第17回ウディコン全作品レビュー - 土下座事典
44. 土下座事典
| ジャンル | 作者 |
|---|---|
| 土下座 | かに |
| プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
|---|---|---|
| 15分 | 1.0相当 | 全土下座完了 |
良かった点
- 何一つ理解できない世界観でした
- 土下座にバリエーションがあります
気になった点
- 接触判定がやや明瞭ではありませんでした
レビュー
土下座とは
土下座事典は、数々の土下座が収録された作品です。
マップ内の魚のようなものに触れることでなぜか土下座の解説が始まり、オレンジ色の何かに触れるとシナリオが始まります。
全20種の土下座と全8話のシナリオから成るゲームとなっていますが、土下座の解説とシナリオに一切の連関性が無いように、ほとんど全ての要素は良い意味でのナンセンスとして構成されています。
ひとたびゲームをプレイすれば、名状しがたい土下座と、脈絡なく展開していくシナリオが生み出すシュールな雰囲気に呑まれること間違いありません。
もはや、レビューするのさえ野暮な作品とも言えます。ひとまず土下座のドに入門してみましょう。
感想
感想を抱くことさえ許されないように感じるレベルのカオスさがありました。何を見せられているのかも、何を言っているのかも分からない。ただそこにある土下座。
なお、操作方法だけはきちんと説明されるんですが、それ以外の状態は何一つ説明されないですし、そっちの方が説明して欲しくはあります。どうしてこうなってるんだろう。
土下座にバリエーションが用意されて説明が行われるというのは、ラーメンズの日本の形を彷彿とさせます。しかし、あの作品がちゃんと理解できるギャグとして作られている反面、こちらは理解されなくても良いギャグとして作られている印象があります。
ずっとフルスロットルでかっ飛ばし続けているので、オノマトペとエフェクトで数が水増しされていようともはや気になりません。そんなことは些細なことです。土下座のベースとなるモーションが変わらないのは当たり前ですしね。
なお、ちょくちょく格ゲーの文脈の話をしており、めくりとかハメ技とか、ゲージ技とか、土下座がそういう形で紹介されています。もしかしたら、この土下座はそういうキャラクターのスキルなのかもしれません。残像土下座がゲージ2本使う割に弱すぎるので、ボトムティアだとは思います。
さらに、土下座に加えてなぜかシナリオがあります。もちろん、シナリオは土下座を説明してくれるわけもなく、さらにカオスというガソリンをくべ続けるだけです。本筋なんてものはないので、単話がアイキャッチでも良いですし、エロンマスクというギリギリアウトをお出ししても良いですし、Aniの作画の方に気合を入れたって良いんです。全てから解き放たれています。
そして、解説の最中にゲーム画面に戻ったって良いですし、エンディングっぽい曲が物語を終わった後に流れっ放しになったって良い。不具合からも解き放たれている。
ノリと勢いで構成された、とすら表現しがたい何かを感じる作品でした。
唯一、魚の足元くらいにある接触判定だけ気を付けていれば、後は不自由なく良く分からない自由に触れることができます。