第16回ウディコン全作品レビュー - ぐぅたら少年の七転八起
38. ぐぅたら少年の七転八起
ジャンル | 作者 |
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ローグライト自動戦闘 | はるしし |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
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2時間 | 1.04 | クリア |
良かった点
- 主人公が快活で良いキャラクターでした
- 緩くビルドを探れるゲーム性でした
気になった点
- 終盤ほど持久戦を要求されるため、ビルドが固定化されがちでした
- 最低限回復とデバフなしでは立ち行かないイメージです
レビュー
半自動戦闘
ぐぅたら少年の七転八起は、ほぼ自動で行われていく戦闘が特徴的なローグライト風味のRPGです。
ステージに挑戦し、連戦を繰り返して一定数まで勝利できればクリアとなります。
ステージで繰り広げられる戦闘は自動で進行しているため、プレイヤーが干渉できることは多くありません。
干渉できる要素の中でまず重要となるのは、戦闘に勝利する度に得られるスキルやその強化の選択です。戦闘中は、ここで取得したスキルが一定時間ごとに発動していく仕組みとなっているため、この組み合わせ如何によってはスペックに大きな差が出ます。試行錯誤して、有効なビルドを模索しましょう。
加えて、もう一つ干渉できる点として、戦術の変更が挙げられます。これは戦闘中に行うことができ、一定時間ごとに回復、攻撃、防御、チャージ速度のどれを優先するか決めることができます。さらに、変更のタイミングで状態異常を回復する副次的な効果もあります。
戦況を見て柔軟に変えてみたり、状態異常に対応するために緊急で変えてみたり、その時々に合わせて上手く戦術を変更していくことが攻略においては重要になってくるでしょう。
なお、たとえステージをクリアできなかったとしても、その経験からステータスが向上していくため、次の戦いはより有利に進めることができるようになります。
諦めずに何度でも挑戦し、ビルドを組み上げ、連戦連勝を重ねてステージのクリアを目指していきましょう。
感想
ある程度放置で行けるかと思ったら、最後はモグラ叩きになるゲームでした。割と忙しいのでぐぅたらできません。ジャンルもオートチェスとかではなく、セミオートバトルなのでさもありなんではあります。
筆者は序盤はスロウ、ポイズン、ヒーリングのコンボで突破しつつ、ウィークを入れて安定を図っていました。スロウがかなり強く、これ一つで攻防両方で強いアドが取れるようになります。おかげで、鍛錬完了イベント前に完了するレベルで進展しました。主人公の成長速度が早い。
終盤もこの方針は変わらず、スロウ、ウィーク、ヒーリングはほぼ必須で導入されています。攻撃択はちょくちょく変えられているものの、たまにドレインが引けるとより嬉しい程度で、余り変化は生まれませんでした。
と言うのも、このゲームは終盤の相手の体力がかなり高く、ほぼ持久戦になることが確約されています。そうなると、回復はともかく、遅延とデバフも半ば必須になってしまいます。何故なら、速攻で潰す戦略が取れないので、高火力で固めるメリットが限りなく低くなるためです。
こうなると、終盤の戦略においてはスロウとウィークとヒーリングは毎回LvMaxで入ることになってしまうため、ビルドの幅はかなり狭くなります。
加えて、長期戦になると火力差やスピード差に大した違いも出なくなり、攻撃択ですらどれも似たり寄ったりの性能に収束しがちとなります。特殊性能付きの魔法が輝くくらいで収まる印象です。
この状況下だと、中盤以降はビルドが固まり、持久戦になり、格別バリエーションは増えません。
また、この固定化した盤面の中で発生する終盤のプレイングについては、相手の攻撃に合わせて発生した状態異常に対して素早く対応するボタンを押すゲームへと変化します。
序盤はチャージにおいて高速で回し、中盤から終盤は戦略を変えて封じ続けるゲームになります。ラスボスですらここに変化は無いので、見慣れたビルドを盾にステータスを叩きつけるようなプレイ感になってしまっていました。
ゲーム性自体は割と好きで、クールタイム付きで平行でスキルを撃ちだすそのビルドを構築するという方向性は面白いなと感じています。ただ、最終的な戦略性の幅が狭く感じ、やることが固定化されるのだけ気になっていました。
スキルのレベルアップのために中盤以降盤面に変化が無いのが原因なのか、回復ベースの持久戦しか許されないようなHPのデザインが原因なのか定かではありませんが、その辺の幅が広がると楽しくなりそうな気配を感じます。
単純に難易度を上げて良いなら、ウェーブごとの少量回復を当てにする短期決戦型にバランスを振れば良さそうですが、それはローグライクのレベルデザインであって、ステータス成長によるごり押しも許容する緩めのローグライトであるこの作品とは相性が悪いように思います。
スキルのレベルアップ性については単純に廃止して取り換えを推奨するデザインにしても、回復メインが優位なことには変わらないので、戦略を変える要求力に乏しいように思います。難しい。
とはいえ、あんまり深く考えずに半分放置するつもりで遊ぶのであれば、強いビルドを組んで敵を殲滅していけるので楽しいゲームです。
シナリオも良く、快活な主人公と過保護なジジババという黄金律を見ることができます。元気なのは良いことですね。