第14回ウディコン全作品レビュー - ard3d-seq

38. ard3d-seq

ジャンル 作者
3DダンジョンRPG ar202626
プレイ時間 プレイVer クリア状況
2時間30分 7/16 クリア

良かった点

  • 突き詰められたシンプルさがあります
  • 取得宝箱の割合を最後に出してくれるので迷いません

気になった点

  • 戦闘バランスがだいぶ大味です

レビュー

シンプルイズベスト

ard3d-seqはシンプルさを突き詰めた3DダンジョンRPGです。
3Dで構成されたダンジョンをひたすら潜り、敵を倒していくゲームとなっています。

このゲームを構成する要素はひたすらシンプルなものです。
装備はシンプルで、深い階層ほど強力なものを拾えます。それぞれ装備可能なジョブも限定されています。
スキルもまたシンプルで、火力の大小や状態異常が分かりやすく付与されています。

こうして装備を整え、有効なスキルを使って戦闘に勝利しつつ、とにかくダンジョンを攻略していくことになります。シンプルに戦闘と探索だけを味わうことができるでしょう。

ひたすら戦い抜いて、3Dダンジョンを攻略していきましょう。

感想

シンプルを突き詰めてあらゆる要素をそぎ落としたようなゲームです。前作と同じような雰囲気と言えば、伝わる人には伝わります。
二年前の感想を持ってくると殆ど言いたいことが書いてあるんですが、今回遊んだ感想も書いておきます。

戦闘バランスは割と大味です。ダメージが0か即死かくらいのバランスをしています。良くてもこれに大ダメージが入るくらい。
例えば、序盤の雑魚は戦士に来ればほぼノーダメ、中盤も実質ノーダメで、魔法を使われるようになると今度は即死が見えてきます。
ダンジョンでじりじりと削られていくという感じのバランスではありません。

また、全回復が無料である以上は、いくつかの道中を除けばSPをケチる必要はありません。
なので、色々な攻撃手段があっても、最大火力のものしか必要としなくなります。属性に応じた分類も特になさそうなので、純粋に一択に近くなります。

加えて、麻痺を習得すると今度は麻痺ゲームになります。麻痺の行動制限が強すぎて、ほかの状態異常がかすんできます。
最終層までくると、先に動いて麻痺をかけられれば勝ち、それ以外は負けみたいなバランスです。なので、お勧めは3人同時に全体麻痺をかけて、誰かがやられても完遂できるようにしておくことになります。

麻痺はウディタデフォルトと同じ設定なんだと思うんですが、ウディタデフォルトでは毒の消費SPは麻痺より低いうえに全体化がかかっているなど、それ以外の部分で調整された性能をしているので、純粋に同じ消費SPにすると麻痺一強になるのは仕方ないところです。耐性持ちもいなさそうですし。
ウディタデフォルトのバランスは別に万能ではなくてベンチマークなので、ゲーム性に応じて変化させる必要がありそうです。

個人的には、各階の終わりで回収アイテムを出してくれるシステムは良かったです。取りこぼしがあるかをその階限りで分かるので、後腐れなく先へ進めます。
あとは、隠し道の設計は結構面白いので、戻りのヒントもつけるか、戻りからは見えるようにしてあるとより親切な気がしています。帰る時は実質ノーヒントで壁にタックルをかます必要があるので。