お品書き

最初の注意など

レビュー

以下は別ページになります

おまけ

注意

このレビューは、筆者個人の独断と偏見によって書かれています。当然サークルの総意ではありませんし、筆者の好みが多分に影響していますことをご了承ください。
また、出来る限り気を付けていますが、一部ネタバレを含む可能性もあります。問題がある場合は、コメント等にて指摘していただけると助かります。
なお、レビュー内容は主にプレイ当時の初期バージョンに基づいています。大きく変更している場合は、最新バージョンについての言及も行いますが、漏れがある可能性があります。

前書き


WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)は、ウディタ製のゲームを競う、年一回開催のコンテストです。
今回は第9回になりますが、様々なゲームが出品され、大変楽しませてもらいました。全てのゲームをプレイし、ほとんどのゲームでクリアと呼べる地点まで到達する程には、遊ばせていただきました。
すでに結果発表と相成りましたので、ウディコンに出品された素晴らしい作品に対して、おこがましくもささやかな返礼として、紙面を頂くことができましたので、全作品のレビューを書こうと思った次第です。

なお、筆者は漫画でいえばARIAが好きで、最近出色と感じたのはインスタントバレットやリィンカーネーションの花弁で、小説でいえば米澤穂信さんが好きで、好きなゲームはFF10です。また、前回のウディコンで一番好きだったのがバケモノハイツです。その辺りを評価から差っ引いて考えると、より公平に感じるかもしれません。

悪かった点を見るのが不快という方は、こちらのボタンを切り替えてください。悪い点が隠れます。

レビュー(前半 1-40)

1.夢見草の夜

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
探索型アドベンチャー 1時間30分 全END達成

良かった点

  • ウィンドウサイズを活かした、芝居を見ているような演出は好印象でした
  • お馴染みの異形はおぞましいながらも、どこかポップな感じも併せ持った独特な雰囲気を持っています
  • クリック時の大福丸ジャンプや、メニュー画面がステージごとに変わるなど、遊びのような芸の細かさがうかがえます
  • ミニゲームの多段構成は、目先の色が変わるため、最後まで飽きにくいです
  • 物語もシンプルかつ王道ながら、夢見草にうまく引っ掛けてまとまった印象を受けました

悪かった点

  • 良くも悪くもミニゲーム主体のため、ミニゲームがやや作業的になる傾向があります
  • 回避ゲームにおいて、その難易度を上げるために、多少目先は変えていますが、適当に早くして一杯出そうというのはあまり好きではありませんでした

レビュー文章

ミニゲームをかいくぐり、夢見草よ再び

夢見草の夜は、いくつかのミニゲームをクリアしながら物語を進めていく、ややホラーな探索型アドベンチャーゲームです。
作者のナイデン内田さんはウディコンの常連で、毎回異形を使った豊富なミニゲームを提供してくれています。

このゲームの特徴は何と言っても、目先が変わっていくミニゲームの多段構成と、それを彩るお馴染みの異形たちです。
ミニゲームは大別すると全部で5種類ありますが、それぞれ異なるスキルを要求され、各ステージごとに楽しみ方も変わっていきます。アハ体験のようなものあれば、チキンレースのようなものもあったり、純粋な避け逃げゲームもあります。様々な種別のゲームを多段的に楽しめるのが今作の魅力でしょう。

また、物語も夢見草に引っ掛けた王道ながらも実に上手い構成で、ミニゲームを攻略して先に進みたくなること請け合いです。詳しくはネタバレのため差し控えますが、実にナイデンさんらしい良いエンディングを迎えています。

様々なミニゲームを次々と攻略し、あなたは夢見草のエンディングへとたどり着くことができるでしょうか?

2.スピネルの魔法工房

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
アクションRPG+経営シミュレーション 3時間30分 満額返済

良かった点

  • 絵は独特なタッチでかわいらしかったです
  • UIはシンプルで使いやすく、サクサク動くため快適にプレイできました
  • 物語は単純明快だし、目的も分かりやすかったです
  • オンライン動作をウディタで実現する技術力も高いですが、それがデフォルトでOFFになっているあたり、プレイヤーへの配慮を感じました
  • 技の開発と売却のトレードオフが楽しめます
  • 目標額は、飽きないギリギリの良い金額設定だったように思います

悪かった点

  • レシピのドロップが完全な運依存のため、作業ゲーム感がより増しました。一定数倒せばドロップとした方がプレイヤーの気が楽であるように思います
  • 上記理由もあって、中盤のだれが気にかかります

レビュー文章

モンスターを狩って、めざせ満額返済!

スピネルの魔法工房は、モンスターを倒して得た素材でアイテムを作り売却していくアクション+経営シミュレーションゲームです。
作者さんは以前のウディコンで、FPSっぽい(視点は見下ろし型)ゲームを作っていた方で、その高いウディタ技術力には定評があります。
さらにタッグを組んだのは、前回のウディコンで謎の中毒性を見せたミニゲーム、きのこ狩りの作者さんです。
もはやメンツだけで期待できます。

この作品でもその高い技術力はいかんなく発揮しており、ストレスフリーなアクションゲームに仕上がっています。さらに、簡易ながらオンライン機能も実装されており、同時プレイしている人に接触してアイテムをもらうことができます。
このような高い技術力もさることながら、グラフィックも可愛らしい絵柄と、物語の雰囲気にマッチしたシンプルかつ統一感のあるUIとなっていて、ゲームプレイのモチベーションを上げてくれます。

アクションパートでは、敵をばったばったと倒しつつ、その素材を拾い集めていくことになります。そして、その素材を持ち帰って、アイテムを生成し、それを売却することでお金を貯めていくというのが基本的な流れになります。経営パートでは、難しい操作はいりません。売り物としてセットしておくだけで、あとは勝手に売れていきます。
このアクションの部分はさほど難しい操作はなく、直感的かつスムーズにできるでしょう。

さらに、アイテムを売却せずにとっておけば、新たなダンジョンに行けたり、仲間が使えるようになったり、新たな能力が使えたりします。これをうまく活用して、満額返済を目指しましょう。

果たしてあなたは、何日で満額返済できるでしょうか?
ちなみに、筆者は18日目の17:12分にクリアしました。遅いですね。トップレベルの10日切ってる人は何をやったんでしょうか。

3.AN EARTH

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 2時間 完全クリア

良かった点

  • 敵の種別が多く、HPに応じて敵の姿形が変わるなど、こだわりを感じました
  • ゲームの難易度にふさわしく、どこでも回復、セーブできるようになっているのは有難いです
  • 最初こそノリ寒いなあと思っていましたが、後半になるにつれ物語にはまるようになりました
  • スキルをうまくコントロールしないとクリアできない、戦闘バランスの妙がありました
  • エンドロールまで一貫したテイストには思わず拍手してしまいました

悪かった点

  • 最初のちょいと寒いノリに耐えなくてはなりませんでした
  • 旧作のパロディも含めて、やや人を選ぶ物語の展開でした

レビュー文章

ふざけたノリのゲームだなと思っていた時期が私にもありました

AN EARTHは『2020年、サイボーグ軍団、地球に宣戦布告!』〈迷作保証〉愛と狂気のオススメRPG『AN EARTH』!!です(原文ママ)。
作者のスパイ03さんは、途中で気が付いたのですが、前回のウディコンで個人的に好きだったゲーム、デスパレートマンションの作者さんです。このゲームは、シビアな戦闘難易度と、最後の展開の巧みさに舌を巻いた良作でした。

その作者さんが満を持して出した作品がこちらの、AN EARTHになります。まあ何はともあれ、プレイしてみてください。ふざけてるなあ、ちょっと寒いなあと思う方もいるかもしれませんし、筆者はそうでした。
ただ、戦闘システムは面白く、またややシビア目だったので、プレイを続けていました。落ちているアイテムの有効活用と、覚えているスキルの効果的な使用で乗り切るタイプの戦闘バランスは、かなりよく出来ています。また、敵キャラのグラフィックも個性豊かで、ダメージに応じてグラフィックが変わるなど、細かい点も凝っています。

そんなこんなで続けていくと、あれ、と思いました。物語の展開の仕方、徐々に最初の寒さを吹き飛ばすようににじみ出てきた熱い展開。なんか既視感あるなあと思い始めました。そして、この頃になるとすでに物語展開の術中に嵌っていたのです。多少、ボスは強かったですし、後半のザコは強過ぎでしたが、先が見たい一心で攻略を進めました。

そして、エンディングまで一気呵成。ラストバトルで、完全に分かりました。この既視感、デスパレートマンションだ、と。
とにかく、最初の寒さを吹き飛ばすほどの熱い展開になっていき、エンドロールでのぶれない姿勢には、思わず拍手を送ってしまいました。

人を選ぶような展開、人を食ったようなRead Me、ふざけているとしか思えない構成、全てが最後のアレを引き立たせるための罠だったとしたら。筆者は惜しみない賛辞を贈りたい気分になりました。

果たしてあなたは、エンディングまでたどり着けるでしょうか。もちろん、放棄的な意味で。放棄したくなったあなたには、この言葉を送りましょう。
エンディングまで、評価を下すんじゃない。

4.まおうのおつかい -レトランド伝説-

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 2時間 完全クリア

良かった点

  • 回復アイテムの重要さ、始終のお使い要素など、レトロゲームへの強いこだわりを感じました
  • 洞窟をたいまつで灯したり、ルーラしたりと、往年の作品を想起させる作りは見事の一言です
  • ダンジョンの数もちょうどよく、レトロゲーの雰囲気を感じるには十分の出来でした

悪かった点

  • どうせなら、メニュー画面も凝ってほしかったところです
  • ラスボスがラスボスっぽくなく、腑に落ちない終わり方なのが気にかかりました

レビュー文章

古き良きレトロゲーはまだここに

まおうのおつかいは、古き良きレトロゲーをリスペクトしたRPGです。

まず開始して最初に思うかもしれません。懐かしい、と。そう感じた学生はドラクエIからやってる、タイムリーパーです(Iの発売日は1986年)。冗談はさておき、このゲームのコンセプトは最初から一貫した、レトロゲームへのリスペクトです。
たいまつなどのアイテムが重要であったり、回復アイテムがなくてはならない存在だったり、果ては斜め移動ができなかったり、見ての通りの古き良きドット絵だったり、音楽は8bit調のピコピコ感が漂っていたり。

そんなレトロな風味漂うRPGを存分に浴びることができるのがこのゲームの特徴です。
戦闘バランスも往年の作品を思わせる出来となっており、理不尽ではないながらも、確実にレベルアップしていなければ倒せないちょうどいい難易度です。また、ダンジョンにあるギミックもさほど複雑なものはなく、あくまでもレトロな雰囲気は崩していません。

ともすればレトロへの偏重っぷりが強く、プレイヤーに不便をかけそうなこの作品ですが、スピードが変更可能であったり、ダンジョンの大きさもレトロゲーに相応しいレベルに抑えてあったりと、所々にプレイヤーへの配慮も見られます。

物語はタイトル通り、始終お使いゲームになります。この点は、多少腑に落ちないエンディングを迎えましたが、お使い自体は往年の名作を想起させるそつのない作りになっています。

煩わせることなく、8bitの世界に浸りたいあなたに、是非。

5.SaveHer

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 2時間 全END達成

良かった点

  • RPGにおいて、それぞれに戦闘の役割を持たせるというのは、王道にして最もシンプルでユーザーに良いやり方だと思います
  • 強敵との戦闘でのゲームオーバー時にヒントが見れるのは初心者に優しい心配りだと思いました
  • 敵を倒すと鍵を落とすのは、敵を倒す楽しみが増えて良かったです。いわゆる経験値やお金だけではない、プラスアルファ要素になりました
  • 各所に細かくイベントが配置されているのも好印象でした

悪かった点

  • いかんせん徘徊が面倒でした。少し広いし、どこに行くべきかあまり明瞭ではありません。マップも単調でした
  • 画像や演出にあまりこだわりが見られませんでした。良くも悪くも単調の一言に尽きます

レビュー文章

キャラクターの特徴を捉まえて、いざ救出の旅へ

SaveHerは、主に城を探索することになる短編RPGです。

このゲームの特徴は、最初に選んだキャラクターごとに異なった特徴を持っているということです。彼らの技能をうまく使って、城を徘徊しながらイベントをこなしていくというのが基本的な流れになります。
例えば、踊り子であれば長期戦、すなわちボス戦でうまく立ち回れば絶大な力を発揮します。騎士ならば、パーティーを守れるようなスキルを持っています。
また、城の探索のためには鍵が必要ですが、これは雑魚敵が落としてくれます。雑魚敵を倒すいいモチベーションになってくれることでしょう。

物語は救出譚としてオーソドックスな出来になっています。エンディングは全部で4種類ですが、セーブポイントさえ誤らなければワンプレイで大体見て回れます。また、周回前提でイベントスキップ機能なども備わっていますので、セーブポイントを見誤った方でも比較的簡単に戻れるような作りにはなっています。

正統派な救出譚を楽しみたい方はお手に取ってみてはどうでしょうか?

6.死後の世界に触れた彼女は

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
戦略シミュレーション 3時間 難易度ノーマルでクリア

良かった点

  • 戦略シミュレーションゲームとして、SRCやシミュレーションゲームツクールレベルのものをウディタで再現していました
  • 物語展開はシリアス調で、シミュレーションパートを攻略する原動力に足る出来だと感じました
  • 物語パートの四角い顔枠が動き回るのは、下手に立ち絵を使うよりもずっと感情と動きを取り入れられているように思います

悪かった点

  • メニュー(ターン終了など)と動作が同じキーなのは楽でもあるのですが、ミスタッチも増えます。特に、ターン終了まで決定キー二回で遷移してしまうのは、同じく攻撃もそうであるからミスを招きやすいでしょう。ターン終了をメニュー最後尾に置く、ターン終了の確認メッセージを出すなどの処置が欲しいところでした。
  • 物語は良かったのですが、エンディングが不完全燃焼でした。これが好きという人もいそうですが

レビュー文章

生と死のあわいで、生きた少女と死んだ少年は何を思う

死後の世界に触れた彼女は、は物語パートとシミュレーションパートが交互する、オーソドックスな戦略シミュレーションゲームです。
作者のエムアイさんのホームページを見る限り、SRCでいくつか著作がある模様で、今作はその影響を受けているように感ぜられます。

雨降りしきる中、命からがら?逃げた少年は、公園で少女と出会い、そして――。という非常にオーソドックスなボーイミーツガールから始まるこの物語は、徐々に生と死が交錯する奥の深い物語へとなっていきます。
基本登場人物はさほど多くなく、また物語自体もそれほど長くはありません。その中で、登場人物たちが願いながらも悩み、悩みながらも苦しむ様子が丁寧に描かれています。

その物語の合間には、なかなか歯ごたえのある戦略シミュレーションパートが待ち構えています。霊気を使ってユニットを生産し、時には還元しながら、有限リソースの霊気をうまくコントロールしないと、後々困るようにできています。およそ5ステージ構成ながら、最初のチュートリアル的難易度から、4ステージ、5ステージ目などは非常に特徴的なステージになっており、幅広く取りそろえられています。
後半ステージはノーマルでさえ考えなくてはクリアできないでしょう。各ユニットの特性を見極めることが大事です。

この手のゲームは、戦略シミュレーションの出来が良くなければ物語は読まれないし、物語が面白くなければ面倒なシミュレーションのやる気が無くなるという、かなり難しいジャンルになります。
しかし、このゲームはその両方を満たしたものと言えるでしょう。

生と死の境界をさまよう彼ら彼女らの物語を読みたい方はぜひプレイしてみてください。

7.レイユウサイ

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
アクションRPG 3時間 全END達成

良かった点

  • アクションはストレスのない良い出来でした。アクションの基本、ヒットアンドアウェイを推奨している点も良かったです
  • マップは各ステージ特徴づけがなされていて、視覚的にも目新しくプレイできました
  • 作りが甘い部分もありましたが、ウディコン中の対応が良く、それらを次から次へと潰していって、快適なプレイ環境を整えていました

悪かった点

  • 鞄の容量制限は、戻ることのペナルティも考えるとあまり嬉しくはないシステムでした。撤廃するか、容量をもう少し広げるか、広げる手段を用意するかした方がいいように思います。(バイオハザードっぽいシステムにしたいなら話は別です。ただ、このゲームにはどちらにせよ相応しくないように思います)
  • 修正はされましたが、やはり最初のバージョンには粗やバグが目立っていました。例えば、敵がいない安全地帯がほぼないため、装備の付け替えが不可能になりかねなかった点や、ジャンプのクールタイムがおかしかった点などです。

レビュー文章

縦横無尽に跳んで! 跳ねて! ヒットアンドアウェイ!

レイユウサイは、敵を倒しながらステージを突き進んでいく2Dアクションゲームです。

このゲームは質のいいアクションが特徴となっています。親切なチュートリアルから始まり、さほど難しくない操作で、ヒットアンドアウェイのアクションゲームを楽しめます。難易度自体はそれほど高くないですが、突き進んでいくにつれてきっちりとボスは強力になっていき、それなりの歯ごたえがあることでしょう。

なお、筆者が勝手にこのゲームの最大の特徴と考えているのは、ジャンプによって縦横無尽に跳び回れることです。ここ行けるの想定外じゃないかなあと思いながらも、ステージを縦横無尽に跳び回れるのはなかなか楽しいです(たまに戻れなくなって焦ります)。 ひのなか、みずのなかとはいきませんが、くさのなか、もりのなかぐらいなら入れます。

物語の方はいたってシンプル。レイユウサイというお盆みたいな祭りで、鎮魂のためにもモンスターを狩る必要があります。プレイヤーはモンスターを狩りまくってもいいですし、徐々に奥に分け入ってみて、ダンカンさんの秘密を暴いてみてもいいです。とにかく自由にアクションが楽しめるようになっています。

ステージを縦横無尽に跳び回りながら、アクションを楽しんでみませんか?

8.うでぃふぇんす!

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
タワーディフェンス 10分 短期のみクリア

良かった点

  • 筆者が知らないだけかもしれませんが、敵の動線をこちらから誘導するという新しいタワーディフェンスでした
  • 最終目標が単なるタワーディフェンスに留まらず、設置したユニットに依存するというプレイヤーにトレードオフを迫るシステムが良かったです
  • 短期、中期、長期と、きちんと用意されているレベルバランス

悪かった点

  • ゲーム中のUIは過不足なくいい感じでしたが、最初の画面から、ゲーム開始までの間のUIがどうにも格好良くないように思えました。
  • 期間は設定できたが、ステージにバリエーションがありませんでした

レビュー文章

うまく敵を誘導して、エターなるを阻止しよう

うでぃふぇんす!は、敵の動線を誘導できるタワーディフェンスゲームです。

このゲームは、空いた時間でサクッとできるお手軽なタワーディフェンスゲームです。しかし、お手軽ながらもそのシステムはしっかりしています。

まず、ユニットはどこにでも配置できます。昨今のタワーディフェンスのように、敵の動線が確定していて、それに沿った道にユニットを配置するのではありません。プレイヤーは好きなところにユニットを置き、それを避けるようにして敵はこちらに目掛けてくるのです。当然、袋小路を作ることはできませんが、迂回路を通らせることはできます。そうしてうまく敵を誘導することが、このゲームの肝になります。

そして、もう一つの肝は、単に敵を撃退するだけがこのゲームの目的ではないということです。
このゲームは、最終的にゲームの完成度というパラメータを上げることを目標としています。この完成度、強いユニットを置いても大して上がりませんが、弱いユニットを置くとそれなりに上がります。つまり、強いユニットだけを置いてクリアしても、最終スコアは良くない結果となるということです。
弱いユニットばかりではクリアは難しい、けれど強いユニットを置くと最終スコアが良くない。そういうトレードオフを考えながらも、リアルタイムでユニットの配置、強化を行っていくということで、なかなか歯ごたえのある難易度に仕上がっています。

短期ならば、わずか6分。空いた時間にサクッと、新しいタワーディフェンスを楽しんではみませんか?

9.ぽちぽちすぴりっつ

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
ミニゲーム集 1時間 完全クリア(王冠未達成)

良かった点

  • 簡単操作で、ワンプレイも非常に短いながら、妙に癖になるゲームでした
  • 単調ながらも、似たようなルールでちょいちょい目先を変えてくれるおかげで飽きにくかったです

悪かった点

  • 最初に説明がありますが、セーブとロードのアイコンがぱっと見分かりにくいように思えます
  • どうにも作業ゲーム感はぬぐえません
  • ハイスコア条件にばらつきがありました。一部はすごいシビアですが、一部は異様に簡単でした

レビュー文章

クリックだけのゲームを気づいたら1時間もやっていた。何を言っているのかわからねーと思うが(ry

ぽちぽちすぴりっつは、クリックのみで遊べるミニゲームです。

ゲームの内容は極めてシンプルで、妖精さんが提示してくるパネルをこちらがクリックするというものです。ステージがどれだけ進もうと、このシステム自体は全く変わりませんので、ほとんど何も覚えずともプレイすることができます。何なら、絵柄も手伝って小学生以下にもプレイできるでしょう。

ゲームシステムはこのように単調ながらも、各々微妙なアレンジが加えられているおかげで、非常に飽きにくい作りにもなっています。ワンプレイが短いこともあって、サクサクと簡単にプレイしていけるでしょう。

しかし、ハイスコアを目指し、金の王冠を取ろうというのなら、これがなかなかの難物です。一部の運ゲームはともかく、純粋な反射神経とマウスなしでは(筆者はマウスパッドなので)、金の王冠はおぼつかないでしょう。
トライアンドエラーを繰り返して、見事金の王冠に輝いて思わずガッツポーズしたとき、すでにあなたは術中に嵌っています。

サクッと複雑でないゲームをプレイしてみたい方、あるいは反射神経に自信のある方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

10.±ZERO

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
パズル 6時間30分(本編は4時間) 全ステージクリア

良かった点

  • 絵に勢いがあり、感情が豊かに表現されていました。そして、物語もそれに合った勢いを持っていました
  • ゲームの難易度のレベルカーブが見事の一言に尽きます。最初のチュートリアルから後半の難易度まで、きちんと整備されていました
  • 各ステージごとにいろいろなギミックが組み合わさり、考えさせられるいいパズルゲームでした

悪かった点

  • 出来ればオートセーブに対応してほしかったところです。セーブデータを分ける意味があまりないので
  • また、途中からワンキルを含むため、一手戻しやリトライ機能を付けてほしかったところでした。(どうやら最新バージョンでは不安定ながら付いたそうです)

レビュー文章

ギミック豊かなパズルをクリアし、プラスマイナスゼロのその先へ!

±ZEROは、離れると体力の減っていく二人で、様々なギミックを乗り越えるパズルゲームです。
この作品は、何人かの合作です。ウディコンには見かけた限り、後2作品それぞれの作品が出ています。

このゲームの特徴は、豊富なギミックを活用してよく練られた48ステージのパズルにあります。二人が離れるとHPが減っていくというシステムもうまく働いており、ギミックを活用してどこで合流するかまで考えなくてはいけません。
前半のステージこそ、チュートリアル的側面もあってか緩く作られており、すんなりゲームシステムを理解できるようになっています。しかし、後半になるにつれどんどん厳しさを増していきます。特にステージ5、ステージ6に至ると、よく考えないと難しいステージがずらりと揃っています。筆者は残された6-7をクリアした時思わずガッツポーズをしてしまいました。
ネタバレになるため攻略法の開示は差し控えますが、そういう方法かよ! と驚くような解法もあれば、一手のミスも許されない厳密なプレイが要求される解法もあります。

物語はそれを助けるように、非常に勢いのあるものになっています。その勢いの中にも、プラスマイナスゼロを基軸とした、しっかりとしたストーリーラインが形成されています。
物語の進行自体は、ステージのいくつかをクリアすればいいので、全くできないステージがあっても安心です。
パズルゲームで頭を悩ましながらも、バカっぽい二人のやり取りを聞くのも一興でしょう。

パズルゲームに自信のある方もない方も是非、プレイしてみてはいかがでしょうか?

11.魔導銃士ジュノと囚われの姫君

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
アクションRPG 30分 完全クリア

良かった点

  • 地図、キャラ絵などの全体的な雰囲気は合っていて良かったです
  • UIはシンプルながら、軽快に動作し、イラつきがありませんでした
  • ゲームはシンプルで、シンボルエンカウントのため戦闘の取捨選択が可能で良かったです。お城で特徴を教えてくれるのも親切でした

悪かった点

  • 敵の行動はジャンプと高速移動だけでした。これでは、あまり面白みがありません
  • まとまってはいるのだけど、どうにも物足りなさを感じました

レビュー文章

短編アクションRPGをあなたに

魔導銃士ジュノと囚われの姫君は、シンボルエンカウント制の短編アクションRPGです。
作者のミナミバショウさんは、±ZEROのシステムやステージ作成を担当しています。

この作品は、さらわれた姫を助けに各ステージをクリアしていくという実に王道なアクションRPGとなっています。
戦闘アクションは、基本操作がジャンプと攻撃のみのシンプルな出来になっており、だれでもプレイできるようになっています。また、敗北してもダンジョンを戻されるだけのペナルティのため、初心者でも安心してクリアまでたどり着けるでしょう。

物語も短編としてふさわしい程度の短さで、王道のポイントをきっちり突いたものになっています。アクションの推進力になりこそすれ、邪魔にはならないでしょう。

30分程度でサクッと終わるアクションゲームはいかがですか?

12.育成物語

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
育成RPG 3時間 ストーリークリア(育成中)

良かった点

  • 戦闘システム自体は平易かつスピーディーで良いです
  • 世界観を漂わせる程度の会話は好きでした
  • AIモードはわちゃわちゃ動いて結構楽しいです。戦闘速度もいじれるため、自動戦闘を楽しめました

悪かった点

  • せっかく魅力的な絵なのに、ちょっと立ち絵が小さいように感じました
  • メッセージ速度が遅くて長いです。一応スキップはありますが、ウェイトを減らすなどの対応は欲しかったところです。もっとも、育成時は気になりませんが

レビュー文章

塔を登らせて、自分だけのパーティーを作ろう!

育成物語は、訓練所と呼ばれる塔を登ってパーティーを成長させる育成RPGです。

育成というとなんだか難しそうな雰囲気ですが、まず初めに塔を登るというシステムを理解するために、人数もやることも少ないストーリーモードが用意されています。まずはこれをプレイすることで、塔を登って育成していくというシステムを覚えておきましょう。
大まかには、訓練指示(重点強化項目の指定)、アイテム買い揃え、塔を登って戦闘してレベルアップ、という手順を繰り返すことになります。ストーリーモードなら、その中途で短い物語も展開していきます。
塔を登るといっても、マップがあるわけではなく、戦闘があるのみです。純粋に、戦闘をこなしていって育成していく楽しみを味わえます。

そして、このゲーム最大の特徴は、ストーリーモードを終えてシステムを理解したところから始まります。ストーリーモードでは3人、しかも内1人しか育成していませんでしたが、今度は5人を一気に育成するのです。バランスの良いパーティーにするもよし、特化型のパーティーにするもよし、全てはプレイヤーの手に委ねられています。
再び塔で戦闘をするのは面倒と思う方もいるかもしれませんが、そういう方のために、このゲームにはAIシステムも付いています。また、AIを組むのも面倒だなと思っている方向けに、AIの自動設定機能も付いているなど、至れり尽くせりの出来と言えるでしょう。

あなたも塔を登って、最強のパーティーを目指してみませんか?

13.Life of Dangeon

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 1時間 魔王撃破(おそらくクリア)

良かった点

  • 文字弾幕で情報を渡すという点は斬新でした

悪かった点

  • 文字弾幕の種別も少なく、メニュー画面でも流れるので目が疲れます
  • マップの勉強をしてほしいです
  • バグっぽい挙動が多すぎます
  • エンカウント率が異様に高いです
  • シナリオがわけわかりません
  • チートアイテム・技能を入れる辺りのおふざけはあまり好みではありません。条件がそろわない限り、プレイヤーにとって何の得もありませんし、チート前提のバランスにされると迷惑でさえあります
  • HPを大きくすればいいという安易なボスはどうかと思いました

レビュー文章

目の疲れる世界へようこそ

Life of Dangeonは、作者さんが書いた小説を基にしたという短編RPGです。

ゲーム開始直後から面食らうのが、絶え間なく流れる某動画のようなコメントでしょう。そのコメントに載せて、いくつか攻略に有用そうな情報が流れてきます。
このコメントはたとえメニュー画面だろうと、タイトル画面だろうと、プレイヤーを逃がしてはくれません。目が疲れて画面からそらすまで、常に画面上にあります。

また、RPGとしての出来栄えですが、エンカウント率が異様に高かったり、各所にバグっぽい挙動が散見されますが、各所で色々な敵と遭遇できます。何より、この戦闘中でさえコメントはプレイヤーを捉えて逃がしません。

普通に良いRPGゲームに飽いたあなたに。

14.スーパーキパキパ3

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 1時間20分 完全クリア

良かった点

  • 独特なグラフィックでした

悪かった点

  • 無意味、あるいは無価値なATBでした。狭いダンジョンに相応しくないシンボルエンカウントシステムもありました。どれもテンポが悪いです。
  • ウディタデフォルトメニューのままでした。せめて、相談くらいは消すべきでしょう
  • ストーリーに関与しない各ダンジョンのお使い感はエンディングでかなりがっくり来ました
  • 最初の町内のアクセスの悪さにはうんざりしました。主要設備は入り口近くに固めた方が無難です

レビュー文章

独特な世界へようこそ

※この作品は、ウディコンのエントリーから外れています。

スーパーキパキパ3は、独特な世界観の短編RPGです。

この作品は、極めてシンプルな短編RPGに仕上がっています。
戦闘はATBの形式をとっていますが、ほぼ関係なく、決定キーを押していれば勝負がつく簡単な仕様になっています。

物語もお使いをきっちりとこなせば、次のステージが解放されていく分かりやすいものです。物語そのものも独特な世界観ながら淡白で、始終山もオチもなくなだらかな印象を受けるでしょう。

ちょっと独特なRPGに耐えられるあなたに。

15.Game Master Lycan

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
TRPG クリア条件不明(プレイ時間20分) 2体撃破

良かった点

  • TRPGっぽい戦闘は斬新でした
  • セリフの言い回しを単語レベルではなく文法レベルで制御しようという試みは面白いと思いました

悪かった点

  • 説明不足の感が否めません
  • TRPG戦闘において、会話のさしはさみは、ウェイトをとっていちいち遅らせるのでなく、上か下にメッセージウィンドウを出して、そこで非同期に更新すると戦闘をやりやすいと思います。今のままでは戦闘のテンポを著しく下げています
  • 独特な改造システムなのですが、それをやってみようと思うほど、デフォルトの仕組みが面白くありません
  • NPCの名前が表示されないから、どれが敵で、どれと敵対して、どれが残った味方なのかすら判別不能でした。セーブ/ロードしかありませんでした。

レビュー文章

TRPGをウディタで再現?

Game Master Lycanは、TRPG風ゲームです。

プレイヤーは3Dダンジョンを巡り、仲間を増やしつつ、敵対する相手をTRPG風の戦闘で撃退してくという運びになります。
TRPG風の戦闘では、いろいろな攻撃手段を利用して戦闘を有利に進めていく必要があります。

このゲーム最大の特徴は、口調レベルで改造できる会話システムや、物語の改造システムになります。単語レベルの置換ではなく、口調レベルでの置換というのは、なかなか面白い試みでした。

TRPG風の戦闘をやってみたいあなたに。

16.夢遊猫イミテイション

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
カードゲーム 8時間(本編クリアは6時間) 裏ボス含めた全ボス撃破(周回中)

良かった点

  • カードゲームの種別は多く、イラスト、能力分類などの質もいいです
  • 獣を始めとした強い愛をイラストから感じます
  • 二つのクリックを使い分けるだけの簡単操作でした
  • カードゲームフェーズでも、直感的に操作できました。また、終了時などは適宜きちんと表示して聞いてくれるなど親切です。シンプルで使いやすかったです。
  • 元ネタがあるそうですが、カードゲームのルールも多種多様な戦略が可能で、よく考えられたシステムだと思いました

悪かった点

  • ややカードの入手機会が限られました。周回可能、あまり入手出来ても面白くないということも鑑みて、悪いと言うと微妙なところではあります
  • 物語がやや飛ばし気味でした。ホームでキャラ図鑑を見て知りたい人は背景を見てねという感じなのだと推測されますが、それにしても

レビュー文章

ケモノ愛に溢れたカードゲーム

夢遊猫イミテイションは、オリジナルのカードゲームです。BL、ケモノ、ショタ要素を含みますので、嫌悪感を抱く方は以下のレビューは飛ばしてください。
作者の明野さんは、以前のウディコンでRPGを出品されていた方です。惜しみないケモノへのこだわりを感じられる作品でした。

今作でも、その獣への並々ならぬ愛が表現されたイラストの数々には圧倒されます。全部で48人にわたる登場人物のほかに、幾つものカードのイラストも見逃せません。

肝心のカードゲームのシステムですが、ドローフェーズ、攻撃フェイズ、終了フェイズ(マナチャージ)を繰り返して進行していきます。先に相手のモンスター3体のHPを0にすれば勝利です。こういうパターンのゲーム形式は割とよくあるので、入りやすい仕組みだと思います。
特徴的なのは、豊富なカードのスキルと、パートナースキルの存在です。各カードはリーダーにするとスキルが発動します。また、攻撃などは各カード固有のスキルカードにより行われます。リーダーを誰にするか、各カード固有のスキルカードをどう使っていくかが悩みどころです。
また、ドローフェーズでは、一般に手札が5枚になるように引くので、ターン終了時にどれだけマナに回すのかが戦いのカギを握ります。全カードをマナに回しますと、回避や防御スキルカードが使えないので、相手から手痛いダメージを受けてしまいます。
この辺の駆け引きもさることながら、基本毎ターン加算されていくSPを消費するパートナースキルの存在が、さらにゲームを多様にしています。そのスキルは、山札から取得したり、マナを貯めたりと、多岐に渡ります。デッキの内容とも相談して戦略を組み立てていきましょう。

つらつらとルールらしきことを書いてきましたが、そういったチュートリアル的要素もきちんと用意されていますので、実戦の中で覚えていけるでしょう。

物語は先述のようなBL的要素もありますが、筆者はさほど気になりませんでした。カードゲームがメインのためか、あまりしつこくない程度の長さで、けれどしっかりした逆転もある質のいいものでした。

本格的なカードゲームを楽しんでみませんか?

17.Sword Witch♭

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 2時間(1プレイ1時間) ラスボス撃破

良かった点

  • マップは分かりやすく、シンプル。ノンフィールドに近いが、黒背景でなく、きちんと背景を表示しているので、雰囲気も確保されていました
  • ウェイトと相手の動きを勘案しつつ、組み合わせて使っていく戦闘システムは楽しいです
  • 指定の場所に行くごとに強くなるから、戦闘もそんなにマンネリ化しません
  • ゲームクリア後も、その知識を生かして最短経路で最大撃破を目指すスコアアタック的楽しみ方も用意されていて、隙がありません

悪かった点

  • フォントは面白いですが、ちょっと小さくて見にくいです
  • ボリュームは小さめです。サクッと遊べるとも言います。

レビュー文章

詰将棋を彷彿とさせる短編RPG

Sword Witch♭は、CTB形式の短編RPGです。

このゲームは、シンプルなグラフっぽいマップを移動していき、戦闘をしていくという戦闘メインのRPGになります。
グラフのノード間の移動には時間経過が伴いますので、できるだけ最短のルートを通って目的を果たしていくと後のスコアが良くなります。また、特定のノードではイベントが発生し、敵と戦ったり、自身が強化したり、敵が増えたりします。こういったイベントを伴うノードを踏んでいきながら、ストーリーが進んでいきます。

戦闘はCTB形式です。つまり、敵の行動が何カウント後に来るのか分かるため、それに合わせてうまくスキルを使う必要があります。また、プレイヤーキャラクターは前衛と後衛にそれぞれ二人います。前衛は攻撃の矢面に立ちますが、物理的な技を使えます。後衛は攻撃を受けず、魔法が使えます。二人の入れ替えも戦略の要となっていきます。

グラフ間の移動、敵との戦闘を効率よくこなしていくと、最終スコアが良くなります。単なるクリアを目指してもいいですが、詰将棋のように、無駄を省いて戦っていくのも面白いでしょう。

サクッと戦略的なCTBを楽しんではみませんか?

18.不思議のMANGA

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
パズルアクション 3時間(周回しなければ2時間) コレクターアイテム全回収

良かった点

  • 漫画という設定を活かしたパズルゲームとして、上手い出来になっています
  • コマの中でも、漫画を活かした漫符的な表現が出て面白いです
  • アイテムの順次解放、配置も考慮してくれているなど、細かいところに配慮が見られました

悪かった点

  • 難易度がハードでも、近くに寄ってガチャガチャでボスに勝ててしまいます
  • セーブ時に、いちいちゲームを終えるかを聞いてくるのは面倒です

レビュー文章

コマは後には戻れない

不思議のMANGAは、漫画という設定を活かしたパズルアクションゲームです。
作者のサカモトトマトさんは、過去のウディコンで漢字RPGという斬新な視点を持ち込んだ方です。

このゲームでは、漫画のコマという表現を活用したアクション、パズル的要素を楽しむことができます。
例えば、コマを進める(次のコマに移動)と、前のコマには戻れません。また、コマに汚れがあると、修正液で消したりできます。こういったアクションを有効活用して、ステージを進めていきます。
また、単なるアクションに留まらず、どのコマに移動するか、どういった風にギミックを作動させるかを考えて、原稿用紙というコレクターアイテムを集めることもできます。その一つ前までに取得した原稿用紙と最大の原稿用紙は右下に表示される親切設計になっていますので、取りこぼしてもすぐ分かります。

また、漫画という設定を活かした演出もこの作品の見所です。HPの代わりに、徐々に画面が薄くなっていくという演出や、水たまりに入るとピチャという漫符的な演出もあります。

是非、漫画的な世界に浸ってみましょう。

19.Dream Story

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 30分 2END達成(最終END達成放棄)

良かった点

  • 物語っぽいものはありました
  • 完成しています

悪かった点

  • マップの作り方が分かっていない節があります
  • 高エンカウント率、レベルカーブの悪さ、特殊技能が使えないバグなど、作りが甘いです
  • 特殊技能も何もない脳筋同士の戦闘になってしまいます
  • 物語の真相が破たん気味のように思えます

レビュー文章

悪夢のようなゲームをあなたに

Dream Storyは、短編RPGです。

ウサギから唐突に魔物の王を倒すよう言われた主人公が、魔物の王を倒しに行くというオーソドックスな展開になっています。
戦闘は通常攻撃とアイテムのみ。敵も状態異常はおろか、特殊攻撃らしきものもほとんど使ってこない簡単仕様となっていますので、誰でも気軽にプレイできます。

悪夢のような体験をしたいあなたに。

20.F.L.O.O.R.

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 4時間20分 完全クリア(一部ミドルボス未発見)

良かった点

  • 戦闘がメインに据えられており、ボスを倒すには多彩な攻撃手段をうまく運用し、適宜スキルポイントを割り振る必要があって楽しいです
  • ダンジョンマップもそれなりのこだわりが見られて、探索するやる気を増進してくれます

悪かった点

  • 戦闘量が多すぎます
  • お金がランダムドロップのため、周回していてもうま味があまりないです。これは、前述の戦闘量の多さの遠因にもなります。

レビュー文章

戦闘、戦闘、また戦闘!

F.L.O.O.R.は、戦闘を主体としたRPGです。RPGといっても、物語要素は極力排除したつくりになっています。

このゲームの特徴は、何と言っても戦闘に重きを置いたことです。全18階層からなるダンジョンを突き進み、ボスを倒していくのが主な目的となっています。
最初こそ、特に何も考えなくても倒せます。しかし、後になってくると、強化や弱体、いわゆるバフ/デバフを駆使しつつ、スキルをフル活用しないと倒せなくなってきます。スキルは、ボスを倒すことによって得られるスキルポイントを使って、強化することができます。有限のスキルポイントをどう割り振るかも戦略の肝となっていくでしょう。

ひたすら戦闘を楽しみたい方は、プレイしてみてはいかがでしょうか?

21.血の穢れを乗り越えて・・・

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 1時間30分 完全クリア

良かった点

  • セリフの言い回しなどが一々純文っぽく独特でした
  • 始終目的のはっきりした物語です
  • 戦闘回数は適切で、MP回復手段が限られるため、そこそこ難しかったです
  • 小説の一節を読んでいるかのようなイベント、映画のワンシーンかのような演出には舌を巻きました

悪かった点

  • 最初の世捨て人のキャラチップは雰囲気を統一した方がいいように思います

レビュー文章

高貴なるヴァンパイアにとっての、血の穢れとは

血の穢れを乗り越えて・・・は、小説のような短編RPGです。

このゲームの特徴は、シリアス気味な世界観の中で描かれる、人間とヴァンパイアの物語です。主に主人公のモノローグを中心に物語は進んでいきます。それは小説の一節のように、どこか詞的で独特な言い回しで、あたかも質のいい小説を読んでいるかのような気分にさせてくれます。
また、イベントは映画のワンシーンのような演出もなされており、良い雰囲気を醸し出しています。
キャラクター同士の小気味良い掛け合いもまた、乙なものです。
このような良い雰囲気の中、物語は始終目的を明示して進みますので、特に迷うことなくプレイすることが可能です。

また、戦闘面においても、MPの回復手段が制限されることから、そこそこ歯ごたえのある戦いを楽しめます。MPを消費するスキルを時には吝嗇に、時には大胆に使っていきましょう。

雰囲気ある物語を楽しみたいあなたに是非。

22.最後の夜

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
短編アドベンチャー 2時間(1つのENDは30分) 全えんど達成

良かった点

  • 短い中でちゃんと雰囲気を醸し出しています
  • 少ない言葉でも、しっかりと成り立っている物語でした

悪かった点

  • 動きが遅かったり、周回前提の割には各動作がのろまでした。セーブポイントが固定なので余計に感じました
  • 選択肢が、どれを選んでいるのか分かりにくかったです

レビュー文章

ざーひゅーどこーん

最後の夜は、お面を付け替えて進む、マルチエンディングの短編アドベンチャーゲームです。
作者のみやのさんは、「かんがえるのやめよ」をプレイしたことがありますが、短い中に雰囲気を詰め込んだ良い作品でした。また、「くるくるり」では、そういうゲームの進行方法があるのかと感心したこともあります。

この作品でも、そういったゲームの例にもれず、短い言葉の中に良い雰囲気が漂っています。そして、それを自作のBGMが彩っています。
物語は、お面を付け替えながらステージを進んでいくことで進行していきます。そこでは、未練だとか、願いだとか、そういった掌編のような一節が泡沫のように浮かんでは消えていきます。
その掌編を越えて、少女のたどり着いた先とは。ちなみに、えんどは全部で4種類あります。

物語を進めるために、探索的要素もあります。移動できる範囲は決して広くありませんが、お面を付け替えることで変わってゆく世界を楽しむことができるでしょう。

短い言葉の中に、物語を感じてはみませんか?

23.魔導のリザレクション

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
パズル 3時間 Normalでクリア(TRUE END未達成)

良かった点

  • 確定要素パズルゲームとして、難しい部類に入るため色々考える必要があって良かったです
  • ステージごとにちょこちょこ情報を入れることで、うまく世界観を表現していました
  • 操作は明快です

悪かった点

  • ほぼマウス操作でできますが、どうせなら通常弾<->特殊弾もマウスワンクリックでできるようにしてほしかったところです。キー操作は可能なんですが
  • 最新バージョンでは削除済みですが、Easyでクリアすると煽ってくるのは人によっては不快感を感じるかもしれませ

レビュー文章

キャラを使い分けて、難関パズルをクリアせよ!

魔導のリザレクションは、タワーディフェンス的なパズルゲームです。
作者のゼノユキさんは、前回のウディコンでRPGによる幻想交響曲を制作した方です。こちらは、王道的なRPGとなっています。

このゲームは、打って変わってややシビア目な難易度のパズルゲームとなっています。
まず、ステージに応じて、幾本かのラインが存在します。どこかのラインに存在する敵は、攻撃されないと1歩こちらに進んできます。デッドラインを越えて進まれるとゲームオーバーになります。これを避けつつ、敵をラインから押し出すと倒すことができます。
敵を押し出す際は、通常弾と特殊弾を使い分けます。通常弾は普通に1歩押し出しますが、特殊弾は選択キャラに応じて、一気に飛ばせたり、凍らせたりできます。また、通常弾と特殊弾はそれぞれ別のものを消費します。
このキャラの使い分け、通常弾と特殊弾の使い分けが重要になってきます。

システムは押し戻しのシンプルなものながら、どうやれば消費を減らせるかを考えねばらならず、結構難しい難易度に仕上がっています。
かくいう筆者も何度かトライしたのですが、TRUE ENDが見れていません。こちらを見るには、先のパズルをさらに時間的に早く解く能力が要求されます。

パズルゲームで頭を悩ませたい方に是非オススメしたいです。

24.じこ×にち

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
現実改変ロールプレイングアドベンチャー 1時間 全END達成

良かった点

  • 短いながら、選択肢は多く、結果分岐も多かったです
  • 性質の発見をしてみたり、いろんな分岐を見てみたりと、やろうと思えばいろいろできるというのは面白かったです。これらを義務化しなかったのも良策だと思います。

悪かった点

  • 物語が色々もやっとします。全END見て、伝えたいことが朧気程度は伝わりますが、十全とは言えませんでした
  • 無理のない範囲で選択肢の前にウェイトを入れておいた方が親切だったように思います。押し間違いやすかったです

レビュー文章

赤い選択肢は

じこ×にちは、選択肢メインで進んでいくアドベンチャーゲームです。

このゲームは、全編選択肢を選ぶことによって進んでいきます。最初の案内人との会話から始まり、ENDに至るまで、選択肢で分岐していきます。選択肢の量は結構ありますが、全部見るのにはさほど難しくはありません。基本的には、各選択肢は、あまり別の選択肢に影響を与えないためです(一部を除く)。

この物語を特徴づけるのは、最初に渡されるナイフです。ナイフをどうするのかは、あなたの選択肢次第でしょう。ENDは全部で5つあります。最初にあなたがどのENDにたどり着くかによって、あなたのゲームへの姿勢が分かるかもしれません。
また、おまけ的な要素として、選択肢によっては性質を取得することもできます。

あなたが選んだ選択肢の先に待つ現実とは。

25.箱庭勇者

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
アクションRPG 2時間 全ボス撃破(赤い厄災は見ていない)

良かった点

  • アクションゲームとしては良作の出来でした
  • ボスの強さもそれなりで、黒いボスは大分苦戦しました。ボスごとに特徴もしっかり付けられています
  • マップは時間経過で見せ方が変わり、エリアごとに特徴もあって、飽きさせません

悪かった点

  • マウスとキーを使いますが、話しかけるときはキー、攻撃はマウス、メニューは一々マウスなど、操作が面倒でした
  • デスペナルティがいささかきついです。レベル初期化(若干強化)なので、ロードして戻した方が良いことになりかねません

レビュー文章

時々刻々と変化するマップでモンスターを狩りまくれ!

箱庭勇者は、満腹度に気を付けながらマップを徘徊するアクションゲームです。

何と言っても、この作品はアクションゲームとして素晴らしい出来になっています。基本的には、移動はWASD(あるいはアロー)キーで、攻撃やアイテムの使用はマウスのクリックを用いるシンプルな作りです。時間に応じて雰囲気を変えるマップを徘徊しながら、敵をとにかく狩りまくることになります。
しかし、あまりに狩りに夢中になっていますと、空腹になってしまいます。空腹になると、HPがどんどん減っていくので、食べ物を食べるか、拠点に戻って腹を満たすほかありません。
このように、空腹と戦いながらも、マップを徘徊してボスを倒すのが一応の目的となっています。もちろん、ボスを倒さずに、ひたすら敵を狩りまくるのも楽しいです。

筆者の考える、このゲームの最大の特徴は、マップの作りと演出のすばらしさです。それぞれ様相が異なるマップもそうですが、それが時間、天候に応じて雰囲気を全く変えてしまいます。朝焼け、夕焼け、昼、夜中、深夜、晴れ、雨。それぞれの表現が美しく、徘徊する楽しみの一つともなるでしょう。

また、アクションの面でも油断のならない出来となっています。それぞれ用意されたボスは、それぞれ異なる特徴を捉まえて戦わなくては倒せません。回復薬さえあれば何とかなるかもしれませんが。

深く演出されたマップを徘徊するアクションを楽しんでみてはいかがでしょうか?

26.僕は旅商人

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
経営シミュレーション 1時間30分 全END達成のはず

良かった点

  • 馬車を引かせる発想は面白いです
  • 各所にマップを配置して、いろいろできるようにしているのも面白かったです。宝探しならぬ場所探しの趣があります。アイテムも結構種別がありました
  • ランダムエンカウントのような雰囲気にそぐわないこともせず、ダンジョンを用意するようなこともせず、ただ旅商人に特化させたのは良かったです
  • 背景にある物語を考えてみるのも一興で、物語らしい物語がない割には、どうしてだかほかの物語よりはよかったです

悪かった点

  • 正直作業感が否めません
  • 一々メニューで出店を切り替える点、なぜか金が共有されない点など、細かい点で面倒さを感じました

レビュー文章

行商のためなら、たとえ草原の中、塔の中、魔王城の前

僕は旅商人は、荷馬車に乗りながら各地で行商する経営シミュレーションゲームです。

旅商人を目指す主人公が、荷馬車2台、馬1頭を10000Gで売ってもらうことからゲームは始まります。
このゲームは、基本的にはアイテムを拾ったり、買ったりしながらも、それを各所で売りさばいて利益を出すのが主な目的になります。また、特定の人に特定のアイテムを供給すれば、販路が広がっていきます。また、後半になると販路をさらに拡大する技術を教えてくれるキャラも出てきます。
なお、モンスターを簡単なアクションで倒すこともできますが、あくまで旅商人なので、さほど強くはないため、ほどほどにしておきましょう。あなたが強くなっていれば、あるいは町人でさえ殺戮できますが……。

このゲーム最大の特徴は、全体マップから侵入できる多彩なエリアです。町や塔などは当然として、見た目だだっ広い草原でも、橋の上でも、ほぼどこでも侵入できます。侵入した先には人がいることもありますし、モンスターがいることもありますし、アイテムが落ちていることもあります。色々なところを回りながら、行商を楽しめるでしょう。

ひたすらマップを回りながら、行商を楽しんではみませんか?

27.ロンリークエスト

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 3時間30分 全クリア(敵コンプ未達成)

良かった点

  • 演出への凝りが随所に見受けられます。回転を使った転移表現や、過去の回想シーンなどです
  • アイテムをうまく与えるという戦闘システムは独特で、それぞれ応対も与えている点は凄いです
  • 物語は始終いい意味でふわふわしており、安心感がありました。また、落ちもきちんとついています
  • 絵も独自に書いていて、シナリオに色を添えていました

悪かった点

  • テンポの悪さが致命的です。リトライ一つとってもそうですが、全体的に動作がスローモーです。これでは、クリアまでに余計な時間を食ってしまいます
  • 戦闘も含めて無操作時間帯が長すぎます。というか、ウェイトが長いです

レビュー文章

どんな敵にもロンリテキな弱点がある

ロンリークエストは、アイテムを拾い、そのアイテムで敵を倒していくRPGです。

このゲームの最大の特徴は、全くステータスのからまない戦闘です。RPGの戦闘といえば、レベルを上げたり、スキルを駆使して敵を倒すというのが一般的です。しかし、このゲームでは敵にあったアイテムを投げられれば勝ち、誤ったアイテムを投げれば負けになります。
例えば、チュートリアルでは鹿を相手取りますが、鹿せんべいを投げると勝てます。そのほか、総勢28体の敵を相手に、ロンリテキにアイテムを選んで投げていきましょう。

アイテムはマップをくまなく探索することで見つけることができます。
ナメクジには? スライムには? 炎には? そんなことを考えながら、アイテムを集めていきましょう。

ロンリテキにRPGをやってみたい方は、手に取ってみてはどうでしょうか。

28.道の先はみえない_創造

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
パズルゲーム 1時間 完全クリア

良かった点

  • 二画面を起動するというクローン元のアイデアを拝借しつつ、それをウディタで実現させたことに驚きました
  • これ何だろうなと思いながらやっていると、それらすべてがパズルとして必要な要素であって、解いたときになるほどなあと感心さえします

悪かった点

  • プレイに前情報があまりにもありません。せめて、二つの画面を起動してねくらいは言って欲しかったですし、あるいはReadmeに書いておいてほしかったところです

レビュー文章

始め10分は困惑していました。終わり10分は感動さえしてました

道の先はみえない_創造は、大きな特徴を持ったパズルゲームです。

厳密には、この作品は「道の先はみえない」と「創造」の二つのゲームからなります。そして、ここがこのゲームの最大の特徴となっています。
それは、二つのゲームを起動し、同期して動くということです。
創造の方でパズルをいじると、道の先はみえないのマップ接続先が変化していきます。それだけでなく、道の先はみえないの様々なギミックや、マップの変化もまた、創造のパズルをいじることによって達成されます。
なお、この二つのゲームを同期させるアイデアは、HopSlideというゲームから拝借したものだそうです。

初めは、これは一体何を意味しているんだろうかと思いながらプレイすることになると思います。しかし、それら全てパズルとして必要な要素だと理解して解けた時には、なるほどと膝を打つことになるでしょう。
様々なギミックを乗り越えて、全6種類の音符を集め終わった時には、なかなかの達成感を感じられました。

斬新なパズルゲームを体験してはみませんか?

29.邪策の枷

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
パズル+リズム+RPG 4時間 ストーリークリア(裏ダンジョン未クリア)

良かった点

  • リズムゲームをウディタで作ろうという熱意と、それに伴った技術力がありました。しかも、それを戦闘に昇華しています
  • 発想も面白いし、演出も素晴らしく、キャラクターもよくできています
  • エンカウントも、一戦闘が時間かかることをきっちり考慮して、その歩数は大きめに見えます

悪かった点

  • 掛け合いが、世界観どうなってんだといいたくなる部分がありました
  • パズルパートが運ゲーム感ありました

レビュー文章

世の音ゲーマーはこれ以上の難易度をプレイしているのか……(遠い目)

邪策の枷は、リズムゲームとパズルゲームが組み合わさった戦闘が特徴のRPGです。

このゲームは何と言っても、ウディタで再現されたリズムゲームとパズルゲームの完成度が見所です。
戦闘に入ると、軽快なBGMが流れ出すとともに、そのBGMに合わせて敵が8個の領域のいずれかから攻撃を続けてきます。それをリズムよく防ぎながら、ゲージを貯めていき、そのゲージでもってパズルに挑戦します。パズルは、同じ色の球を星座を模した形に並べることで、相手に攻撃をしたり、回復したりできます。

音楽に合わせ、リズムよく敵の攻撃を防ぎさえすれば、理論上どんな敵にもノーダメージで勝つことができますので、玄人にとっては実質レベル上げなどは必要ありません。逆に、リズムゲーに弱くても、数をこなしていけばキャラクターも強くなりますし、プレイヤーの技術力も上がりますので、初心者でもクリアまでは行けるでしょう。現に、ARIAの音ゲーを1か月くらいしかやったことのない筆者でも行けました。

また、音ゲー玄人の方でも、クリア後に解放されるダンジョンでは、歯ごたえのある戦闘ができるようになっています。筆者は何度かトライしましたが雑魚にすら勝てませんでした。

いつも戦闘をリズムゲームでやっていると、正直飽きるのでは? と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このゲームではその辺りをよく考えており、場所に応じて曲も変わりますし、ボスにおいては基本的な戦い方さえ変化していきます。最後まで飽きずプレイできること請け負いです。

また、物語の方もキャラがしっかりと立っている良いものになっています。ただ、背後に気を付けましょうとだけは言っておきたいです。

軽快なBGMにのってリズム良く戦闘してみませんか?

30.UNKNOWN ENEMY

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 7時間30分 ストーリークリア(裏ボス未クリア)

良かった点

  • 骨子となる点はきっちり作りこんでいました。ミニゲームなどの遊び要素もあります
  • それぞれが輻輳的に進んでいく物語は良いです
  • レベル上げという概念はほぼなく、技とオーバードライブの使いどころでどうにかしようというコンセプトは実に好みでした

悪かった点

  • 最初のイベントで救出後も同じセリフになっているなど、細かい部分での作りがやや甘く感じました
  • 輻輳的であるがゆえに、前後関係がやや分かりにくかったり(さすがに日付では無理です)、前後関係を覚えていなかったりしました
  • 戦闘は状態異常が通るかどうかの運ゲームっぽさがありました

レビュー文章

状態異常と戦略で打ち克て!

UNKNOWN ENEMYは、「色々制限のある中、なんとかしてボスに勝つ」をコンセプトに作られたRPGです。
過去ウディコンの出品作の続編にあたるそうですが、そちらをプレイしていない筆者でも問題なくプレイできました。

このゲームは、RPGにありがちな、レベル上げという概念や、装備によるステータス向上という概念を取っ払った作品です。
ステータスの向上は、道中拾えるエレメントというアイテムによってしか行えません。また、装備はあくまでもユニークスキルが使えるようになるだけのものになっています。
こういった制限の中、店で売っているスキルや、装備のユニークスキル、そして限られたエレメントの割り振りを駆使して、ボスに挑んでいくのが基本的な流れになります。

戦闘中においても、アイテム使用後に使用制限ターンがあったり、全ての技はHP消費で行われるなど、持久戦をしにくい構造となっています。このため、純粋に戦略的に勝利をもぎ取るしかありません。
どの状態異常が通るか、どの攻撃が弱点かを見極めながら、うまく立ち回っていきましょう。

なお、脇道的要素としてミニゲームが3つほど遊べます。こちらは、ハイスコアによってアイテムと交換できるものがもらえます。ゲームを有利に進められますが、こっちに嵌って時間が吸われるかもしれません。

また、物語は輻輳的に進んでいき、各々のパートで各自のイベントが進行していく形になります。三国に渦巻く陰謀に巻き込まれつつ、キャラクターが成長していく姿は王道的展開として、とても良い出来になっています。

制限された中でやりくりしてボスを倒すのが好きな方はオススメです。

31.GOURMAND CHATON

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 15分 完全クリア

良かった点

  • キャラクターが3Dだったり、立ち絵が動いたりと、短い中にこだわりを感じました
  • 戦闘も適度なレベルでしかなく、いいアクセント程度に抑えられています

悪かった点

  • 物語に消化不良感が残りました

レビュー文章

凄い、立ち絵がアニメーションしてる!(小並感)

GOURMAND CHATONは、ストーリー主体の短編RPGです。

このゲームは、動く立ち絵、3Dなキャラクターが特徴的です。
会話のたびに可愛らしくアニメーションする立ち絵は、全部で25種類もあり、豊かに感情を表現してくれています。

物語はいたってシンプルで、怪しい人からケーキをもらって人になった猫が、ご飯の邪魔をするというのが筋立てです。安心感のある穏やかなものとなっています。
一部戦闘もありますが、やられたからといってゲームオーバーになるわけでもないので、気軽にプレイできるでしょう。

動く立ち絵を見ながら、短い物語を堪能してほっこりしてみませんか?

32.お月見大作戦

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
脱出ゲーム 30分(1つのENDは10分) 全END達成

良かった点

  • ここはこうした方がいいんじゃないか、こういう風にメッセージを入れようという工夫がありました
  • 謎解きもシンプルで、短さはちょうどよく、各所にいろいろ仕込んでいて良かったです

悪かった点

  • 一部条件がノーヒントもいいところな気がします
  • 作りや謎がやや弱いです。ともすれば、単なるお使いゲームっぽくもあります

レビュー文章

サクッと終わる脱出ゲーム

お月見大作戦は、超短編脱出ゲームです。ワンプレイ長くても10分程度で終わります。

教室に閉じ込められてしまった少女が脱出する手掛かりを探すというものですが、脱出ゲームにありがちなシリアスな雰囲気などは一切なく、始終メルヘンな世界観に包まれています。

教室にはいくつかのオブジェクトがあり、それらの反応を見ながら、アイテムを探していくのが、このゲームの基本姿勢になります。小さな教室ですが、色々な所にイベントが仕込まれています。もらったアイテムをうまく活用して、教室の鍵を入手していきましょう。

ENDは全部で3つあり、教室中をくまなく調べることで入手できるアイテムが分岐のカギを握っています。とは言っても、作中でヒントが出されますので、全てのENDを見るのにさほど時間はかからないでしょう。

空いた時間に気軽に脱出ゲームにトライしてみませんか?

33.箱の中のバーディ

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
ゴルフ式アクション 40分(おまけ含むと1時間30分) 完全クリア(おまけ含む)

良かった点

  • イベント一つ一つが長くなく、短くもなく、過不足なく抑えられており、そのクオリティは非常に高いです
  • 強く打ちすぎると自分に跳ね返ってダメージを受ける、バリアを張るタイミングが大事など、独自性の高いシステムには目を瞠ります
  • 物語は急転直下の展開と、なかなか熱くしてくれるキャラと、ツボを押さえてあります
  • 演出は始終箱の中ということをコンセプトに一貫性を持っていました

悪かった点

  • 物語を進めるつもりでクリックし続けていると、いつの間にか打ってしまいます。開始寸前にウェイトを入れた方がいいように思います

レビュー文章

お前には手足があって俺にはない、頼むぞ相棒!

箱の中のバーディは、ゴルフ式のアクションゲームです。

プレイヤーは狭い箱の中でゴルフのように球を打って、特定のポイントにあるゴールに当てていくというのが基本的な流れです。
しかし、狭い箱なので、球は時として自分にも当たってしまいます。こうなるとダメージを受けてしまうため、適宜いいタイミングでバリアを張る必要があります。ただし、このバリアは無限に張れるわけではなく、壁などに反射した際に入るポイントを貯めた分だけ張ることができます。

ただゴールを目指すだけなら、バリアを張らずともクリアできます。ですから、このゲームの醍醐味は、合間合間にあるボス戦闘でしょう。
ボスは、一定間隔で攻撃を放ってきますので、球をうまく打ってその攻撃範囲から逃げるか、タイミングよくバリアを張る必要があります。ボスへの攻撃は、球をぶつけることで行われます。強く振り抜いてもいいですが、反射で自分に当たると大ダメージにもつながりますので、うまくコントロールする必要があります。

また、このゲームの魅力はステージごとに差し挟まれるイベントにもあります。動く漫画のような演出はテンポもよく、展開はなかなか熱くしてくれます。すべての演出に、箱の中という意識を持たせている点も見逃せません。

ストーリーをクリアすると、おまけ要素が解放されますが、そこではこのゲームの真の難易度が牙をむきます。筆者はクリアできた時思わずガッツポーズをしてしまいました。

新感覚のゴルフアクションゲームを是非やってみてはどうでしょうか。

34.自由ナ人生ハ、イカガ?

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 50分 全END達成

良かった点

  • 物語そのものはいたってシンプルながら、人生というものを軸に三者三様の展開を見せていました
  • 合間合間に選択的な移動を挟むのは、だれを防ぐ意味でも結構重要でした
  • 戦闘の方は、最初はほぼ絶対負けるようなバランスで、相手の行動パターンをパクることで勝てるようになっていて、結構面白い戦闘バランスでした

悪かった点

  • どうにもゆっくり過ぎるというか、伸ばしている印象を受けました

レビュー文章

あなたにとって、自由な人生とは何ですか?

自由ナ人生ハ、イカガ?は、ストーリー中心の短編RPGです。

RPGとは言っても、基本的にはノベルゲームのように物語を進めていくだけになります。
自分の人生が嫌になっている少年のもとに、謎の声が語り掛けてくるところから物語は始まります。それから続くのは、三者三様の自由と呼びうる人生観。それらが交錯し、絡み合いながら物語は進んでいきます。

物語の最後にはちょっとしたEND分岐のイベントが発生しますが、こちらは結構面白いものになっています。相手の動きをよく見ないと、次は勝てませんよとだけ言っておきます。

皆さんも、自由ナ人生ハ、イカガ?

35.夏雲の島の宝船

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
アクション 1時間 完全クリア(収集アイテムコンプリート)

良かった点

  • アクションはとてもシンプルながら、いろいろなギミックを駆使しつつ、アイテムを集めるという王道的な出来栄えでした
  • ボリューム、ギミックの出来、ドット絵の純朴さ、どれをとっても素晴らしいアクションゲームです
  • ジャンク集めやRTAもできるなど、アフターケアも万全でした

悪かった点

  • 特に見つかりません

レビュー文章

古き良きドット絵アクションに感慨無量

夏雲の島の宝船は、懐かしさを感じさせるパズルアクションゲームです。

小さな無人島を舞台に、ギミックをうまく利用しながら5つの宝を集めるのが目的となっています。
それぞれ宝のある位置は、うまくギミックを使っていかないと獲得できません。ギミックは、木箱、磁石、鍵、スイッチなどがあります。木箱を使って足場を作ったり、鍵を使って道を作ったり、磁石を使って飛び移ったりしながら、宝箱を目指します。

さらに、道中でジャンクというアイテムを拾うこともできます。これは、一定数集めるとお助けアイテムなどと交換できるため、見かけたら積極的に拾っていきましょう。全部で120個あり、簡単に拾えるものもあれば、考えて拾いに行く必要があるものもあります。

このように、このゲームは伝統的なパズルアクションとして隙のない仕上がりになっています。
加えて、そういったゲームプレイを懐かしさすら覚えるドット絵と、純朴なBGMが彩ります。このドット絵を見ただけでも、このゲームは良作だろうなあという雰囲気が漂ってきます。安心感を感じつつ、パズルアクションの世界に浸れるでしょう。

ドット絵の世界にどっぷり浸かりながら、パズルアクションを楽しんではみませんか?

36.罪と幸せの四苦八苦(ノアズアーク)

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
推理アドベンチャー 10分 全END達成

良かった点

  • 前回の欠点であった、OPの長さと最初のマップ移動が無くなって、1ステージ構成にしたのは有難かったです。マップも小さくて集中できました
  • 名前ですが、キャラ名を覚えやすいので、意外といい手段です

悪かった点

  • 前作と変わらぬ論理的破綻が見られます。以下、ネタバレのためクリアした方のみ反転してください。間違ってるかもしれないので、誤っていた場合はご一報ください
  • A:Dが嘘をついていない → Dは犯人でない
    B:犯人は嘘を吐いている and Dは犯人でない
    C:Fが犯人である
    D:Aは嘘を吐いている and Fは嘘を吐いている
    F:何もない
    Dが真実なら、AとFが嘘を吐いてる。Dは犯人でないが、Aの否定からDは犯人でなく、Dは嘘を吐いているとなり、矛盾。よって、Dは嘘つき
    したがって、AかFは本当のことを言っている
    Dが犯人なら、Bが嘘つき。すると、Cは真実を言っているから、Fが犯人となり矛盾。よって、Dは犯人ではない
    Aが嘘つきなら、Dが嘘を吐いていないが、Dは犯人である場合になる。しかし、Dは嘘を吐いているから、矛盾。よって、Aは真実
    Bが嘘つきなら、犯人はうそをついていない。すると、Fを犯人として矛盾はない。この場合、犯人はF
    Cが嘘つきなら、Fは犯人でない。Bは嘘をついていないから、犯人はD以外の嘘つき、したがって、犯人はC
    Fが嘘つきなら、B、Cは真実を言うから、Fが犯人。矛盾は生じない

レビュー文章

ロジックパズルにご招待

罪と幸せの四苦八苦(ノアズアーク)は、推理アドベンチャーゲームです。
作者のJumpakuさんは、以前のウディコンでも同じようなゲームを出品しており、このゲームはその続編にあたります。また、今回のウディコンでは、±ZEROの絵も描かれているそうです。

このゲームは、ロジックパズルに近しいものです。それぞれの証言を聞き、嘘つきを見破りつつ、犯人を見つけ出すというのが基本的なスタイルになります。
嘘つきは、論理学的な意味での否定を行うので、AならばBの否定がAであり、かつBでないになるようにシナリオが組まれている模様です。解答が複数あるような気もしますが、筆者の勘違いかもしれません。

ちょっとした時間に、ロジックパズルに挑んでみませんか?

37.Endlose Villa

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
ホラー探索ADV 15分 全END達成

良かった点

  • 最初に説明があまり入らないのは、プレイしやすさを狙ってのことで、これは良かったです。テンポが良くなりました
  • 色々な死に方があり、それぞれ演出も凝っています

悪かった点

  • 最初の羽についての言及がありませんでした
  • あまりにあっさりしすぎていました。物語っぽい物語がありません

レビュー文章

まあ、昔は身長より低い高さから落ちても死ぬキャラクターもいましたし

Endlose Villaは、短編のホラー探索アドベンチャーゲームです。

基本的には、館の中を探索していくというゲームになっています。館自体は一つのマップのため、探索にさほど時間はとられないでしょう。
館の中では、様々な現象が少年を襲います。その現象一つ一つを乗り越えて、無事館から脱出しましょう。

さて、このゲームの醍醐味は、その様々な現象です。早い話が、死にます。スペランカーもかくやという感じで死にます。その死に方のバリエーション、演出ともに力が入っています。そして、死に続けることによって道は開けるでしょう。
ENDもとい死に方は15種類ありますが、全部見るとしても15分程度の超短編になっています。

空いた時間に、サクサク進んでサクサク死んでいく探索ゲームはいかがでしょう。

38.ラピッドスティール

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
シューティング 30分 ノーマルでクリア(ハード挑戦中)

良かった点

  • 開始のコックピットが開いたり閉じたりするような演出は良かったですし、それが大したロスになっていないのも良かったです
  • ウディコン中に、敵の球を反射する機能やハードモードが付加され、より深みが増しました
  • 反射機能が付いたことで、今までのような逃げ回りではなく、むしろ弾に向かいつつ反射させるスリリングなプレイスタイルが使えて結構楽しいです

悪かった点

  • 立ち絵を用意したのにおまけくらいにしか使えず、イベントなどもない簡素な作りになってしまったのが残念でした。なお、後のバージョンではやや改善されています
  • アイテムもないため、自分を強化する楽しみがあまりありませんでした

レビュー文章

ウディコン中にたゆまぬ進化を続けたシューティング

ラピッドスティールは、3種の武器を使い分ける横スクロールシューティングゲームです。

プレイヤーが使うことのできる武器はそれぞれ、通常弾、拡散弾、爪です(筆者が勝手に命名しています)。通常弾は前方に弾を発射し、拡散弾は後方に発射したのち、前方に広がるように拡散し、爪は近距離に攻撃します。
これら三つの武器は使用するとゲージが減っていき、ゲージが無くなると発射できません。このゲージは自然回復するため、押しっ放しを抑える仕様になっています。
これらを使い分けながら、ボスを倒すまでがゲームの流れになります。1ステージのみのため、気軽にプレイできるでしょう。

しかし、この作品はこれだけにとどまりませんでした。ウディコン中に度重なる改良がくわえられたのです。ノーマルモードの実装、爪による攻撃反射、体力性(元はワンキルされた)、スコアアイテムの追加、サブボスの追加、ステージ背景の改良、軽微な物語の追加。筆者がちょっとプレイしていなかった隙に、シューティングゲームとして進化していきました。
その上、進化したとはいえ、そのお手軽さは変化していません。

お手軽なシューティングゲームをプレイしてみてはどうでしょうか。

39.怪盗ユリリンの王城からの脱出!

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
探索RPG 40分 完全クリア

良かった点

  • 即死をあらかじめ明言してくれるのはありがたいです。そのつもりでプレイできます
  • 探索ゲームとしては要点が抑えてあり、各ステージレベルでしか考えなくていいから、短編としては良い出来となっています

悪かった点

  • パスワード入力が決定キー入力を継続で受け取っているせいで、パスワードを入力してくださいの部分で決定キーで文章を送るとすぐにそのまま行ってしまいます
  • 南京錠などのアイテムが小さくて見にくいです

レビュー文章

ジュエリー目指して即死トラップを掻い潜れ!

※この作品は、ウディコンのエントリーから外れています。

怪盗ユリリンの王城からの脱出!は、探索系RPGです。

このゲームは、かなりの量の即死トラップをかいくぐり、謎もちょいちょい解きながら進めていくことになります。中には、予想しがたい角度からくることもありますので、セーブは常にしておきましょう。
謎解き要素はさほど難しくなく、ちょっと考えればわかる程度なので、クリアまで迷わず進めることができるでしょう。

また、要所要所では戦闘も行われます。状態異常などを駆使すれば、どうにか乗り切れるレベルです。がっぷり四つに組み合えば負けますので、怪盗ですし積極的に卑怯な手を使っていきましょう。

即死トラップをかいくぐりながらの謎解きに挑戦してみませんか?

40.REBIRTH ・TOWER

ジャンル 筆者クリア時間 筆者クリア状況
RPG 50分 イージーでクリア(ハードは放棄)

良かった点

  • ガチャシステムは結構面白いです
  • 技のバリエーションを取りそろえたり、ガチャで手に入るアイテムを豊富に取り揃えたりしていました

悪かった点

  • 戦闘が完全に運ゲームかつ麻痺ゲームになっており、運ゆえのリトライ前提はプレイヤーに落ち度がないため本当に面倒でした
  • 攻撃のミス率が異常に高く、ミス待ち運ゲームになっています
  • 状態異常耐性つけてバリエーション作らないから、全員似たような方法で倒せてしまいます

レビュー文章

麻痺頼みで生き延びます!

REBIRTH ・TOWERは、戦闘メインのRPGです。

このゲームは、ひたすら塔を登って敵を倒し続けるゲームです。30階層にわたる戦いを繰り広げる必要があります。戦いの結果得られたうつジェムを使って、ガチャを回すことで、装備などを強化することもできます。

肝心の戦闘部分ですが、始めこそ何も考えずに倒せますが、後半は敵の火力がインフレし、まともにやっていては勝てなくなります。敵の攻撃からの回避を祈りながら、麻痺をぶち当てていきましょう。

回避と麻痺に頼った戦闘を体験したい方に。

後半へ続く