第17回ウディコン全作品レビュー - mudai 0
49. mudai 0
| ジャンル | 作者 |
|---|---|
| 探索ADV | ぱちさん |
| プレイ時間 | プレイVer | クリア状況 |
|---|---|---|
| 3時間 | 1.43 | クリア |
良かった点
- 足で稼ぐ探索アドベンチャーとして楽しめます
気になった点
- マップが非常に広大な割に、意味のある施設は多くありませんでした
- 主要な施設へ向かう指示もやや曖昧です
- フラグ管理周りが怪しく、差し戻されるような不具合が見られます
レビュー
記者は足で稼ぐ
mudai 0 は、広大なマップを歩き回って取材を進めていく探索アドベンチャーです。
プレイヤーは主人公である記者を操作し、失踪事件の謎を追って様々な場所を巡って調査していくことになります。
基本的にはメニューから開くことのできる取材ノートを参考に調査を進行していき、それぞれの目的を達成していくにつれて徐々に失踪事件の真相に近づいていくことになります。
ただし、プレイヤーは安楽椅子探偵ではなく、足を動かして情報を集める記者です。家々の連なるクイン村の中を駆け巡り、様々な情報を己の手で集めていく必要があります。幸い、主要な施設は中央付近に集約されているため、まずはそれらを訪れてみるのが調査の第一歩目となっていくことでしょう。
ひたすら足で稼いで調査を進め、謎を一つ一つ解きほぐし、幾人かの仲間と協力もしていきながら、不穏な失踪事件に迫っていきましょう。
感想
極めて広いマップの中をあちこち探し回っていくという、オープンっぽい印象のある探索アドベンチャーでした。
プレイ感が比較的近いのは The Painscreek Killings あたりですが、それよりはRPG寄り、あるいはツクール系の探索アドベンチャー寄りな内容です。
大筋はノートの指示通りに進めていくことになるんですが、指示が曖昧なこともあるため、その場合は足で稼ぐことになります。
ただ、足で稼ぐと言っても家の数は膨大であり、かつそのほとんどにはあまり意味はありません。世界観のフレーバー的な側面と、一つの広大な世界を舞台としているという印象を与えるための要素といった側面を強く感じました。もしかしたらカルマ値を稼ぐ場合は必要なのかもしれませんが。
多くの場合は手前側にある主要施設を訪れていけば事足りるため、その点で考えれば親切とも言えます。主要施設が基本的に散らばっていないのはありがたく、探索の手間をいくらか削減してくれました。筆者はファストトラベル取得がだいぶ後半になったので、そういう意味でも助かっています。
また、マップが広い割には施設に対しての説明が薄く若干混乱しました。
奥にあると言われた施設が世界全体から見たら中央寄りの位置にあったり、南の無限ダンジョンと言われても、実際は北の無限ダンジョンと分けて表記するためにその名前であったりと、場所に対しての説明がその広さに対してかなり大雑把になっています。
ある意味ではこれも探索要素なのかもしれませんが、少なくとも序盤に立ち寄ることになる新聞社くらいはもう少し分かりやすいと取り組みやすいなと感じていました。
探索要素についてはいくつかのイベントをこなしていくタイプとなっていて、ちょくちょくギミックの攻略が求められることはあるものの、概ねは探索することに主眼が置かれているようでした。
探索において、暗証番号イベントがフラグの差し戻しでやり直しになる、時限イベントの数字が消えないなど、細かい不具合は見られるので、こまめにセーブをしておくと安心ではあります。割と理不尽なブービートラップもある。
なんとなく探索の結果知り合う人物や、それまでの行動によってマルチエンディングに分岐している気配もあるので、他のプレイヤーがどういう結末を迎えたかは若干気になるところではあります。筆者はエネと生活ルートに入りました。カルマ値を上げすぎたのか、戦いに入ると強制敗北になってしまった。
なお、マルチエンディングというか複線的なシナリオの弊害なのか、各々の情報やキャラクターの掘り下げはかなり小規模になっているため、全容を把握するのはそこそこ困難な印象があります。筆者の到達したエンディングでは、結局夢は何だったというか誰の目線だったのか、封印が解けるとどうなるのかは微妙に良く分からない結末となってしまいました。ちゃんと突き止めたいのであれば、周回を前提としているのかもしれません。
広大なマップを探索するのに骨が折れる印象はあり、エネを見つけるマップを代表として全体的に繰り返しが多い構造になっている点が探索欲に対するノイズになっているきらいはあるものの、主要施設を巡り基本的な情報を集めていくだけれあれば割とシンプルな作りとなっている作品でした。
家を全部巡ってみるみたいなことをしない方が諸々分かりやすいかもしれません。人ん家のトイレで用を足すようなことはしないでおくのが無難。