第14回ウディコン全作品レビュー - エムロード

59. エムロード

ジャンル 作者
RPG Chike Chicken
プレイ時間 プレイVer クリア状況
1時間30分 7/22 クリア

良かった点

  • まっとうにRPGとして完成されています
  • パズルをするような場所でエンカウントしませんでした

気になった点

  • ただ歩いて戻るような箇所があって辛めでした
  • 細かく気になるところがあります
    • ワールドマップの水辺があまり凝られていないなどの致命でないレベルです

レビュー

王道RPG

エムロードは、ウディタデフォルトの仕組みで作られた真っ当なRPGです。
王道展開の物語の中、RPGをストレートに遊ぶことができる作品となっています。

ゲーム性はシンプルで、ダンジョンを攻略して進めることで、物語もまた進んでいく形式です。
時にはパズルもこなして、時には雑魚との戦いの消耗を気にして、時には強力なボスに挑んで、オーソドックスで明快なRPGを進めていきましょう。

奇をてらったところのないRPGを遊んではみませんか。

感想

ウディタデフォルトシステムでちゃんと作られたRPGという感じです。
若干戦闘バランスに思うところはあれど、おおむね堅実に作られています。

戦闘面で気になったところと言えば主人公のデフォ速度がコウモリに負けていて、0ダメージなのに麻痺付きの攻撃をかましてきて遅延行動をするくらいです。
それ以外では特別大きな不満もなく、堅実な進行をしていきます。

個人的に良かったのはパズル部屋でエンカウントしない設計で、パズル中はパズルに集中させてくれます。パズルやっているのに戦闘すると何をやっているのか忘れてしまうので助かります。

また、細かい話になるんですが、ボタンのかけらが初見では小さすぎて見逃しかけたんですが、最初に遭遇した部屋が暗号部屋だったので何かあるはずだという気持ちで発見できました。
最初にそれが見つけられる部屋が暗号部屋でなければ、恐らく見逃していました。良い配置ですね。

あとは、何も理由が無いのに歩いて戻らせるな教の信者なので、そういう場面が散見されたのは若干辛めでした。あの剣についても、わざわざ取りに戻るには大分遠いなあという気持ちになっています。
もしかしたらほかに戻る方法があったのかもしれませんが。

ワールドマップの水辺があまり凝られていないとか、後半の重要アイテムをくれる人がなぜかカメレオンの格好をしているとか、城の壁が分かりにくい時があるとか、微妙に気になるところはありますが、どれも致命的というほどではないので最後まで遊べます。
この最後まで遊べるというのはかなり大事な部分だなあと感じています。最後まで遊んでちゃんとクリアできるRPGを完成させるのはかなり難しいことだと思っているので。

ちなみに筆者は名前入力があると必ず空白を入力する人なんですが、この作品ではそのまま空白になりました。特にコテハンを持たない身としてはデフォルト名があるタイプが好きなんですが、空白チェックだけのパターンもあったりします。この辺はゲームによりますね。