第17回ウディコン全作品レビュー - うちのとりはイタズラしたい!
19. うちのとりはイタズラしたい!
| ジャンル | 作者 |
|---|---|
| 探索ADV | GSA03& ナカマサ |
| プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
|---|---|---|
| 30分 + 1時間 | 1.0 | 全実績 |
良かった点
- 調べる対象が分かりやすいなど、導線が丁寧でした
- 探索や謎解きの難易度、構成がちょうど良いです
気になった点
- エンドロールがやや長く感じました
レビュー
あちこち調べよう
うちのとりはイタズラしたい!は、導線が親切な探索アドベンチャーです。
自宅に閉じ込められた主人公を操作し、何故か喋るペットの鶏であるガリヲと共に探索を進めて脱出を目指していくことになります。
基本的に探索対象は分かりやすく光って表示されるため、まずは光を標に探索を適切に進めていくことが求められるゲーム性となっています。対象を調べることでアイテムや情報が得られるほか、主人公と鶏の軽妙な掛け合いを楽しむこともできるでしょう。
そうして得られたものを組み合わせることで、いくつかの謎を解明していくことができます。そして、それに合わせて全四種類のエンディングに向けて物語が進展していくという流れとなっています。
各種エンディングに到達する過程ではいくつかの難所が待ち構えています。基本的には、頭をひねって謎を解くという問題に直面するパターンが多いでしょう。そのクリアのためには、与えられた情報を整理するのが重要となってきます。
また、謎解きの他に軽いアクションの腕が求められることもあります。アクションが苦手な方は、ここで詰まってしまうかもしれません。しかし、このアクションパートはあちこちを探索して得られるガリを消費することでスキップが可能です。どうしても苦戦する場合は、探索を念入りにしておくことをお勧めします。
適度に頭を使う謎解きと軽いノリで進む会話劇を、丁寧な誘導による探索でパッケージングしたような作品となっています。
様々なものを調べ、真実の奥の更なる真実に潜む謎を解き明かし、全てのエンディングを見届けていきましょう。
感想
かなり親切な探索アドベンチャーでした。調べる対象は概ね点滅していて明瞭であり、その筋に従って探索を進めていけばゲームは適切に進行します。作りが丁寧。
個人的に好きなのは前半パートが色々と探索を進めるフェーズで、後半パートは一本道で探索を進行するフェーズと上手く分離されているところになります。どちらか一辺倒だと飽きそうなところ、上手く緩急をつけた設計になっていました。
まずは手探りで色々と調べていきつつ、最後に物語をまとめていくという物語の展開に対してシステムが寄り添う形ともなっていて、プレイ感ともマッチしています。
探索や謎解きの難易度もちょうど良く、ある程度考えるべきものや探索するだけのものが良い塩梅に散りばめられているので、適度に思考を回しながらプレイできます。
とは言え、みかか暗号に関しては筆者がHHKBを使っているせいで解けないところでした。比較的最近にDS試験をやっていなければ危なかった。
ニワトリのイライラ棒についても、クリアしようとすればかなり手間な側面は否めませんが、ちゃんとガリを貯めておけばスキップできる設計なのが良いです。探索を適切に進めてさえいればアクション性は不要ですし、そうでないならアクションを頑張れば良いだけです。なお、クリアする場合はニワトリの有効判定が想像より広く感じるので注意が必要です。割と当たる。多分プレイヤー接触で作られているため、その辺りを悪用するとクリアしやすくなります。
しかしガリ、初めは寿司のガリかと思って何だろうと思ったんですが、恐らくガリヲポイント的な意味合いなのでしょうか。
閑話休題。探索面が丁寧な作りなのは先述した通りで、鍵が足りない状態で最後に行くと詰むあたりや、たまに点滅無しの探索対象があるあたりなど、地味に引っかかるポイントはあるものの、概ね快適に遊べる作品でした。エンドロールが長いのは少し気になる。
なお、前者については詰みセーブを作れなくもないですが、まあ意図して作らない限り恐らく問題ありません。後者についても、謎解きの変化を付けてやっている節もあるので、意図して意識に引っかけてる雰囲気も感じます。そういう方針なのかもしれない。
ともあれ、探索アドベンチャーを明瞭に楽しみやすい作品でした。実績集めもヒントさえ見れば大体何をすべきかは分かります。
物語が基本的にコメディ調なのも良く、ノリの軽いやり取りを清涼剤に謎解きや探索に挑むことができました。キャラクター数は少ないんですが、その分ガリヲを最大限運用して掛け合いを上手く作っていた印象です。この物語の分かりやすい異常点は明らかにガリヲなので、そのあたりがフックとしてちょうど良かったです。
余談ですが、パティルは初めニワトリの化身か何かかと思っていました。出てこないエンドを見てもタイトル画面でネタバレを食らうので、エンディングはさっさとすべてを見るのが良いと思います。この感想を読んでいる時点でこの文章には意味がありませんが。