第14回ウディコン全作品レビュー - アビスエクスプローラ
61. アビスエクスプローラ
ジャンル | 作者 |
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ノンフィールドリソース管理RPG | 鏡読み |
プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
---|---|---|
40分 | 1.01 | クリア |
良かった点
- カジュアルにノンフィールドRPGを楽しめます
- 難易度のバランスがちょうど良いです
- パッシブスキルの変化で遊び味を変えて楽しめました
気になった点
- アイテムを良く拾うので、取捨選択の判断をするイベントが多めに感じました
- アイテム欄を埋めると発生しなくなるので、制御可能ではあります
レビュー
歩んで戦うノンフィールドRPG
アビスエクスプローラは、拾ったアイテムを活用するノンフィールドRPGです。
プレイヤーはノンフィールドのステージを一歩一歩進んでいき、いくつか進むごとに敵と遭遇して戦うことになります。会敵した相手を倒すためには、その道中で拾ったアイテムが重要となります。
進む過程の時々で拾うことになるアイテムは、攻撃手段、防御手段、回復手段と様々です。加えて、それぞれの性能差や特徴も様々となっています。
そういったアイテムの中からどれを残してどれを捨てるか、あるいは敵に対して強いアイテムを切るか、弱いアイテムで騙し騙し戦うか、といった取捨選択が迫られることになります。
接近される前に倒すためにリーチの長い武器を集める、接近されても継戦するために回復薬を集めた上で威力の高い近接武器を集める、敵を見て柔軟に対応を変えるためにバリエーションを確保する、など自分に合った戦い方を模索していきましょう。
また、敵を倒すことで得られる魂性を一定数集めることでレベルアップも可能です。敵を倒した後に、必要であれば忘れず行っておきましょう。
一方で、魂性を消費して大きく回復することも可能です。強力な回復手段に乏しいこのゲームにおいては、状況に応じて使い分けていくことも重要になってきます。
残すアイテムをどれにするか、敵に消費するアイテムはどうするか、被弾を受け入れてでも消費をケチるべきか、魂性を使ってでも回復するべきか、このゲームにおいては様々な局面で取捨選択の意思判断が求められます。
それぞれ適切な選択を行い、アイテムや魂性を上手く活用して、歩みを止めずに最後まで辿り着いていきましょう。
感想
物凄くシンプルにノンフィールドRPGが楽しめる作品です。
ウディコンのシンプルノンフィールドRPGだと、第6回のロードライト・フェイスとかも好きなんですが、それよりはリソース管理がゆるく、よりカジュアルに楽しめるタイプです。
消費性のアイテムを拾いつつ、それらを上手く活用して敵を打ち倒しつつ進むゲームです。
武器によるリーチ差などを考慮したアイテムの取捨選択や、そもそも回復アイテムと武器をどの程度の配分で持つかなど、緩いリソース管理が楽しめます。
割とアイテムは拾える印象があるので、あまり詰め過ぎなくても何とかなると感じています。
逆に、道中良くアイテムを拾うので、500歩目指す時はやや面倒になってきます。
一枠空けておくとアイテムの取得が可能なんですが、その自由を捨ててもアイテム欄を埋めて、必要なタイミングで必要なものを補充していくスタイルのほうが、最終的には楽な気がしています。
この割り切りをした2周目はプレイ時間が半分くらいになったので。ただ、パッシブが強かったきらいもありそう。
筆者のプレイ履歴としては、コロリーヌで負けて、転生して矢と脳筋を引いた結果、矢の高火力と脳筋の武器無しでごり押しました。天は筆者が脳筋ごり押しが好きだということを知っているらしい。
このプレイングは剣のリソース管理を緩くすら考える必要が無いので楽です。
その後、コロリーヌで再度プレイして、今度はちゃんとリソースを余らせてクリアさせました。
初回挑戦時は回復手段を忘れていて単純に押し負けたので、魂性をきっちり維持しておくことも重要です。闇雲にレベルアップしないということもまた大事でした。
全体的には、アイテムをそこそこ多めに拾えることもあって、バランス的には平易めでありつつ、道中のボスをどう処理するかの難易度が残っている良い塩梅だなあと感じました。ラスボスは抜けて火力と体力があるのも厳しくて良いです。
UIについて言及すると、たまに意図しないアイテムを捨てることもありましたが、おおよそ操作ミスに類する行為でした。ここでいちいち確認をはさむと面倒になること疑いないので、この設計が正しそうに思います。
枠自体はちゃんと出ているので、普段なら対処できるんですが、適当に下のアイテムを捨てながら進めていると起きやすい印象でした。
また、何度もプレイするとパッシブスキルも変化して、それによって遊び味が色々変わるんだろうなあとも思っています。実際、最初のプレイ時と脳筋時ではかなり異なったプレイングが楽しめました。
とにかくゲームとして、ふっとやれるちょうどいいサイズのゲームという感じがします。これを書いている間にも確認がてら一週クリアしました。
敗北したのでパッシブ変更でもう一周ね、と言われても、じゃあやりましょうとなるレベルなので、かなりふらっと遊びやすいゲームなんだと思います。