To the moon: 良質な物語
To the moon
値段 | クリア状況 | 実績 | プレイ時間 |
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980 | クリア | 1 / 1 | 6時間 |
お勧め度 | コスパ |
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★★★★★★★★☆☆ | ★★★★★★☆☆☆☆ |
To the moon は特別なギミックもなければ、ゲームとしての大きな仕掛けもありません。物語にしても、とんでもないどんでん返しが待っているわけでも、極めて芸術的な構成がなされているわけでもありません。あるいは、いたって平凡なアドベンチャーゲームとも言えるかもしれません。
しかし、To the moonが描くその物語は、確かに胸の内へと残り続けるものとなるでしょう。
追憶し描き直す過去
月へ行きたい | 一生を追っていく |
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To the moon は物語に重きを置いたアドベンチャーゲームです。
二人の医者が臨終間際の患者の記憶を操作して、患者の夢をかなえようとする物語となっています。患者であるジョニーの夢はただ一つ、「月へ行きたい」というものでした。
プレイヤーは二人の医者を操作して、ジョニーの一生の一部を追体験することで物語を進めていきます。基本的には、ジョニーの一生を追っていくことで、彼がどういった理由で「月へ行きたい」という願いを持つに至ったのかを探っていくことになります。
筆者がこのゲームをプレイした時はまだSteamで和訳がされておらず、全編英語でプレイすることになりました。序盤は読み進めるのに苦労し、休憩をはさみながらプレイしていたのを記憶しています。
しかし中盤以降から急激に読み進めるペースは上がり、終盤にいたっては英文は読めないけれど何を言っているかは分かる状態となり、夢中で読み進めていました。それほどまでに、このゲームの中盤以降には魔力が込められています。
美しい情景
美しいドット絵 |
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また、この良質な物語を彩るのは美しいドット絵と、静かに心へと訴えかけてくるピアノ調のBGMです。
終盤のシーンでは、美しい情景と心地よいピアノ、綺麗に収束した物語のすべてが渾然一体となり感情を揺さぶってきます。
良質な物語
To the moon は、ただただ良質な物語を浴びることのできるゲームです。
ちゃんと和訳されたものがSwitchにもあるので、そちらで買うのもお勧めです。