みます。
パチンコ狂いの主人公、玖主が働けと言われて町に叩き出されるところから物語は始まります。 ベースはコメディながら、熱い展開も繰り広げられる作品となっています。
ストーリー主体がゆえにあまりレビューで語るわけにはいきませんが、シーケンスごとに短くまとまった物語を楽しむことができます。
サクッとストーリーを読んではみませんか。
感想
77. ミルクティーのやさしい魔法
ジャンル | 作者 |
---|---|
調合&採集RPG | 幾山アカリ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
10分 | 1.00 | 2章まで |
良かった点
- キャラクターの絵が優しい雰囲気でした
- マップの組み方が綺麗でした
気になった点
- 顔グラが横からフェードインする演出に違和感を覚えました
- 枠があるからだとは思います
感想
78. ひよこが育つまで
ジャンル | 作者 |
---|---|
探索 | いねむりねこ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.00相当 | 9END |
良かった点
- 色々なエンドを探す楽しみがありました
気になった点
- Trueに必要な工程が総当たりというのが辛かったです
- ゲームオーバーが実装されていない雰囲気を感じます
レビュー
あなたは何に育つでしょう
ひよこが育つまで は、チュートリアルが親切な探索メインのRPGです。
このゲームでは様々な所を調べることで、ひよこは色々なものに成長していきます。 上手く立ち回り、アイテムをしっかりと取得していくことで、ひよこはより大きく成長できることでしょう。
様々なエンドを探しながら、真実に辿り着いてみてください。
感想
79. メカウルファールの「H」なシューティング
ジャンル | 作者 |
---|---|
シューティング | korokorokabi |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
20分 | 2.2 | クリア |
良かった点
- 探索パートで集めたアイテムをシューティングに持ち込む仕組みが良かったです
- 実作技術が素晴らしかったです
気になった点
- 弾が消えても判定が残っていそうなことがありました
レビュー
火炎放射で焼き尽くせ
メカウルファールの「H」なシューティング は、やや弾幕めいたシューティングゲームです。
ステージは探索パートとシューティングパートに分かれます。 探索パートでは30秒以内にアイテムを集めてゴールまで向かうことになります。そして集めたアイテムを使って、シューティングーパートをクリアしていくという流れとなっています。 30秒以内にできるだけアイテムをかき集めましょう。
シューティングパートでは、アイテムを活かしつつ敵の弾幕を潜り抜けていくことになります。 被弾すると一気に持っていかれることもあるため、慎重にプレイしていきましょう。
「H」の本当の意味を探してはみませんか。
感想
80. 星影のお散歩
ジャンル | 作者 |
---|---|
ミニゲーム | てんこ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.02 | 470/13590(実績コンプ) |
良かった点
- 操作性はシンプルでルールは明快と、ミニゲームとして遊びやすかったです
- ハイスコアとオンラインランキングもあって何度でもやりたくなります
- 敵とキャンディーのみでなく、ボーナス的なくまの要素によりゲームにアクセントを加えています
- 実績システムのおかげで魔境と化したオンラインランキングに入れなくても達成感は得られます
気になった点
- 特にありません
レビュー
ミニゲームをやるならこれ
星影のお散歩 は、ランゲームめいたミニゲームです。 作者のてんこさんは、前回のウディコンで物語を紡ぐ、星紡ぎを出展された方です。
このゲームはいたってシンプルなミニゲームとなっています。 プレイヤーは上下移動のみを許され、右から迫りくるおばけを避けて、キャンディーとくまを取得して体力を回復し、できるだけ長い距離飛び続けるというルールも明快です。
しかし、そのリトライ性の高さや、おばけやキャンディーが来るテンポ感の良さ、たまにくるボーナス的な存在のくまも相まって、ずっとプレイしていしまう中毒性を持った作品でもあります。
そうして得られた最長距離を、全国の方とオンラインランキングで競うこともできます。 5桁が当たり前の厳しい世界に挑戦してみましょう。
また、別の楽しみとして最短距離を競うこともできます。オバケにわざと当たりに行ったり、ちょっとしたバグを使って稼ぐことで、できるだけ短い距離で終わらせることを目的としたものです。 こちらも上位勢は魔境となっているため、挑戦し甲斐があるでしょう。
ミニゲームで時間をつぶしてはみませんか?
感想
81. わちゃわちゃダンジョンズ -ルセルッカの冒険譚-
ジャンル | 作者 |
---|---|
放置RPG | Strayひろま あたりメ ポルゼンヌ小林 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
6時間 | 1.10 | TRUE END |
良かった点
- ほとんどあらゆる動作中に裏で冒険してくれます
- アイテムが高頻度で落ちてくれるので、仕分けをしつつ進めつつというループを回すことができます
- 完全放置といっても、放置しないでも遊べます
- グラフィックもUIも高いレベルでまとまっています
気になった点
- 装備の整理がちょっと面倒です
- ソートの種別として攻撃力や防御力などのパラメータ別が見られません
- スキルのフィルタなどもできません
- わちゃわちゃしているので、どの技が有効かいまいち判断が尽きませんでした
レビュー
ほぼ放置でラスボスまでいこう
わちゃわちゃダンジョンズ -ルセルッカの冒険譚- は、戦闘を完全に放置できるRPGです。 作者の一人であるStrayひろまさんは、第8回ウディコンでタワーディフェンスDefence Saviorsを出展された方です。
このゲームの特徴は、何といってもどんな動作中でも勝手に裏で冒険してくれている並列性です。 仲間を選びに酒場にいる時も、アイテムを整理しているときも、装備を付け替えているときも、キャラクターたちは裏でしっかり冒険をしてくれています。 プレイヤーはメンバーを編成してダンジョンを選ぶだけでよく、後の攻略は彼らの自動戦闘に委ねられることになります。
ダンジョンをなかなか攻略できない場合は、ひとつ前のクリアしたことのあるダンジョンをループで回すことでレベルアップしてから挑むこともできます。 また、その周回中に装備を吟味することでも攻略の糸口が見つかることでしょう。裏で勝手にレベルを上げてくれつつ、プレイヤーは装備という別の切り口でもトライすることができます。 敵はじゃんじゃん装備をドロップしてくれるので、様々な装備を付け替えて試してみましょう。
そうして放置で次々とダンジョンを攻略していくことで、徐々に物語が進行していきます。 もちろん、物語を読んでいるときも裏では冒険を進められるので安心です。どんどんキャラクターにはダンジョンを攻略してもらいつつ、ゆっくりと物語を読んでいきましょう。
また、わちゃわちゃしているキャラクターたちのイラストも魅力の一つです。 シンプルで可愛らしいイラストがわちゃわちゃと戦っているのを見るのもまた放置の醍醐味でしょう。
何か作業をしながらでも、武器を整理し続けながらでも、放置しながら冒険してみてはいかがでしょう。
感想
82. ウルファールと鬼ごっこⅡ
ジャンル | 作者 |
---|---|
スニーキング | はてなん |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
30分 | 1.1 | シヌマデ クリア |
良かった点
- 良い感じにハラハラします
- 難易度がだいぶカジュアルになった印象です
気になった点
- 予兆なしでルート分断されるのが理不尽に感じました
レビュー
ウルファールから逃げろ!
ウルファールと鬼ごっこⅡ は、ウルファールから逃げ回るスニーキングアクションです。 作者のはてなんさんは、第9回ウディコンでもスニーキング作品、ウルファールと鬼ごっこを出展されている方です。
ウルファール達から逃げつつ、箱から鍵や仲間を手に入れて脱出するというのが基本的なルールとなります。 ウルファール達には行動ルートなどにそれぞれに特徴があるため、それを考えて立ち回っていく必要があるでしょう。
また、難易度設定も豊富にあり、さらなる縛りプレイも可能となっているため、幅広い難易度で遊ぶことができます。自分に合った難易度で、程よくハラハラする体験をしていきましょう。
恐ろしい姿で襲い来るウルファール達から逃げきっていきましょう。
感想
83. R.P.G. of Classical Music -Piano Hikitaro’s Memory-
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | パチ屋賭太朗 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
4時間 | 2.3 | クリア |
良かった点
- クラシックがテンションを上げる曲として機能していました
- 戦闘バランスが程よくシビアです
- 特にボスにありったけのアイテムをぶつけていくのは楽しかったです
- クラシック豆知識を見られる一覧画面も良かったです
気になった点
- 防御のメリットが分かりませんでした
レビュー
クラシック音楽がBGMで流れるRPGやりてェ!
R.P.G. of Classical Music -Piano Hikitaro’s Memory- はクラシック音楽がBGMで流れるRPGです。
このゲームの特徴は、タイトルからも説明文からも明らかなように、クラシック音楽が流れているということです。 町のBGMから戦闘BGMまですべてがクラシックの名曲により彩られています。
特に、戦闘BGMは敵1体1体に個別の曲が割り当てられており、それぞれ異なる名曲を楽しむことができます。 個別のクラシックBGMが奏でる旋律が、戦闘のテンションを引き上げてくれること請け合いです。
しかし、戦闘はクラシックBGMが流れているだけの普通の戦いではありません。 店売りのアイテムを使うことで敵に効果的にダメージを与えることができるため、どの程度の消費で仕留めに行くかを考えながらも、アイテムをケチらず使っていくことが重要となってきます。 そうして上手くリソースを管理したら、ボス戦では派手にアイテムを使って対抗していきましょう。
また、敵と出会ったり物語が進んだりするごとに流れたクラシックの曲が記憶に保存されていきます。この記憶を見ることで、クラシック豆知識を得ることもできます。 気になる曲があれば、これで調べてみるのもよいでしょう。
クラシックの名曲を存分に浴びてRPGを満喫しませんか。
感想
個人的得点
評価基準
私はあんまり客観的評価する気がない上にできる気もしないので、主観的につけています。客観的評価の客体を内に持つことができるほど、まだゲームを遊んではいません。
以下は各得点の大体の気持ちですが、全作品に当てはまるというわけではありません。また、若干表記を崩しているので、見たくない方はスルーしてください。
熱中度
- 10 はとにかくやっていて楽しかったもの、真剣にずっとやり続けたもの。DAY:0 は脳みそ忙しくしながら最後までやれたし、夢遊猫はカードゲーム楽しいし、流星の射手はアクションが楽しい。
- 9 は次点クラス。楽しく夢中になれた。熱中させる何かがあった。
- 8 はかなり楽しかったやつ。多少途切れはあれど、最後まで楽しめる。全体バランスよい奴。
- 7 は楽しいやつ。無駄はないし、最後まで飽きは来ない。のめり込めたって感じではない。
- 6 は大体楽しいやつ。たまに辛かったり虚無は来るけど、大体は楽しめる。
- 5 は半々楽しいやつ。ちょいちょい飽きたり、萎えたりする。
斬新さ
- 10 は凄いという感情が支配的なやつ。ゲームにうまく落とし込んでる素晴らしさもある。ベビーシッターはリソース管理混ぜてリアクションも混ぜるという挑戦的なところとか、ゲー製ゲームは進捗をサイコロにたとえ、運をアイテムやらでねじ伏せるゲーム性とか。
- 9 はコアとなるアイデアもすごく、実現力も高いやつ。
- 8 は随所にみられるアイデアのきらめき。ゲームコアレベルまで高めてはないけど。
- 7 はどこかにみられたアイデアのかけら。あるいは小さなアイデアの積み重ね。
- 6 はアイデア的には並みだけど、個性は存在するレベル
- 5 はどこかで見たようなデザイン。目あたらしさもないでもない
物語性
- 10 は素晴らしい物語。読後感も最高。タナトスは不穏をあの短さに集約させ、左眼はトラップとロジックを巧みに織り交ぜ、おしまいのーとは綺麗に返している。
- 9 はすごく良い物語。ゲームをけん引する力となり、背骨となる存在。
- 8 は良質な物語。ゲームを進めたくなるし、終わった後も反芻できる。
- 7 は良い物語。体験していて良い気分。
- 6 は普通の物語。雰囲気としてもよい感じ。
- 5 はそこそこの物語。雰囲気としての物語性はある。
画像/音声
- 10 は驚きをもって迎えられる。Sebasianは美しいマップを、CANDLE LIGHTは絵で物語る。
- 9 はきわめて高いクオリティ。ゲームの雰囲気を盛り上げ、あるいはプレイを支える。
- 8 は高いクオリティ。強くゲームに良い影響を与える。
- 7 は良いクオリティ。安定してゲームに寄与する。
- 6 は安定したクオリティ。違和感のない仕上がり。
- 5 は概ね安定。たまに違和感。
遊びやすさ
- 10 は一切の不満がないようなデザイン。
- 9 はプレイしやすいようにデザインされている。細やかな配慮もされている。
- 8 は遊びやすい。様々な配慮の上に成り立っている。
- 7 は概ね遊びやすい。たまにちょっと遊びにくい。
- 6 は半分くらいは遊びやすい。残りはちょっと遊びにくいけど、まあなんとかなる。
- 5 は割と遊びにくい。プレイしたくないって程でもない。
その他加点
10点以上つけたいなという気分。 ちょっと上記のジャンル分け難しい評価だなという気持ち。
得点表
番号 | 作品名 | 熱中度 | 斬新さ | 物語性 | 画像/音声 | 遊びやすさ | その他 | 合計点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 空想兄弟 | 5 | 6 | 7 | 7 | 8 | 33 | |
2 | 266229 | 7 | 6 | 4 | 5 | 6 | 28 | |
3 | SeekerMemoria | 7 | 6 | 6 | 8 | 7 | 34 | |
4 | シルバの冒険~時の女神の導き~ | 6 | 5 | 6 | 7 | 9 | 33 | |
5 | タナトスに沈む | 9 | 7 | 10 | 8 | 7 | 2 | 43 |
6 | 左眼ジャック事件 | 7 | 6 | 10 | 6 | 7 | 1 | 37 |
7 | Sebastian and Little lady Butler of Love | 6 | 6 | 7 | 10 | 7 | 36 | |
8 | ■■■■■ | 6 | 7 | 3 | 5 | 5 | 26 | |
9 | 怪異探偵委員会 | 8 | 6 | 9 | 8 | 7 | 1 | 39 |
10 | 夢遊猫ネクロフィリア | 10 | 8 | 8 | 9 | 8 | 5 | 48 |
11 | NewPreysAndPredators | 2 | 5 | 3 | 5 | 3 | 18 | |
12 | SUMMONS TOWER | 6 | 7 | 5 | 6 | 5 | 29 | |
13 | ラピッドスティール2 | 7 | 6 | 6 | 7 | 7 | 33 | |
14 | マユとイト | 6 | 5 | 6 | 6 | 7 | 30 | |
15 | DAY:0 | 10 | 9 | 6 | 9 | 8 | 4 | 46 |
16 | 色のない詩―ウタ― | 6 | 8 | 7 | 8 | 5 | 34 | |
17 | 守って!勇者さま | 7 | 8 | 8 | 8 | 6 | 37 | |
18 | ボクとハカセと白いハコ | 8 | 8 | 6 | 8 | 5 | 1 | 36 |
19 | 扉は君の鍵で開く | 9 | 9 | 9 | 8 | 7 | 2 | 44 |
20 | 妖精さんとダンジョン攻略 | 7 | 7 | 6 | 6 | 6 | 32 | |
21 | 帝国の対外戦争 | 7 | 8 | 7 | 6 | 6 | 34 | |
22 | ピクロジカル | 8 | 6 | 6 | 7 | 7 | 34 | |
23 | 時の掛け橋 | - | - | - | - | - | - | |
24 | Do you think I am a witch possessed? | 7 | 6 | 8 | 8 | 6 | 35 | |
25 | 天使のさいご | 6 | 7 | 7 | 7 | 5 | 32 | |
26 | いろもどき | 6 | 7 | 4 | 5 | 6 | 28 | |
27 | DevilTower | 6 | 6 | 5 | 6 | 4 | 27 | |
28 | DREAMT | 6 | 6 | 6 | 7 | 5 | 30 | |
29 | 夜の流刑地 | 7 | 6 | 7 | 9 | 6 | 35 | |
30 | 三種の神器 | 5 | 5 | 6 | 5 | 6 | 27 | |
31 | ワールドサッカークロニクル ウディコンエディション | 7 | 9 | 6 | 6 | 6 | 34 | |
32 | 青は藍より出でて藍より青し | 6 | 6 | 6 | 6 | 5 | 29 | |
33 | ard3d | 6 | 5 | 4 | 6 | 6 | 27 | |
34 | うおうさおう | 6 | 7 | 5 | 6 | 5 | 29 | |
35 | 流星の射手 ~亜人大戦争~ | 10 | 7 | 7 | 7 | 9 | 4 | 44 |
36 | 廃館少女 | 7 | 6 | 6 | 8 | 7 | 34 | |
37 | ウルファール忍法帖 | 5 | 7 | 6 | 7 | 4 | 29 | |
38 | A GOBLIN’S TALE FOR ME | 4 | 4 | 5 | 5 | 5 | 23 | |
39 | 案内人と迷い人 | 7 | 7 | 8 | 7 | 6 | 35 | |
40 | フォギー・ザ・サスピシャス | 7 | 8 | 6 | 6 | 7 | 34 | |
41 | オバケ・ファミリー Stay Away, Stay Home | 7 | 7 | 6 | 9 | 7 | 36 | |
42 | ウルファールの冒険~ウルファールと時の時間~ | 2 | 3 | 4 | 3 | 1 | 13 | |
43 | けもみみアイランド | 5 | 6 | 5 | 6 | 5 | 27 | |
44 | DolL | 6 | 7 | 6 | 6 | 6 | 31 | |
45 | L0ST M@IL | 7 | 6 | 7 | 8 | 8 | 36 | |
46 | ゲー製ゲーム | 9 | 10 | 6 | 8 | 9 | 1 | 43 |
47 | 冬呼びの旅路 | 8 | 7 | 8 | 9 | 8 | 1 | 41 |
48 | チップドロボーン | 4 | 6 | 4 | 4 | 5 | 23 | |
49 | 神話解体論 | 6 | 7 | 7 | 8 | 6 | 34 | |
50 | よるよるすぴりっつ | 7 | 7 | 6 | 7 | 6 | 33 | |
51 | 雪子の脱出 | 6 | 5 | 6 | 6 | 6 | 29 | |
52 | やどにげ | 7 | 6 | 5 | 6 | 7 | 31 | |
53 | げきをつくろう! | 6 | 6 | 6 | 7 | 5 | 30 | |
54 | Cigar In The Room | 7 | 8 | 7 | 7 | 7 | 1 | 37 |
55 | エメラルドパラディン | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 30 | |
56 | 異の時の城塞と封印の魔竜 | 6 | 6 | 6 | 8 | 5 | 31 | |
57 | おしまいのーと。 | 8 | 8 | 10 | 7 | 7 | 2 | 42 |
58 | フランケンシュタインの花嫁 | 6 | 6 | 7 | 7 | 5 | 31 | |
59 | QUEST OF FIRE | 7 | 7 | 6 | 6 | 7 | 33 | |
60 | わたしがあなたを悩ませる | 7 | 6 | 5 | 7 | 7 | 32 | |
61 | 6選ミニゲーム | 3 | 2 | 2 | 4 | 5 | 16 | |
62 | フェイタルスピア | 3 | 4 | 3 | 5 | 3 | 18 | |
63 | THE CANDLE LIGHT | 6 | 6 | 6 | 10 | 6 | 34 | |
64 | 君はヒの魔法使い | 6 | 7 | 6 | 6 | 7 | 32 | |
65 | 女神様の育てかた | 6 | 7 | 6 | 6 | 7 | 32 | |
66 | 塔と魔女 | 8 | 6 | 6 | 6 | 7 | 33 | |
67 | コロットブレイバーズ | 3 | 6 | 2 | 5 | 2 | 18 | |
68 | 暇人の冒険 Mini Adventure | 2 | 2 | 3 | 3 | 1 | 11 | |
69 | フォールリーフ | 6 | 6 | 6 | 6 | 7 | 31 | |
70 | 十二の願いが叶うなら | 6 | 7 | 7 | 8 | 7 | 35 | |
71 | 封獄のモノクローム | 8 | 9 | 6 | 7 | 7 | 37 | |
72 | クオリア | 6 | 7 | 6 | 6 | 6 | 31 | |
73 | ベビーシッター2XXX | 7 | 10 | 8 | 9 | 6 | 2 | 42 |
74 | 冒険譚~18の場合~ | 4 | 5 | 4 | 4 | 4 | 21 | |
75 | カグツチ探訪記 | 7 | 6 | 7 | 6 | 7 | 33 | |
76 | Treasure Hunter 玖主 | 6 | 5 | 6 | 6 | 6 | 29 | |
77 | ミルクティーのやさしい魔法 | - | - | - | - | - | - | |
78 | ひよこが育つまで | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 21 | |
79 | メカウルファールの「H」なシューティング | 5 | 7 | 5 | 6 | 5 | 28 | |
80 | 星影のお散歩 | 7 | 6 | 6 | 8 | 7 | 34 | |
81 | わちゃわちゃダンジョンズ -ルセルッカの冒険譚- | 7 | 8 | 6 | 9 | 7 | 1 | 38 |
82 | ウルファールと鬼ごっこⅡ | 6 | 6 | 5 | 6 | 6 | 29 | |
83 | R.P.G. of Classical Music -Piano Hikitaro’s Memory- | 7 | 7 | 6 | 8 | 7 | 35 |
結果発表を受けて
以下はあまり推敲せず、レビューもしていない完全な感想です。 思いのままに書いていますので、多少不適切な表現があるかもしれませんが、ご勘弁ください。
1位 DAY:0
順当以外の何物でもない順位です。優勝候補を挙げている方は大体この名前が含まれていました。 全てにおいて高いレベルのゲームで、もうSteamで整えて出せば多分ちゃんと売れると思います。 死にキャラがいないことも含めて、その辺のバランス力も高い作品です。
ただ、どのジャンルでも1位にはなっていないんですね。物語を除いた各ジャンルが極めて強いのが決め手だったようです。 私は2位につけていますが、気持ち的には優勝の位置づけです。
2位 怪異探偵委員会
これは多分全体平均の高さがそのまま出ましたね。斬新を除くあらゆるジャンルで強いです。 完成度という面では最高レベルに高い作品で、冬呼びと並んで今ウディコンで完成されているなと思わせるADVの一つです。 別に他が完成されていないわけではなくて、あらゆる要素がきちんと折り合いをつけて存在しているくらいのニュアンスと思ってください。
読後感がとてもさっぱりとしているので、タナトスに沈むとセットで摂取するとちょうどいい感じになるので個人的にはお勧めです。
私は10位に入れていますが、点数平均のバランスが結果のそれに近いです。様々なプレイヤーが似たように思い、高得点をコンスタントに入れられるような作品だったと思います。
3位 ゲー製ゲーム
かなり納得の順位です。 ウディコンという作者の多い場も味方したかもしれませんが、いずれにしてもゲーム制作をサイコロとイベントに見立てつつ、運以外できっちりカバーできる部分を作るのが綺麗でした。 個人的には、ゲーム性とUIの洗練され具合なら間違いなくトップレベルです。 そりゃあ熱中度も斬新も遊びやすさも1位になります。
私は同率5位に入れていますが、気持ち的にはTOP3くらいのつもりです。
4位 扉は君の鍵で開く
熱中度1位だと思ってたんですが、人によっては合わない仕組みだったということでしょうか。 少しばかり人を選ぶ割に、サムネは人を選んでないあたりから考えても、ミスマッチが起きていた可能性がありますので妥当な順位かもしれませんが、個人的にはもう少し上かなという気持ちです。 物語性1位が納得の出来で、聞き込みの作り込み具合は恐ろしいレベルの域に達しています。
私は3位に入れていますが、気持ち的には優勝の位置づけです。気持ちだけならTOP3が10作品くらいありますし、優勝は5作品くらいあります。
5位 ピクロジカル
熱中度1位がこの作品なのは意外でした。順位という面でも、上位作品では一番意外だったかもしません。 ピクロスというシンプルなゲームに、物語性を付加することでウディコンでも戦えるように仕上がった作品でした。単にピクロスをやらされる問題集ではない所が秘密な気がしています。
私は26位につけていますが、確かに熱中度が一番高くついているので、そういう風に感じる方が多かったということでしょうか。
6位 夢遊猫ネクロフィリア
もっと上で良い作品でした。何なら1位でもいいです。私は1位につけているのでそう思うわけですが。
イミテイションをプレイした人が斬新さを落としたのか、今回はちょっとだけ物語薄目だったからそのあおりなのか、単純に周囲のレベルが高いので相対的に落として見えるのか、いずれにしても残念でなりません。6位は今回のハイレベルなウディコンでは十分高いとは思いはしますが。
今回やっていてゲームとして純粋に楽しい作品の一つでした。
7位 Sebastian and Little lady Butler of Love
物語性3位は結構最後までやった人が多い証かもしれません。おまけまでちゃんとみるウディコンプレイヤーが多かったのでしょう。おまけを見ることで物語がまとまった印象を受ける作品でした。 ちなみに、この発表段階で画像音声が3位なのを見て、2位がどこなのか分からなくなりました。合計点でDay:0がもぎ取っているのを見て納得しました。あちらの絵も素晴らしいです。
8位 タナトスに沈む
発表一テンションの上がった順位かもしれません。でも、もっと上でいいです。
間違いなく物語として素晴らしいので是非にやってほしいとは思います。ただ、私はやや信者よりのムーブをしているので勧めるのは若干ためらいます。やりたくなったらどうぞ。
私は5位につけていますが、この作品が今ウディコンでは一番好きな作品です。一番好きでも順位が一番上に来るとは限らないのが得点制というものの面白いところですね。
9位 THE CANDLE LIGHT
グラフィックに関しては過去のウディコンを通してですら抜きんでて高いレベルにあると思う作品です。Steamの雰囲気ゲーにこのレベルがあったら、ウィッシュリストにとりあえず叩き込むレベルのグラフィックのインパクトがあります。 プレイ感も、ウディフェス版から格段にレベルアップしてるので大分やりやすくなっていました。
10位 わちゃわちゃダンジョンズ -ルセルッカの冒険譚-
グラフィックは商業レベルながら、それを放置という所に置いている贅沢さがあります。 放置は熱中度低くなるんじゃないかなと思っていましたが、なんやかんやの総合力の高さが光ったということでしょうか。 放置といっても、意外と放置せずとも遊べるあたりが熱中度を下げなかったゆえんかもしれません。
11位 ベビーシッター2XXX
リソース管理+単語攻撃という斬新さがいいですよね。グラフィックもよくて、物語も明るくてよく、単語に対していちいちリアクションがついているのも芸が細かいです。 そういう意味で、もう少し上かなと期待してはいたんですが、そこそこ高めの難易度がちょっと厳しかったかもしれません。
私は7位につけていて、今ウディコンでは一番斬新に感じている作品でもあります。
12位 オバケ・ファミリー Stay Away, Stay Home
ゲームとしての完成度が高い上に、3Dアニメによるグラフィック的ブーストを考えると妥当以外の何物でもない順位です。 ミニゲームチックなもののため物語性はあまりふるってはいませんが、それ以外の各要素が満遍なく高い優秀な作品ということがうかがえます。
以下は好きなものをつまみ食いします。
17位 ラピッドスティール2
前作からの大幅パワーアップを受けて、より楽しいシューティングとして帰ってきた作品です。 シューティング初心者でも手軽に遊べる難易度ももちろんのこと、要所要所でしっかり演出が組み込まれている芸の細かさも良いゲームです。
余計な情報もなく、シューティングに集中できるので初心者にお勧めの作品です。
18位 流星の射手 ~亜人大戦争~
今ウディコンで一番楽しかったアクションです。 とにかくレスポンスとリアクションがしっかりしているので、動かしているだけでも楽しいタイプのアクションに仕上がっています。
ボス戦も歯ごたえがありバリエーションも豊かで、最後まで飽きることなく夢中でプレイできる作品でした。 なので、もうちょい上に来ていても良いかなとは思っていました。私は同率3位につけてあります。
22位 封獄のモノクローム
戦闘の戦略性が楽しいうえに、テンポもよい作品でした。 戦略性の高い戦闘は得てして長考して時間がかかりがちなところがありますが、このゲームの戦闘は選択肢が限られている中で最大のリターンを得たり今後のリターンを考えたりするというものなので、あまり長考せずにすみます。
私は同率12位につけているので、当然もっと上かなと思っていました。
25位 左眼ジャック事件
物語構成の巧みさが光る一品です。点数が物語性とその他に集中していることからもうかがえます。 推理ものでは確かにないのだけれど、良質な推理ものの小説を読み終わったかのような読後感を得られる作品でした。
これまた私は同率12位につけているので、もっと上かとも思いつつ、物語性一本釣りなので厳しいかなとも思っていました。
29位 Cigar In The Room
私はこの手のおしゃれさに弱い傾向があります。自分にセンスがないからなのか、センスにぶん殴られると好きな作品に化けてしまいます。
これがどうして心に残る作品なのかを説明しようとしても上手く言語できていないので、とりあえずセンスという言葉でお茶を濁していますが、どこかのタイミングでもう少し解体したいと思っています。
35位 おしまいのーと。
この作品もまた物語構成が素晴らしいゲームとなっています。今までやってきたホラーの中でも、物語構成の巧みさは狂い月と並ぶ高いクオリティです。
そもそもホラーは不可思議への恐怖なので論理的に進行する物語構成とは対極の概念にありそうですが、この作品はうまいことミスリードを活かすことでそれらを融合させていました。
物語がいいホラーを堪能したいならお勧めの作品です。
なお私は同率8位につけているので、もうちょい上でもいいかなとは思ってはいます。
37位 R.P.G. of Classical Music -Piano Hikitaro’s Memory-
単純にクラシックを流しただけのRPGとなっていないのが良いです。 物語もちゃんとあり、戦闘バランスもシビアに整えられているという舞台がそろってこそ、クラシックの良曲の旋律が心に届くというものでした。
名曲ぞろいのBGMのおかげで、常にテンション高く戦闘に臨めるのはクラシックを据えた良い点の一つだと思います。 この作品で知った半音階的大ギャロップは好きでした。ちょっとリストの作品を漁ってみようと思います。
38位 わたしがあなたを悩ませる
ネタをただのネタで終わらせない物量がありました。 これだけのシルエットクイズを成立させられるイラストを、短期間で描き上げたのは素晴らしいです。ちゃんとフレーバーもつけているあたりも素晴らしいです。
39位 ワールドサッカークロニクル ウディコンエディション
私が見ていたのは数字だけだったはずなんですが、たぎる熱は確かにありました。サッカーにあまり明るくない身としては、これほどサッカーに熱を感じることができるとは思いもしませんでした。
その熱は間違いなく多くの情報の物量に後押しされているものだとは思います。 今ウディコンで自分に一番驚いた作品です。
圏外 Do you think I am a wich possessed?
周回は確かに厳しかったんですが、周回したくなるほどに物語がいい作品です。物語というか各キャラクターが良いとも言います。 今回のウディコンで好きなキャラクターを挙げていくなら、全員上のほうに入るくらいにはすべてのキャラクターが良かったです。
謎解きも結構本格的で楽しく、全体的な脱出ゲームとしてのクオリティは高く感じたので、圏内から外れたのは残念でした。今回がハイレベルということは差っ引いても、もうちょい上にあってほしいです。
圏外 塔と魔女
戦闘バランスのよくできたRPGだけに、圏外にいるのが残念です。 返す返すも、今回のウディコンのレベルが高すぎていくつか良い作品も落ちてしまっているように感じます。60位くらいまで圏内でいいんじゃないですかね。
敵から抽出したスキルを効果的に活用して強敵を倒していく戦略性はなかなか楽しく、ラスボスがしっかり強い作品なので、状態異常が強い作品が好きな方はプレイしてみるといいと思います。
圏外 星影のお散歩
ミニゲームだからわかるとは思いつつ、ミニゲームとしてしっかりできているしもう少し上でという気持ちもあります。
下手なゲームよりは何度もやってしまう中毒性がありますし、人によってはこの作品を一番プレイしているという方もいそうです。 かなり運に左右されるところがあるとは思うんですが、テンポ感の早さのせいか、ほわほわした雰囲気のせいなのか、あまり気にならないのも良いところです。
後記
以上で、長々と書き連ねてきたレビューを終わりたいと思います。
今年は例年以上の作品数と活況で、大いに楽しむことができた年だったと思います。
数多くの戦略性「夢遊猫ネクロフィリア」、タワーディフェンスの新たなる地平「DAY:0」、現実への推論の敷衍「扉は君の鍵で開く」、爽快なアクション「流星の射手 ~亜人大戦争~」、不穏の煮凝り「タナトスに沈む」、運を制圧するすごろく「ゲー製ゲーム」、仮名をリソースとする斬新さへの挑戦「ベビーシッター2XXX」、和風ホラーと物語性の融合「おしまいのーと。」、細やかな演出光る「冬呼びの旅路」、ラムネのような読後感「怪異探偵委員会」、放置による並列性「わちゃわちゃダンジョンズ -ルセルッカの冒険譚-」、ターン制戦略の極致「封獄のモノクローム」、物語構成の雄「左眼ジャック事件」、安心できるノリの良さ「守って!勇者さま」、首無し男と友人になれる「Cigar In The Room」。
今年もまた、様々なジャンルから、様々なことを目がけた作品が出展されていました。 遊びやすさに特化する作品もあれば、グラフィックが頭抜けた作品、戦闘の戦略性を高めた作品から、物語構成で魅せる作品まで、どのような作品でも遊ぶことができるのが、ウディコンの楽しさの一つだと思います。
楽しいゲームを作っていただいた製作者の方々に、改めてここに感謝の意を申し上げたいと思います。 そして、ウディコンでこれからも様々な作品と出会えることを願って、この文章を終えようと思います。