第14回ウディコン全作品レビュー - Moonet
58. Moonet
ジャンル | 作者 |
---|---|
RPG | きもちへんな感じ |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
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1時間30分 | 1.03 | クリア |
良かった点
- 世界観が良かったです
- グラフィックも雰囲気にマッチしています
- ねねねというキャラクターが良い立ち回りをしていました
- 戦闘は良い具合に歯ごたえがあります
気になった点
- たぬきから最高のアイテムを取得できるのかが気になっています
レビュー
不思議な世界の不思議なお話
Moonetは、不思議な世界観の中で紡がれるRPGです。
このゲームの魅力的な点は、可愛らしいグラフィックで彩られたふわふわした世界観になります。
そうした世界の中でRPGを遊びながら、個性豊かなキャラクターが織りなす物語を進めていくことになります。
一方で、進行するにつれて、それに留まらない魅力も感じることができるでしょう。
また、RPGとしても堅実な設計をしています。戦闘面ではそこそこ歯応えがある難易度となっており、ボス戦ともなれば苦戦するかもしれません。
レベルを上げて、アイテムを惜しまずに戦っていきましょう。
ストーリーを進めていき、この不思議な世界の秘密に迫っていきませんか。
感想
世界観のふわふわさに良い意味で似つかわしくない展開の連続で良かったです。
この世界観でやるから、こういうえぐさが際立つというところがあります。
グラフィックは可愛らしめで、キャラクターもそういう雰囲気ですし、中盤くらいまではそれっぽい展開に見えるんですが、中盤から終盤は怒涛の展開が待ち受けています。あるぱぅ、やってることが鬼畜の所業でしかない。
ロボ化の流れは単なるシリアスムードでお出しされるのとは、また違う嫌な感じがあります。一見ほのぼのした空気感の中で提出されるシリアスは、矛盾を脳が拒否するような、ある意味での嫌悪感を伴うような感覚を呼び起こします。良い嫌な感じですね。
ストーリー展開それ自体は結構特殊かつ飛び飛びの印象を受けるのでつかみにくくはあるんですが、芯は外していないのと、もともと不思議な世界観のおかげで受け入れながら進められます。
個人的には最後に集約する形式が好きなので、最後の方でああいった展開に持っていくのは良いですねという気持ちがあります。
また、戦闘もそこそこ歯応えがあって、特にボス戦が意外と難しいです。ちゃんとレベル上げをしていても、アイテムをケチると負けます。
ただ、後半くらいは基本的にイベント戦闘なのであんまり関係はありません。そういう意味では、たぬきからもらった化けの皮はそこまで使えなかった。
ラスボスもそこそこ強いんですが、マニュアリストでTP回復してアタックアップを積めるのが強くて、それで押し切ることができます。アタックアップは表記上2段しか積めないんですが、1段と2段が別異常扱いなので実質3段積めていそうです。
また、その戦闘前にある生きた化石の存在は結構便利です。ここからボスという標識でもあるし、推奨レベルを話すのでとりあえず話しかけておくと良いです。
ボスの前にちゃんとランドマークがあるというのは、一つの区切りを感じさせるという意味でも割と有用な手法なのかなと感じています。
なお、ニケかダヨ、リセットしてみた感じ、外れるかどうかが一意に決まってるのかなと感じました。
たぬきから巻き上げるために稼ごうかとも思いましたが、さすがに桁が違いすぎたのでやめています。あれを取得できた人はいるんだろうか。
細かいところで言うと、ちゃんとはしごを車いすで通れない表現をするなどの細かすぎるポイントが好きです。それはそうなんですが、ちゃんとマップで表現されているというのが良かった。
しかし、イッツアトゥルーワールドのネタ、ウディコンで二度も被るとは思いませんでしたね。
ちなみに、恐らく第11回の filled with love の作者さんであり、スターシステムが使われているので一部キャラに見覚えがあったりします。ねねね博士は前作でも好きなキャラであって、今作でも好きなキャラです。ああいうテンションが好きというきらいがあります。