第17回ウディコン全作品レビュー - 巡る時と死せる魂の仔
43. 巡る時と死せる魂の仔
| ジャンル | 作者 |
|---|---|
| 探索ADV | ろぜちは080 |
| プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
|---|---|---|
| 1時間10分 | 0-03 | クリア |
良かった点
- グラフィックの雰囲気が良かったです
気になった点
- ゲームオーバー時にタイトルに戻されるためリトライ性が悪いです
- 毎回スキップ不能の注意書きが表示されることが、これを助長しています
- マップに繰り返し構造が多く、景色が変わり映えしないことが多かったです
- ブービートラップの接触判定がやや直感的でなく、理不尽な印象を受けました
レビュー
薄暗い世界で痕を巡る
巡る時と死せる魂の仔は、陰惨な雰囲気のマップを巡って物語を進行していく探索アドベンチャーです。
触れるとゲームオーバーになるトラップに気を付けつつ、各地点を渡り歩いて記憶の残滓を辿っていくことになります。
基本的なゲーム性は探索と回避に終始する内容ですが、マップの構造そのものは一方通行のため、あちこちを行ったり来たりすることはそれほど多くはありません。ただし、イベントやギミックのための分岐点はいくつか用意されているため、周辺の誘導を上手く見極めることは重要になってきます。
大事なものを見落とすと広大な空間を彷徨うことになってしまうため、注意深く辺りを見渡すことを忘れないでおきましょう。
そうして各地で記憶を少しずつ思い出し、先へと進む過程でシナリオが進行していきます。
薄暗く時には陰鬱なグラフィックで表現された世界の中で、即死トラップの緊張感を覚えながら追憶を進めていきましょう。
感想
グラフィックの良さとかゲーム性がビタイチ変わっていない作品です。もはや安心感まである。個人的には竜の死骸とかのグラフィックが良かったです。
筆者の好みの都合上、以降はほぼ前作と同等の感想を記述することにはなると思いますが、それもまた感想なのでご了承ください。
おおよそ一本道構成の探索アドベンチャー系統となっていつつ、適度にそれっぽい方の道を選ばないといけないこともある作品でした。いくつか誘導っぽいオブジェクトはありつつも、初見でそれらを見極めて完璧なルート取りをするのは困難なので、ある程度直感に従うのが良さそうに思います。個人的には床を見るのがお勧め。
ワープ装置系は戻れるタイプとそうでないタイプがあり、特に終盤にはかなり戻されるものが存在しているので、入る前に念のためセーブしておくことも推奨します。というか、分かれ道があったらとりあえずセーブしておくと手戻りが少ないことが多いです。
マップのデザインは概ね似たような景色の連続で構成されており、ゲーム的に意味のある場面に関してはきちんと整備されています。そもそもの建付けが迷路なことに加え、ほとんど風景が変わらないことからかなり迷いやすいので、分岐点は最低でも覚えておけるとやりやすくなります。幸い、分岐点自体はそれほど多くないので何とかなります。
全体のゲーム性はイライラ棒に近く、適切に避けないとブービートラップに引っかかってタイトル画面に戻されます。タイトル画面ではスキップ不能の注意書きが流れることもあり、この辺りのリトライ性はあまり良くありません。30秒くらい待つ。一方で、一部のゲームオーバーはロード画面に行くので、この時に関してはリトライ性はさほど悪くありません。全部これだと嬉しいですね。
また、イライラ棒に関してもマップ都合で回避が困難であったり、接触判定がかなり分かりにくかったりと、そこそこトラップが多いです。難易度自体は決して高いとは言えないんですが、理不尽さはそこそこある印象でした。
全体的にシナリオも含めた陰鬱な雰囲気についてはマップやイベントの空気感とも合っており、ホラー的な肌感覚は上手いこと醸成されているところはあります。ブービートラップについても、緊張感の演出としては割と効果的でした。一方で、リトライの利便性の悪さと、イベント間をつなぐマップの見目にさほど変化が無い味気無さがそれらの雰囲気をいくらか棄損している側面を感じてもいます。せめてロード画面を開いてくれると嬉しいんですが、ごり押しを嫌ったのでしょうか。
ちなみに、イベントによっては赤いフラッシュがかなり高頻度で使われているので、光てんかん的には割と怪しいところがあります。その辺で具合悪くなる方はやらないほうが良いかもしれません。そうでなくても目には痛いですが。