第16回ウディコン全作品レビュー - 怨御霊 -URAMITAMA-
33. 怨御霊 -URAMITAMA-
ジャンル | 作者 |
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探索ADV | 餓鬼郎党 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
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40分 | 1.01 | 全END |
良かった点
- キャラクターのアクが強かったです
- 程よく脅かしのあるホラーでした
気になった点
- 渡り廊下の扉の演出がやや冗長に感じました
レビュー
本当に怖いのは
怨御霊 -URAMITAMA- は、ホラー要素を含む探索アドベンチャーです。
主人公は雨の中辿り着いた不気味な屋敷の中で、様々な現象に巻き込まれることになります。
館もののホラーとしてはオーソドックスな仕上がりであり、適度な脅かし要素やイベントを交えつつ進行していきます。探索要素もシンプルであり、適宜セーブを推奨するシステムの存在もあり、それほど詰まることなく進めていくことができるでしょう。
そうして屋敷の中を探索することで、シナリオは少しずつ進行していきます。その中でも特筆すべきはヒロインに位置していそうなキャラクターのアクの強さであり、そのキャラクターの強さでもってシナリオを終わりまで牽引するものとなっています。
彼女に振り回されつつも屋敷の探索を進め、その屋敷に隠された真相を突き止めていきましょう。
感想
よもや続編が出るとは思いませんでした。相も変わらずミサオのキャラクターが強いです。しかしミサオ、カメオ出演も含めると、ウディコンでの登場は3回を数えることになるんでしょうか。4回かも。
ホラーゲームあるいは探索アドベンチャーとしてはかなり真っ当な作りで、キャラクターの奇抜さに反してかなり堅実な設計によりできています。
中でもON/OFF可能なセーブ促し機能は割と助かるところで、探索していたら急にイベントなりに遭遇してセーブの機会を逃すというようなことはほぼありません。この作品の性質上、そういったこと自体があんまりないというのはあるかもしれませんが。
渡り廊下の扉の演出がややもっさりしているくらいで、探索やイベントのテンポ感も良く、マップサイズも短編規模としてかなりちょうど良いものとなっていました。この演出についても、なんとなく渡り廊下が一つの境界であることを示しているのかなと感じています。
どうでも良いですが、プレイ当初は普通の家なのにトイレが男女で分かれているものなのかなと思っていましたが、作中でも言及がある通り、鳥居の幻覚がむしろ正しい姿であるあたり、恐らく神社由来の設備だからという解釈で通りそうです。
神社に風呂があるかは定かではありませんが。ある設備を流用して、無い設備は作り上げているんでしょうか。神様の力は凄い。
シナリオ面はオチを用意しつつ、やはりというか二段のオチとしてミサオが活用される上手いものになっています。二段オチをやる上でミサオというキャラクターが強すぎる。神様をも利用しようとするの、普通に取り壊してリゾートホテル建てるより悪辣じゃないですか。Win-Winっぽいから良いんだろうか。
二回目になるんですけど、こういった行先を教えてくれる先輩はミサオの指金じゃないかと疑ってかかりたくなります。
また、ジャンプスケアがホラーサイドではかなり弱く、むしろミサオで強くやってくるあたりも面白いところです。神様は基本的に善性の存在なので、その脅かし方は雑というか手慣れていない感じがあります。神様よりよっぽどミサオの方が怖い。超常の存在にジャンプスケアで勝利を収めるヒロインだ。
しかし、ウディコンのバナーでウディコン規約上アウトなものを隠すネタはこのコンテストでしかできない味だと思うんですが、余所の媒体に投稿する時はどうするんでしょうか。そのサイトのバナーで隠すのかな。