第17回ウディコン全作品レビュー - SIMPLE ROOM ~部屋からの脱出~
36_SIMPLE ROOM ~部屋からの脱出~
| ジャンル | 作者 |
|---|---|
| 脱出 | バル |
| プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
|---|---|---|
| 20分 | 1.05 | クリア |
良かった点
- かつての脱出ゲームの質感が再現されていました
- 謎解きの難易度やボリュームがちょうど良いです
気になった点
- 一部謎解きの解の一意性がやや気になりました
レビュー
2000年代Flashの亡霊
SIMPLE ROOM ~部屋からの脱出~は、見知らぬ部屋から出ることを目指す脱出ゲームです。
ポイントクリック形式で怪しい所を探索し、脱出に向けて様々な謎を解いていくことになります。
前述のゲーム性からも察せられる通り、この作品の設計は往年の脱出ゲームを強く意識させるものとなっています。特定のアイテムの取得に必要なものであったり、それが隠されている場所であったりと、かつての記憶を手繰り寄せるとスムーズに解いていくことができるでしょう。
さらに、シンプルかつ最低限の要素が揃っているようでいて、絵画や妙な箱など普通の部屋には似つかわしくないものが散りばめられている部屋の雰囲気もまた往時を彷彿とさせます。Flashゲームを遊んでいた当時を思い起こせば、どこで何をすべきかは自ずと明らかになるでしょう。
用意された謎解きの難易度や全体のボリュームはちょうど良く、適度に頭を動かしつつサクッと終えられる規模に収まっています。このため、拍子抜けするほど短くも簡単でもなく、悩みすぎるほどには長くも難しくもない、適度な謎解きを楽しむことができるでしょう。
なお、謎解きに不慣れであってもヒントが同梱されているので安心です。詰まってしまった場合は見てしまっても良いでしょう。
ゲーム全体の雰囲気はまさに昔の脱出ゲームのそれではありますが、そのクラシックな設計は単純明快に楽しみやすいからこそ流行ったと言えます。従って、かつての脱出ゲームを知らない方でも楽しく遊べるであろうことは疑いありません。
脱出ゲームを遊んでいた方も、そうでない方も、脱出に挑戦してみてはいかがでしょうか。
感想
タイトル通りのシンプルイズベストな脱出ゲームです。往年のFlashゲームのような質感があって、懐かしさを感じながらプレイしていました。
Flashゲームであればもう二段階くらいありそうなあたりで終わる程度の規模感ではありますが、シンプルなゲームとしてはちょうど良いボリュームだなと感じています。
建付けはかなりクラシックであり、届かないところにあるアイテムを取得するために長い棒を探す、何でそうなってるか分からない謎解き設計の鍵やら何やらを開けていく、といったFlashゲームのあるあるを知っていれば、自然な思考でスムーズに解くことができます。かつて遊んだ時の経験が蘇ってくる。
また、全体の設計自体がかなり古典的であり、古典的であるということは面白さの保証された設計ではあるので、当時を知らなくても恐らく楽しめると思います。そもそも、リアル脱出ゲームを初めとして、脱出ゲーム自体が割と人口に膾炙しつつある概念っぽい気もする。
以下は謎解きの内容にも少し触れるので、気になる方は先にやってください。
おおよその謎解きは素直な思考で解けるんですが、画数の謎だけ若干注意が必要になります。紫の画数は11画とするケースもあり、これが黄色と競合するためです。ここは学習指導要領に従って12画と解釈する必要があります。一意に定めるなら、さもありなんではありますが。
ともあれ、漢字の画数は辞書によっても結構ぶれるので、謎解きに採用される場合はその辺のブレを吸収できる設計になっていることが多い印象があります。
とにかく、懐古的に脱出ゲームを楽しめる作品でした。
斬新が低くなってしまっているのは、むしろこのゲームの完成度の高さを示しているようにすら思います。
なお、このゲームにはAXEがあります。もしかしたらウディコンは斧に侵略されているのかもしれない。ゴリラの次はAXEなんでしょうか。