Salt and Sanctuary: 重量感ある2Dダクソ
Salt and Sanctuary
値段 | クリア状況 | 実績 | プレイ時間 |
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1780 | クリア | 25 / 37 | 17時間 |
お勧め度 | コスパ |
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★★★★★★☆☆☆☆ | ★★★★★★★☆☆☆ |
寡聞にして、筆者はソウルライクのゲームをプレイしたことがありませんでした。従って、初めてプレイしたダクソ系と呼称される作品が、この2Dダクソの呼び声高いSalt and Sanctuaryになります。
重厚感のあるプレイフィール
Salt and Sanctuary を一言で言い表すのであれば、プレイフィールの重い作品です。
呪われた島に貧弱な装備で流れ着いたプレイヤーキャラクターの動きは、とにかく鈍っています。初めに盗賊を選べば幾分か早いですが、それでも攻撃にはきっちりと重さを感じます。これらの挙動は、今までプレイしてきた2Dプラットフォームタイプのゲームと比してかなり重たいものでした。
しかし、この重たいプレイ感覚がSalt and Sanctuaryを重厚なゲームへと仕上げています。
攻撃の後隙は大きめ | 着飾らなければ軽い |
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初めのうちは、大きめの後隙を持つ攻撃が加えてスタミナも消費することに苦労したり、装備を固めると足が遅くなって厳しい思いをしたりすることもあるでしょう。
しかし、次第に慣れていくにつれ、攻撃のヒットアンドアウェイの感覚や装備のバランス感覚が徐々に身についていきます。そうして遊んでいく内に、これらの要素が良い塩梅のプレイ体験を提供していることに気が付きます。
まず、攻撃や回避行動のローリングがスタミナを消費し、一定以上待たないと回復しないことから、ただ闇雲にアクションするのでなく、ここぞというタイミングを計るゲームデザインとなっています。
そのためには相手の予兆を見逃さず、不要な行動を極力避ける必要があります。いわゆる暴れのような行動は避け、慎重に立ち回りましょう。
また、装備の重厚さで速度やスタミナが変わるシステムのおかげで、とにかく身を固めてじっくり攻めるか、鎧を取っ払って回避を中心とするハイリスクハイリターンの戦略をとるかが選べます。
筆者は素早いアクションが好きなので終盤くらいは超軽装備で過ごしていましたが、速度感のある戦いが苦手な方なら盾で防いで立ち回るじっくりしたプレイスタイルでも遊べる間口の広さがあります。
このように一見して重いプレイフィールは、重さそのままにじっくりと戦う人にも、重さを脱ぎ捨て軽快さを手に入れて遊ぶ人にとっても共通の入り口として機能しています。
歯ごたえのある戦闘
強力なボス | スキルもビルドの一つ |
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また、このゲームは雑魚もさることながら、ボスとの戦いも歯ごたえがあります。
強力ながら後隙の大きい攻撃を打つボスもいれば、素早く動き回り翻弄するボス、二体の動きを見極める必要のあるボスまで、バラエティに富んでいます。
これらの様々な特徴を持つボスを倒すには、成長と武器が欠かせません。
敵を倒すことで得られるソルトをセーブ地点で使えば、プレイヤーは成長してスキルを取得することができます。これにより、基礎能力を上げたり、装備の幅を広げたりすることで、攻略の糸口をつかむことができます。
また、敵を倒した際のドロップ品などを使うことで、強力な武器を作るのも重要な要素となるでしょう。
このように、Salt and Sanctuary は成長と収集の要素を兼ね備えつつ、ベースを探索とボス戦においた作品となっています。
翳りのあるデザイン
陰惨かつどろどろとしたデザイン |
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また、Salt and Sanctuaryのもう一つの特徴は、その陰惨なデザインにあります。
画面は常に靄がかかったように白んだり、薄暗かったりと、とにかく陰鬱な様相を呈しています。
加えて、その陰惨なステージに合うように、敵もまたおどろおどろしい見た目となっています。特に、ボスのデザインは名状しがたいものを覚えることでしょう。
この重苦しい世界観もまた、プレイフィールの重さとマッチしています。
重量感ある2Dダクソ
Salt and Sanctuaryは、このような重苦しい雰囲気の中で少しづつ成長していきながら、厳しい雑魚も強大なボスも打倒していくゲームです。
自在に動き回る爽快感はグリッチなしでは達成できないかもしれませんが、他方で地に足のついたじっくりした成長と達成感を得られることでしょう。