第14回ウディコン全作品レビュー - 民家で一晩過ごすだけの高時給バイト
35. 民家で一晩過ごすだけの高時給バイト
ジャンル | 作者 |
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探索ホラー | 餓鬼郎党 |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
15分 | 1.00 | クリア |
良かった点
- 短編としてまとまっていました
気になった点
- 赤背景に白文字のメッセージは若干読みにくいです
レビュー
裏バイト?
民家で一晩過ごすだけの高時給バイトは、民家で過ごした一晩を描いた探索ホラーめいたゲームです。
このゲームでは、明らかに怪しいバイトにつられた主人公の一晩を体験することになります。
主人公を操作して、郊外の民家で一晩過ごしてみましょう。
概要の警告に再三にわたって不快であることが明記されているホラー、という作品となっています。
オチまで話すと面白くないので、短い作品ですから、とりあえず気になったら遊んでみるのが良いかもしれません。
感想
裏バイト:逃亡禁止 という漫画があって、冒頭はそれを思い出していました。もちろんのこと、結果的には全然違うんですが。ある意味では裏切られています。この意味は、恐らく良い意味だと思っています。
ゲームとしてはホラーが強いというわけではなく、驚かしがあるという程度です。そして、物語はホラーと言えなくもなくて、ある意味ホラーという感じがします。
恐怖というより不快、意味が分かった時は確かになあという気持ちになりました。言うほど不快かと言われると、どれに対しての不快感を指しているかによって変わるかもしれないという感じです。
もしも不快という感情が出てくるのであれば、作中の行為そのものか、行為を期待したもののやり方か、そのやり方が作中では一切罰されていないことに対するものか、といったあたりに分類できそうです。
2番目と3番目が多そうな印象で、個人的には3番目が最も嫌悪感を抱きそうな気がします。後味が良いか悪いか聞かれたら悪い方に返すしかなさそうなので。
なお、最後に横切ったアイツだけ説明がなされないので、それが実は本物だったみたいなオチもあるのかもしれません。ただ物語の性質上、単純にあの狭さの部屋には収まらなかったのだと思っています。
ゲームとしてマップ構成的な話をすると、リビングが真ん中にあるので割とアクセスは良いです。導線は案外ちゃんとしています。
その上で、廊下のサイズ感は演出上の理由もあって当然リアルじゃないんですが、部屋のサイズ感は割とリアルです。ありていに言えば狭い。しかし必要でないからこそ、この狭さをしているとも言えます。
なので、この規模感の物語を作り、表現を行い、オチまでつけるという一連の流れにおいて必要な要素はそろっています。とにかく演出上必要なレベル以上には作り込まれていなくて、最低限の設計という感じがして良いです。
あとは、赤背景に白文字のメッセージは若干読みにくかったです。特にフリガナレベルに小さいと結構きつい。もしかしたら読みにくいというよりは、目が疲れるのほうが正確かもしれません。
しかし、 落ちまで15分、END分岐もなく、オチを話すと面白くないゲームです。
ネタバレしないように書くのが難しいですね。