第16回ウディコン全作品レビュー - デス ウエスト トレイル
55. デス ウエスト トレイル
ジャンル | 作者 |
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ノンフィールドRPG | 雪見大介 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
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1時間30分 | 1.23 | 二本角1位クリア |
良かった点
- 装備を入れ替え自機をカスタムしていく楽しさがあります
- リソース管理要素が程良いものでした
- サクサクと戦闘が進む攻めのバランス調整です
気になった点
- レース順位がやや奥まったところでしか確認できませんでした
- レース中は常時表示するくらいだと分かりやすいのかなと感じました
- 宝の地図の攻略と本編の進行順によっては主人公の会話が不自然でした
レビュー
装備をカスタマイズしてレースを制そう
デス ウエスト トレイルは、機体をカスタマイズしながら戦闘を繰り返し、誰よりも先にゴールを目指すRPGです。
大陸を横断する大規模なサバイバルレースを勝ち抜くために、素早くしかし確実に歩を進めていくことになります。
挑むレースは戦闘も妨害も何でもアリとなっているため、その道中は戦いにまみれています。
サイドビュー形式のこの戦闘に勝利し、消耗を抑えて道中を安全に進むためには、自身の機体のスペックを上げることが何よりも重要です。機体そのもののスペックを上げる、装備によりスキルを強くして殲滅力を上げる、微弱ながら騎乗者のレベルを上げるなど、様々な方向から強化を進めていきましょう。
とりわけ重要となる装備については、どのような方向にカスタマイズするかはプレイヤーの自由となっています。
範囲殲滅に向いた全体攻撃を重視するも良し、単独攻撃に特化して敵の頭数を減らすも良し、攻撃に特化して雑魚の消耗を抑えるでも、防御に特化して持久に備えるでも、好きなスタイルで攻略が可能です。思い思いの装備を携え、レースに挑んでいきましょう。
また、道中では遺跡や廃墟に寄り道することもでき、時間を犠牲にするものの、有用なアイテムを取得することが可能です。
強力な装備を得ることができれば、後半の攻略において優位に立つことができます。時間や消耗の状態を鑑みつつ、積極的にチャレンジしてみましょう。
レースを繰り広げながらカスタムを続け、時に寄り道をして強化しつつ、レースの一着を目指して駆け抜けていきましょう。
感想
カスタムした機体で敵機をなぎ倒していくゲームです。大陸横断レースを勝ち抜いていくことを目標とします。
SBRならぬDWTといった感じで、遺体は争奪しませんが、何やらきな臭い背景はあるようでした。
戦闘バランスが面白く、敵の攻撃がそこそこ痛いのでさっさと倒すことを目標としたい攻めのバランスになっています。
ノンフィールドRPG特有のリソース管理も絡んでくるので、上手くリソースを回しながらいかに効率よく敵を殲滅するかを考えて機体をカスタムする楽しみがあります。
個人的にはさっさと仲間を増やしておくべきだったなと感じています。砲術を雇ったタイミングでようやく安定するようになりました。
また、敵と長期に戦うとターンが経過し、これによりレースに遅れるという要素もあるため、1位を目指すならより攻めていく必要がありそうでした。
ただ、二本角でプレイする分にはそんなにレース順位を気にする必要もなく、たまに見て1位なことを確認する程度で事足ります。レース順位自体もレース中であっても常時表示はされておらず、そこそこ奥まったところに見に行く必要があり、余り頻繁に見るのも手間なので。
結局妨害無しで探索をそこそこしても1位を取れたあたり、難易度を上げない限りは気にする要素にはなっていなさそうでした。
なお、全体的にはノンフィールドRPGっぽい様相を呈していますが、所々宝の地図を使った探索ステージという寄り道もあります。
おおむねメリットが大きいことと、シナリオや背景がちょっと深掘りされることもあるので、見かけたら行くのをお勧めします。本編に絡む時もありますが、少なくとも二本角の場合は本編シナリオ自体には影響を与えていなかったようでした。おまけのサブシナリオみたいな感触です。
後は、自機のカスタム要素は割と楽しいです。特に装備の入れ替えが良く、後ろの方ほど強い武装が手に入ることもあって、適度に入れ替えが発生していました。
明確に威力の設定がなされ、即座に実践投入して数字でその強さが分かるので、適度に入れ替えてはお気に入りの武装を探すことができます。
レベルによる強化はあれど、装備による強化の方が体感優秀だったので、ちゃんと吟味するメリットがあって楽しかったです。
その一方で、機体性能には結局ノータッチでした。拠点でしか変更できない一方、実戦に入ると後戻りしない限り再変更できないので、気軽に変えにくい要素でした。そもそも、二本角自体が完成されたパーティーということもあり、お世話になる必要が無かったという面も多分あります。
難易度を上げたらちゃんと活用する必要があるんでしょうか。
個人的には、砲術の速度を積んで全体攻撃させて殲滅するのが好きでした。やはり攻撃は最大の防御です。